TechReach

システムエンジニア(SE)の平均年収は?システムエンジニアに必要なスキルも徹底解説

システムエンジニアという言葉が浸透してきた昨今、システムエンジニアは、どの程度の収入があるのか、ということが気になる方もいるのではないでしょうか?結論から言えば、システムエンジニアの年収は、日本人の平均的な年収よりも高く、就職や転職を考えている方にとっては、魅力的な職業の一つです。この記事では、システムエンジニアの平均年収や、キャリア形成に必要なスキルについても解説していますので、是非ご覧ください。

システムエンジニアの平均年収

経済産業省の『我が国におけるIT人材の動向』によれば、システムエンジニアの年収は、500万円〜700万円と発表しています。

弊社テックリーチでは、平均年収は744万円(2023年8月時点)となっています。

 

引用元:我が国におけるIT人材の動向(経済産業省)

   システムエンジニア(SE)の案件・求人情報一覧(テックリーチ)

システムエンジニアの平均年収【職種別】

一口にシステムエンジニアといっても、WEBサイト開発、業務用システムの開発、基盤システム開発など専門とする業務内容は異なり、それぞれ年収も異なります。

厚生労働省のjob tag(じょぶたぐ)によれば、システムエンジニア(WEBサイト開発、業務用システム)の年収は550.2万円、システムエンジニア(基盤システム)の年収は660.4万円と発表しています。

弊社テックリーチでは、SIerの平均年収は845万円(2023年8月時点)となっています。

 

引用元:システムエンジニア(基盤システム)(jobtagホームページ)

   システムエンジニア(業務用システム)(jobtagホームページ)

   システムエンジニア(Webサイト開発)(jobtagホームページ)

   システムエンジニア(SIer)の案件・求人情報一覧(テックリーチ)

SIerのシステムエンジニア

SIerとは、System Integrator(システムインテグレーター)の略で、システム開発を請け負う会社のことです。SIerは大きく分けて、ユーザー系、メーカー系SIer、独立系、外資系などがあります。

有価証券報告書によれば、平均年収1位の野村総研(NRI)は、1,242万円、2位の伊藤忠テクノソリューションズは、1,028万円など平均年収1000万円を超える企業もあります。上位20位くらいまでが、平均年収800万円を超え、上位100位くらいまでが、平均年収600万円を超えます。一方、SIerの下請企業の場合、平均年収は300万円〜400万円ほどと言われています。

システムエンジニアに必要な能力

システムエンジニアに必要な能力について解説します。

ヒアリング能力

システム開発の上流工程では、どのようなシステムを開発すれば良いか定まっていない状態です。クライアントの話をよく聞き、クライアントの要望や、隠れた要望などを洗い出し、どのようなシステムを開発すべきかの足がかりにします。

コミュニケーション能力

ヒヤリングをもとに、システムの提案をおこない、開発すべきシステムを決定していきます。同時に重要となるのは、予算や納期です。開発すべきシステムが、予算を超過していれば、一部機能を削るなどして予算内に納めるための提案が求められます。また、クライアントに納得感を持ってもらうには、クライアントのITリテラシーなどを考慮し、ときにはIT用語を使わないなど、平易な説明をする必要もあります。

開発すべきシステムが決定した後は、開発チームに、作業内容や、作業範囲、作業の優先順位などを共有し、開発が始まれば、成果物の確認をしたり、成果物をクライアントに共有し、フィードバックをもらい、開発チームにその内容を共有する、といったコミュニケーションが求められます。

マネジメント能力

目標を達成するには、どのような人員が必要で、どのような作業分担をおこない、また、いつまでにそれぞれの作業を終わらせるのか、などを考える必要があります。また、場合によっては、クライアントに進捗状況の報告をする必要があったり、クライアントからフィードバックがあり、タスクが増えることもあります。開発期間は、長期にわたることが予想されるため、想定外なできごとが起こり得ます。そんな際も、納期、予算、人員などを考え、プロジェクトを成功に導くために、適切に対処していくことが求められます。

システムエンジニアが年収を上げるために必要なこと

システムエンジニアが年収を上げていくために必要なことについて解説します。

最先端スキルの習得

プログラミング言語には、流行があります。例えば、1990年代は、長らくC言語が人気でしたが、オブジェクト指向のJava、JavaScript、PHPが登場すると、2000年頃にはそれらが主流となり、2010年頃からは、Python、C#が徐々に広がりを見せ、2020年には、Pythonが主流となりました。また、TypeScript、Go、Rustといった言語も少しずつ広がりを見せてきています。

このように、プログラミング言語には、流行があるため、最先端のスキルを習得していく必要があります。

加えて、プログラミング言語の流行は、世の中の需要とも切り離せません。例えば、現在は、AIやIoTのニーズが拡大する中、IT人材が不足しています。AI、IoTのいずれもPythonで開発できることから、Pythonの需要は、しばらく続くと見ることも可能です。

このように、最先端の情報を追うことで、現在よりも少し先を見据えて、スキルの習得を選択していくことも可能になります。

専門資格の取得

システムエンジニアには、所持しているだけで、転職や給料の査定に有利になる資格があります。そうした資格を取得することは、もっとも確実な選択肢の一つと言えるでしょう。

下記、いくつかの資格をご紹介します。

 

・ITパスポート試験

・情報セキュリティマネジメント試験

・基本情報技術者試験

・応用情報技術者試験

・ITストラテジスト試験

・システムアーキテクト試験

・プロジェクトマネージャ試験

・ネットワークスペシャリスト試験

・データベーススペシャリスト試験

・エンベデッドシステムスペシャリスト試験

・ITサービスマネージャ試験

・システム監査技術者試験

・AWS認定資格(8種)

・GCP認定資格(11種)

・Microsoft認定資格(Microsoft Azure)

・CIW JavaScript Specialist

・HTML5プロフェッショナル認定試験

・Java Silver

・PHP技術者認定試験

・Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer)

・Ruby技術者認定試験

・Pythonエンジニア資格試験(8種)

・Associate Android Developer試験

・Android技術者認定試験

・Linux技術者認定試験

・シスコ技術者認定

 

関連記事:Java Silverの試験詳細や対策方法、資格取得のメリットをご紹介

    JavaScriptの関連資格2つと試験対策をご紹介

    PHP技術者認定試験について|取得のメリットは?基礎知識やスキルは必要?

    Javaの検定試験とは?資格取得のメリットや資格ごとの違いついて

    Ruby技術者認定試験について|取得のメリットは?基礎知識やスキルは必要?

    Pythonエンジニア資格試験8種を解説 難易度やメリットは?

    Kotlinについて学べる資格は?関連資格やKotlinの案件例も紹介

    Go言語の学習者に向いた資格はある?おすすめの学習方法や技術者関連資格をご紹介

    フリーランスエンジニアに資格は必須?取得メリットやおすすめの資格を紹介

上流工程の経験

システム開発は、ウォーターフォール型の開発工程を採用することが多く、要件定義、設計、開発・システム実装、テストなどの工程を順番通りにおこないます。この順番は、基本的に不可逆となっており、これらの工程のうち、要件定義、設計といった工程を上流工程と言います。上流工程は、クライアントとの折衝が求められ、プロジェクトを成功に導けるか、それとも失敗に終わるのか、という点において、もっとも重要な工程とされています。通常、テスト、システム実装などの開発経験がある人員が、上流工程をおこなうことになります。また、一般的に、上流工程をおこなう人員の給料のほうが、システム実装、テストなどのみを担当するシステムエンジニアよりも給料が高いことから、システムエンジニアのキャリアパスとして考えられています。

経営サイドの知識を習得

そもそも、システムの構築は、経営計画に沿って必要性の有無が検討されます。これから作るシステムが、経営にどのように生かされるのか、ということを考えるには、ITの知識のみならず、経営サイドの知識も必要です。

例えば、業務の効率化をおこなうのであれば、クライアントの事業をよく知り、どのIT技術を用いれば、その事業の効率をあげられるのか、ということを考える必要がありますし、例えば、新規事業を立ち上げるのであれば、どの業界にどんなサービスを作れば、ビジネスとして成功するか、といったことを考える必要があります。

このように、経営サイドの知識を得ることで、経営層に提案が可能になり、要件定義、設計といった上流工程よりも更に上流工程の仕事をすることも可能になります。

転職

企業によって、スキルの評価基準や評価額が異なるため、転職をすることで、今よりも年収をあげることが可能です。たとえ転職をしなかったとしても、一度転職の条件を確認し、自分の市場価値を知ることも大切です。市場価値を上げるにはどうしたらいいのか、という視点を獲得することも、収入を上げる近道になるからです。

フリーランスとして独立

フリーランスとして独立すると、年収が増える可能性があります。一般的に、企業は、社員の売上の少なくとも三分の一程度を給料として支払います。企業は、従業員の社会保険料を負担したり、税務処理を肩代わりするためにバックオフィスを雇ったりといった費用を、差し引いた金額を給料として支給するたためです。フリーランスとして独立すれば、そうした金額が差し引かれることはありませんし、仮に会社員時代の売上を維持できれば、会社員時代よりも多い年収が期待できます。

実際、リーランス白書2023によれば、フリーランスのシステムエンジニアの年収は、600万〜700万円となっており、わずかに高くなっています。

ただし、フリーランスの場合、営業、会計処理、事務処理、納税など、すべて自分でおこなう必要があります。この辺りのことを考慮してから、フリーランスとして独立するかどうかを、検討すると良いでしょう。

システムエンジニアの将来性

今後、IT人材の不足が懸念されています。

ビッグデータ、IoT、人工知能といった新しい技術が登場し、今後もめまぐるしい技術の登場・進歩が予想される中、最先端のスキルを有した人材は常に不足傾向にあります。

そのうえ、経済産業省の『IT人材育成の状況等について』によれば、人口減少により退職者が入職者を上回り、IT人材が減少していくのと同時に、IT人材の高齢化が起こり、2030年までに40~80万人ほどの人材不足が懸念されています。

需要の高い最先端の技術をキャッチアップしていくことができれば、システムエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。

まとめ

国税庁の発表する令和3年分 民間給与実態統計調査によれば、日本人の平均年収は443万円です。それに対して、システムエンジニアの平均年収は、500万円〜700万円と、低くとも50万円以上、高いと250万円以上と高水準です。

年収を上げる方法は、新たなプログラミング言語を学んだり、資格を獲得したり、と学習によってキャリア形成が可能なのも特徴の一つです。

IT技術が目まぐるしく進歩していく中、IT技術のスペシャリストとして、今後もシステムエンジニアの活躍がみこまれるでしょう。

この記事を参考に、システムエンジニアを目指すべき職業の一つとして検討してみてください。

フリーランスの案件をお探しの方はTechReachにご相談ください。

TechReachを運営する株式会社アールストーンはIT・Web業界特化で15年以上の実績がございます。

そのため、高単価・高品質な数多くの案件紹介が可能です。

また一人のコンサルタントが企業と求職者様の担当を行う「両面型エージェント」を採用しているため、あなたの希望に合う案件がきっと見つかるはずです。

TechReachを活用して、理想の案件を見つけましょう!

関連記事

カテゴリ