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スキルなしから目指せるフリーランスの仕事7選|知っておきたい注意点も解説

「スキルがないけどフリーランスになれるのかな?」

「始めやすいフリーランスの仕事はなに?」

「会社に所属しないで働きたい」

働き方が自由になりつつある昨今では、このような考えを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか? この記事では、フリーランスについての説明やスキルなしから目指せるフリーランスの仕事、フリーランスになる際の注意点などについて解説をしています。これからフリーランスを目指す方にもわかりやすいように解説をしていますので、ぜひとも最後までご確認ください。

 

フリーランスとは

フリーランスとは、「企業や組織に所属せずに個人で仕事をしている方」のことで、働き方を表す言葉です。基本的にフリーランスは所属先などがないため、企業に所属し、雇用契約を結んでいる会社員とは異なります。

しかし、フリーランス協会やランサーズなどの調査資料では、会社に所属をしながら副業として働いている方もフリーランスとして扱っています。そのため、フリーランスを広義的にとらえると「企業や組織を通さずに直接契約をして収入を得ている方」も含まれると判断してよいかと思います。

フリーランスと個人事業主との違い

フリーランスが「働き方」を表す言葉なのに対し、個人事業主は「税法上の区分」を指します。個人事業主も「企業や組織に所属せずに仕事をしている方」に該当するため、働き方という観点から見るとフリーランスと同義です。また、フリーランスには、自身で起業し事業を法人化した方も含まれますが、個人事業主は「事業を独立・継続・反復している個人」のことを指し、自身で起業し法人化した方は個人事業主に含まれません。

フリーランスに開業届は必要か?

税法上の決まりでは、フリーランスとして事業を開始してから1ヵ月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」(一般的には開業届と略される)を提出する義務が生じます。しかし、開業届を提出しなくても罰則などが課されることはありません。そのため、開業届を提出しないままフリーランスとして活動をすることはできますが、年間所得が20万円以上になると、確定申告をする必要があります。

フリーランスとして本格的に活動をするのであれば、20万円以上の収入を得て確定申告をすることになるかと思いますので、開業届と「所得税の青色申告承認申請書」(一般的には青色申告と略される)を提出したほうがよいでしょう。青色申告を提出すると、最大65万円の特別控除が受けられるので、節税につながります。

また、開業届を提出しない場合は、「白色申告」という扱いになるのですが、2014年の制度改正により記帳が必要になりました。青色申告と同じく記帳が必要になったのにも関わらず、白色申告の場合は控除額が少なくなってしまいます。その点から考えても、開業届と青色申告は税務署に提出しておいたほうがよいでしょう。

フリーランスの現状

令和2年5月に、内閣官房日本経済再生総合事務局が発表した「フリーランス実態調査結果」や令和3年11月にランサーズが発表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」などの調査によると、フリーランスになる方は近年になって増加してきています。

主だった背景には、日本企業の特徴であった終身雇用制度が当たり前ではなくなってきたことや、日本政府の副業促進、コロナによる経済損失で、企業に所属していても失業する現実を目の当たりにしたことなどが考えられます。かつては当たり前であったことが変容したことで、フリーランスという働き方が広く認知されるようになりました。今後の社会情勢によって、フリーランス人口がどのように推移していくかは分かりかねますが、おそらくこのまま数年は増加傾向が続くのではないかと推測できます。

 

出典:フリーランス実態調査結果

   『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』発表

スキルなしからフリーランスは目指せる理由

スキルなしからフリーランスを目指せる理由を3つお伝えします。

働き方の多様化

上述したように、フリーランスの人口は年々増加しており、「フリーランスという働き方が一般化した」と言っても過言ではないでしょう。そのため、企業の求人要望なども変わってきており、正社員として求人を出すのではなく、フリーランスに業務委託の形で求人を出すものも多く見受けられます。また、この傾向は正社員だけでなく派遣社員やアルバイトのような業務内容のものでも見かけることができ、時給制の業務委託などの案件も存在します。

人手不足の解消

IT業界が特に顕著な例になりますが、事業に必要な能力を持った人材が不足しがちな業界は多岐に渡ります。また、企業側としても、人材を雇用するよりフリーランスなどにスポットで業務委託をしたほうが経費が安くつく、自社で請け負った事業をフリーランスなどに代行してもらったほうが専門性を高く保つことができるなどの理由から、人手が不足しています。そのため、スキルを習得していけばフリーランスとして活躍できる下地は整っているといえるでしょう。

フリーランスのためのサービスが充実

ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービス、弊社のようなフリーランスエンジニア専用のエージェント、ココナラやMENTAといったスキルマーケットなど、フリーランスが仕事を獲得するためのサービスは充実しており、これら以外にも数多くの企業がフリーランスに向けた事業を展開しています。また、SNSの発信やコミュニティサービスからフリーランスとして案件を獲得できるケースもあり、スキルなしからでも行動することで仕事を得やすい状況であるといえます。

スキルなしから目指せるフリーランスの仕事7選

スキルなしからフリーランスとして活動しやすい仕事を7つ紹介します。

WEBライター

  WEBライターとは、企業や個人の記事の執筆や構成、編集、リライト、コピーライティング、ランディングページの文章作成などをおこなう職業です。WEBライターのなかでも執筆の仕事はクラウドソーシングサービスで募集がかかっていることが多いので、スキルがない状態からでも始めやすいものとなります。基本的な文章能力やリサーチ力・構成力などがあれば仕事として受注することができ、1日数時間程度の稼働でも大丈夫です。

しかし、仕事を発注する側は基本的に実績や経験から仕事を委託するか否かを判断するため、最初の案件を獲得するまでに苦労することも十分考えられます。また、実績や経験がなくても応募可能な案件は単価が安いことが一般的となっており、一文字0.1円などの案件も見受けられます。どの仕事にも該当することですが、駆け出しの頃は相応の努力が必要になると覚えておきましょう。

WEBデザイナー

 WEBデザイナーとは、 WEBサイトのデザインを主におこなう職業です。 WEBサイトや WEB広告など、 WEBデザインに関する需要は高まり続けていますので、フリーランスとして活動しやすい仕事の一つとなっています。しかしながら、ほとんどの人はWEBデザインについての知識や技術を持っていないかと思いますので、 WEBライターのように専門的なスキルがまったくない状態から応募することは不可能です。

そのため、 WEBデザインについての知識を学び、仕事として受注できるレベルになった後にフリーランスとして活動することになります。 WEBデザイナーについてはまとめている記事がありますので、詳細は関連記事からご確認ください。

 

関連記事:Webデザイナーとはどのような職業?仕事内容ややりがい、将来性を解説

エンジニア

エンジニアとは、ITシステムの開発をする職業です。人材が常に不足している業界と言われ、仕事として通用するスキルを習得すればフリーランスとして活動しやすい部類に入ります。エンジニアにもたくさんの種類がありますが、スキルなしの状態から始めるのであれば、 「WEB系」と呼ばれる WEBサイトに関する仕事がおすすめのものとなります。未経験からフリーランスエンジニアになるための手順などを解説した記事がありますので、よろしければこちらもご確認ください。

 

関連記事:未経験でもフリーランスエンジニアになれる?手順や必要なスキルを解説

ブロガー・アフィリエイター

ブロガーとは、広義では「ブログを執筆し運営している方」、狭義では「ブログを執筆、運営し収入を得ている方」のことで、アフィリエイターとは「広告をブログやSNSなどに掲載し、収入を得ている方」のことです。初期費用が安く、誰でも簡単に始めることができ、納期などもないため自分の裁量で稼働時間も調節できます。

簡単に始めることはできますが、収益が出るまで半年から1年以上かかることもあり、収入を上げていくには、セールスライティングやSEOに関する知識が必要です。また、Googleのアップデートによって検索エンジンでの表示順が変わり、収入が増減する可能性があります。アフィリエイトに関しては、特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会という組織も存在しており、各企業の審査に通ればアフィリエイトができるようになっています

 

出典:特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会

   アフィリエイターが選ぶ「満足度1位のASP」

   

動画・SNSクリエイター

YouTubeやInstagramの運営で広告収入を得ている仕事です。ブロガーやアフィリエイターと同じく、完全に自分のペースで仕事をすることができます。各プラットフォームごとの規定をクリアすること、企業から商品などの紹介依頼などを受けることで広告収入が得られるようになっています。しかし、収益化するまでは一般的に時間がかかってしまい、経費にすることはできますが機材や企画に費用がかかることもあります。

事務・秘書

現在では、事務や秘書の仕事もフリーランスの案件として存在しています。これらの仕事は募集している業種や職種が幅広くなっており、社会人経験が活かせるので関連業務の経験があればフリーランスとして活動しやすいでしょう。また、完全にオンラインで出社する必要のないものも多く見かけるため、会社員として事務や秘書として働くよりも自分のペースで働けるといえるでしょう。

しかし、稼働時間が決まっている案件や月額や時給で報酬が決まっているものも多く、能力によって大きな収入を得ることが難しい仕事でもあります。

在宅コールセンタースタッフ

コロナ禍をきっかけに普及したものが在宅コールセンタースタッフです。アルバイトとしての求人に加え、フリーランス案件としての求人も見受けられます。特別なスキルが必要なものではなく、会社ごとにマニュアルが用意されていることがほとんどのため、仕事として始めやすくなっています。しかし、電話環境を整える必要があり、件数ごとの報酬だと思うように収入を得ることできない可能性もあります。案件としては時給制のものが多くなっており、受電業務と発信業務に分かれます。

スキルなしからフリーランスを目指すなら知っておきたい注意点

フリーランスを目指すうえで知っておきたい注意点を4つ紹介します。

オン・オフの切り替えが難しくなる

フリーランスの案件は、稼働時間が指定されるものや企業に赴いて業務をするものもありますが、働く時間や場所の指定がないほうが全体的に多くなっています。そのため、意識をして働かないとオン・オフの切り替えが難しくなります。

仕事の納期に合わせてスケジュールを組み、働く時間や場所を決めておかないと、いつまでも仕事をしてしまう、仕事をする必要があるのにやる気にならないなどの状況になるため、自己管理を徹底しなくてはなりません。フリーランスの事業に関する費用であれば経費に計上できるため、コワーキングスペースやカフェなどをうまく活用してメリハリをつけるようにしましょう。

収入の安定は望めない

フリーランスは会社員と違って収入の安定が望めません。継続的に受注している案件であっても、企業側の体制の変化によって契約が打ち切られることもあります。また、病気や怪我などで仕事を完了することができなくなった場合、収入がストップしてしまい、契約先企業にも迷惑をかけることになってしまいます。フリーランスになる以上、健康・金銭・メンタルを適切に管理する能力が必要です。

信用力が下がる可能性がある

クレジットカードや引越し、車、マイホームの購入などの審査がフリーランスになると厳しくなります。フリーランスでこれらの審査を通過しやすくするには、継続した事業経営と収入を証明しなくてはならず、たとえ証明できたとしても会社員のころより社会的信用力は低くなることが一般的です。

そのため、金銭に関する審査があるものは会社員のころに済ましておくことをおすすめします。また、フリーランスでも法人化している方は、個人事業主のフリーランスより社会的信用は高くなります。しかし、600万円〜1000万円以上の所得がないと個人事業主から法人化するメリットは低いとも言われている現状です。これらの理由から、駆け出しのフリーランスが社会的な信用を得るためのハードルは高いと判断できます。

(※法人化をしたほうがメリットがある所得金額は諸説ありますが、600万円以上、あるいは800万円以上と言われています)

社会保険の加入先が変わる

会社員の健康保険は、健康保険組合などの「組合健保」か「協会けんぽ」に会社を通して加入しますが、フリーランスは都道府県か市町村が運営する「国民健康保険」に加入します。また、会社員の年金は「厚生年金」ですが、フリーランスは「国民年金」に加入します。これらの社会保障は会社員では企業と個人で折半して支払いをしていますが、フリーランスになると全額自己負担となり、年金に関してはフリーランスのほうが将来受け取る金額も少なくなっています。

加えて、フリーランスになると保険に関する手続きも自分でする必要があるため、事務作業も会社員より増加します。フリーランスという働き方は自分で事業をおこなっていくことになるため、事業に関する事務作業や手続きが増加すると覚えておきましょう。

スキルなしからフリーランスになるための心得

スキルなしからフリーランスになるために、意識しておくべき心得を2つお伝えします。

長期的に考えて働く

スキルなしからいきなりフリーランスになるのではなく、まずは副業として事業を始め、ある程度の収入を得られるようになってから転身することをおすすめします。現在の仕事と副業で忙しくなる可能性が高いですが、フリーランスとして収入を得る感覚、生活していける感覚がないと精神が不安定になったり、正しい判断ができなくなったりする可能性があるからです。副業として事業を始めていくことで将来の見通しも立てやすくなるため、焦らずじっくりと続けていくとよいでしょう。

しかし、少なくとも3ヵ月、多くて1年分程度の貯蓄がある方は、フリーランスになることを前提として、会社員を辞めてもよいかと思います。会社を辞めることで強いモチベーションが生まれ、仕事を獲得するための勉強や営業を頑張ることで、早い時期からフリーランスとして収入を得ることもあるでしょう。

人によりどちらの方法が合っているかは異なりますので、自分の生活やライフバランスなどを加味したうえで、フリーランスとして働き出すタイミングを決めましょう。すぐに結果が出るとは限りませんので、長期的に考えて動くようにしてください。

自己管理能力が必要

健康・金銭・メンタルの管理が必要だと説明しましたが、在宅のフリーランスの仕事では孤独感への対策も重要です。それまで会社員だった場合は、好き嫌いに関わらず人と接する機会が多かったと思いますが、在宅仕事になると人との接触が激減します。フリーランスになったばかりの方は孤独を感じる機会も多くなってきますので、コワーキングスペースやコミュニティで在宅仕事をしている仲間を見つけたり、自分なりのリフレッシュ方法を考えることが重要です。仕事の管理、仕事をするための心身の管理が重要になりますので、フリーランスに転身する前から、あらかじめ対策を考えておきましょう。

スキルなしからでもフリーランスになることは可能

フリーランスは自分のスキルで仕事を得ていく形になるため、スキルを習得すれば誰でも転身することができます。一番大変な時期は初めての仕事を獲得するまでで、一年ほど同じ仕事で案件を獲得していけば能力も上がっていくものです。会社員でも、最初のころは仕事を覚えるまで大変だったと思います。諦めずに続けることが大切です。

また、フリーランスは仕事の出来が悪いと契約が打ち切られる可能性があるため、よいものを納品しようと意識しやすく、成長しやすい環境であるともいえます。成長していった結果が収入にも現れやすく、自分で事業を運営しているためやりがいも感じやすいでしょう。会社員とフリーランスのどちらがよいといったことではありませんが、フリーランスにはフリーランスの魅力があります。転身しようとしている方は、情報を収集し、自分なりのプランを考え行動していきましょう。

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