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Ruby vs Python|どっちのプログラミング言語がおすすめか

未経験からプログラミング言語の学習を始める前に、それぞれの言語の特徴や学習難易度、将来性などは確認しておきたい情報だと思います。この記事では、RubyとPythonの違いについてさまざまな角度から比較をしています。ぜひご覧ください。

 

Rubyとは

Rubyの特徴や作成されたWebサービスを紹介します。

Rubyの特徴と活かせる分野

Rubyは1995年にリリースされたオブジェクト指向のスクリプト言語で、日本人のまつもとゆきひろ氏が開発をしたプログラミング言語です。2004年にデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン氏がリリースしたフレームワークのRuby on Railsが流行したことで注目が集まり、2012年頃まではプログラミング言語のなかでも特に人気のある言語のひとつでした。

RubyはWebアプリケーションが最も得意な分野になり、SNSやECサイト、チャットボットなどの開発が可能です。また、スクレイピングやスマートフォンアプリなども開発できるようになっています。文法が簡単で学習環境も整っているため、未経験者がプログラミングを始める際にもおすすめの言語としてよく挙げられています。

RubyでつくられたWebサービス


RubyでつくられたWebサービスは、宿泊サービスのAirbnbやソースコード管理サービスのGitHub、クックパッドなどがあります。また、これらはすべてRuby on Railsで開発されており、Rubyの開発現場ではRuby on Railsが利用されることが非常に多くなっています。これら以外のWebサービスの紹介に加え、Rubyの特徴をより具体的に説明している記事があるで、よろしければご覧ください。

 

関連記事:Rubyで出来ることとは?特徴やRubyで作られたサービスをご紹介

Pythonとは

Pythonの特徴や作成されたWebサービスを紹介します。

Pythonの特徴と活かせる分野

Pythonは1991年にリリースされたオブジェクト指向のスクリプト言語です。2022年度のプログラミング言語ランキングでは調査媒体によって1位や2位になるなどの人気を誇り、流行している言語といっても過言ではないでしょう。また、近年ではAI開発や機械学習、データサイエンスなどで注目されていますが、Rubyと同じようにWebアプリケーションやスクレイピングの開発もできるようになっています。

プログラミング言語としての学びやすさもRubyと似通っており、Pythonも文法が簡単で学習環境も整っているため、最初に学習するプログラミング言語として推奨する情報も多くなっています。これら以外のPythonの特徴やできることなどについて具体的に説明している記事があるので、よろしければこちらもご覧ください。

 

関連記事:Pythonとは?特徴や学習方法などを他言語と比較しながら解説

     Pythonエンジニアに転職するには?実務経験は必要か?

PythonでつくられたWebサービス

Pythonで作られたWebサービスには、YouTubeやInstagram、Dropbox、Pinterest、

Spotifyなどがあります。また、Rubyと同じくPythonにもDjangoという有名なフレームワークがあり、SpotifyとPinterestはDjangoで開発されています。加えて、Webサービスではありませんが、MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)で人気のある「EVE ONLINE」もPythonでつくられています。

 

関連記事:PythonでWebサイト開発は可能?便利なフレームワークもご紹介

RubyとPythonを比較

学習難易度や将来性などの観点からRubyとPythonを比較していきます。

学習難易度での比較

学習難易度の比較方法を段階を踏んでお伝えします。

プログラミング言語としての比較

RubyもPythonも文法がシンプルで学習環境が整っているため、プログラミング言語として利用できるようになるまでの難易度はあまり変わりません。そのため、Rubyが主にWebアプリケーション開発に利用する言語となっている点から、ここではWebアプリケーション開発に関する学習難易度を比較していきます。

人気フレームワークからの比較

RubyのWebアプリケーション開発ではRuby on Railsがよく利用され、PythonではDjangoがよく利用されるとお伝えしました。両者はともにWebアプリケーション開発に必要な機能が搭載されているフルスタックフレームワークであり、学習難易度が低い点も共通しています。しかし、Ruby on Railsのほうが日本語の教材が揃っており、インターネット上の情報も多くなっています。そのため、Djangoよりも学習環境が整っており、学びやすさはRuby on Railsに軍配が上がるでしょう。

また、Ruby on Railsは「設定より規約」という設計思想があり、開発するための制約が多くなっています。一見すると規約が多いほうが学習難易度が高いように思えますが、規約の多いフレームワークはルールを守ることで効率良く開発ができるといった特徴があります。そのため、未経験者が一からWebアプリケーション開発をする場合、自由度の高いDjangoを利用するより、Ruby on Railsのほうが現場で必要になるスキルを早く覚えられる可能性が高いです。

開発したいものから比較する

PythonはAI開発やデータサイエンスの場合、利用するライブラリの知識やスキルに加え統計学などの知見も必要になるため、学習難易度は高くなります。そして、RubyはそもそもAI開発やデータサイエンスでは利用されないプログラミング言語になるため、この点では学習難易度での比較ができません。開発したいものによって必要になる勉強内容が異なるため、プログラミング言語の学習難易度を比較する際は、言語自体が開発できるものや関連する知識がどうなるかまで考えたほうがよいでしょう。

また、学習目標のひとつとして、資格取得を目指すことも効率的です。RubyについてはRuby術者認定試験をまとめている記事があり、Pythonは学習方法などをまとめている記事があります。ぜひともご確認ください。

 

関連記事:Ruby技術者認定試験について|取得のメリットは?基礎知識やスキルは必要?

     【目的別】Pythonの習得時間の目安や学習サイトをご紹介

将来性での比較

将来性で比較をするとPythonのほうが有利になります。AI開発や機械学習、データサイエンスなどは今後も需要の拡大が予想され、Pythonはそれらの分野で利用するライブラリが豊富に揃っています。それに対して、Rubyはスタートアップ企業でよく利用されているプログラミング言語であり、決して需要が低いわけではありません。しかし、弊社TechReachでの案件数はPythonが416件、Rubyが144件となっており、現在の需要でもPythonのほうが多くなっています。

 

関連記事:Rubyエンジニアの業務内容・年収や将来性について解説

    

 3.3. 汎用性での比較

プログラミング言語としての汎用性もPythonに軍配が上がります。上述したように、Rubyは主にWebアプリケーション開発で利用される言語となっているのに対し、PythonはWebアプリケーションやAI、機械学習に加え、組み込みアプリケーションやゲームなども開発できるようになっています。

 3.4. 求人数・案件数・年収での比較

弊社TechReachでは、Pythonが全体案件416件、平均年収は約834万円、月平均単価は約69.5万円、単価幅は27万円〜125万円となっています。それに対してRubyは全体案件144件、平均年収は約875万円、月平均単価は約72.9万円、単価幅は30万円〜115万円となっています。RubyとPythonともに、案件などをまとめた記事があるので、こちらもぜひご参考ください。

 

関連記事:RubyやRuby on Railsの案件数・特徴・単価相場について

     Rubyエンジニアの年収相場や年収を上げる方法について解説

     Pythonの案件の種類やフリーランスとして受注するコツを解説

RubyとPythonどちらを学ぶべき?

開発したいものが明確にある場合、開発したいものに適したプログラミング言語を選ぶようにしましょう。興味のないものを開発するとモチベーションの維持が困難になり、学習自体をストップしてしまう可能性があります。

それ以外の選択基準としては、上述した将来性や案件数、案件獲得のしやすさなどが入ってくるでしょう。将来性や案件数を重視したい方はPythonのほうがおすすめです。しかし、学習を始めてなるべく早く仕事を獲得したい方はRubyのほうが向いています。Pythonは未経験者が応募できる案件が少なくなっていますが、Rubyは未経験者でも応募できる案件があるからです。

また、Webアプリケーション開発の場合はフレームワークのスキルも必要になるケースが多くなっています。それぞれの言語のフレームワークをまとめている記事があるので、これらも加味したうえで学習する言語を検討してみてください。

 

関連記事:Ruby言語のフレームワークはこの5つを押さえよう【2022年版】

     Sinatraとは?Rubyのフレームワークを簡単に解説

     Pythonのフレームワークまとめ【Web・機械学習】

     Djangoとは?特徴や作れるもの、学び方をご紹介

RubyからPythonへのキャリアパス

Rubyから学習を始め、Pythonへプログラミング言語を切り替える、というキャリアパスもおすすめです。なぜなら、Rubyのほうが未経験者でも応募できる案件が多いことに加え、Webアプリケーション開発の教材に関しては、Pythonよりも豊富に揃っているからです。

そのため、まずはRubyで自作のWebアプリケーションを開発し、Webアプリケーション開発に必要な知識を一通り覚えてから、難易度の低い副業案件やアルバイトなどの経験を経てPythonに移行する、といった方法を採ることもできます。将来的にはPythonエンジニアになりたい方でも、Rubyでプログラミングの概要をつかむことができるため、そのあとの学習効率の上昇が見込めます。

まとめ

学習するプログラミング言語の選択は、初心者にとって重大な決断になるでしょう。そのため、学習を始める前の下調べも大切になります。さまざまな情報を得て、自分で納得のいく判断ができるように行動してみてください。また、仮に最初に学習したものが自分に合っていないと感じても、プログラミングの学習はいつでもやり直しが利くものです。継続することでどのようなプログラミング言語でも習得できるはずですので、諦めずに日々を積み重ねていきましょう。

また、今回はRubyとPythonについて比較をしましたが、他の言語と比較をした記事もあるので。よろしければご確認ください。

 

関連記事:PHPとPythonの違いとは?特徴や習得難易度について解説

     Go言語とPythonどっちを選ぶ?できることの違いや年収などを比較

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