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RubyやRuby on Railsの案件数・特徴・単価相場について

現在Rubyエンジニアの方も、これからなろうとしている方も、RubyやRuby on Railsの案件数や単価相場などは気になる情報だと思います。この記事ではそれらに加え、案件の特徴やプログラミング言語としての人気の推移なども解説しています。ぜひともご確認ください。

Rubyの特徴と案件数

Rubyの特徴と案件数について説明をします。

Rubyの特徴

日本人のまつもとゆきひろ氏によって1995年にリリースされた、オブジェクト指向のスクリプト言語です。文法が簡単で日本語の情報も豊富にあるため、習得難易度が低いプログラミング言語であるといわれています。そのため、プログラミングが初めての方にもおすすめできる言語です。

RubyはWebアプリケーションやWebサービスの開発によく使われる言語になっており、宿泊サービスのAirbnbやソースコード管理サービスのGitHub、クックパッドなどもRubyで作られています。それらの背景には、2004年にデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン氏によってリリースさえれた、Ruby on Rails(IT業界ではRailsと呼ばれることも多い)という開発効率を上げるフレームワークの存在があり、上述したサービスはすべてRuby on Railsで開発されています。

また、RubyはWebアプリケーション以外にも基幹系システムの開発やクローリング、スマホアプリなどの開発もできるようになっています。これら以外のRubyの特徴やフレームワークについて詳しく解説した記事がありますので、よければこちらもご確認ください。

 

関連記事:Ruby言語のフレームワークはこの5つを押さえよう【2022年版】

Rubyの案件数

弊社TechReachでは、RubyあるいはRuby on Railsのスキルを求める案件が228件あり、主要プログラミング言語の案件数ランキングでは、全13件中7位となっています。(2022年9月現在|主要プログラミング言語はRuby以外にJava、JavaScript、PHP、C#、Python、TypeScript、Kotlin、Swift、GO言語、C++、C言語、Objective-Cと比較)

弊社のRubyあるいはRuby on Railsの案件順位は、GitHubがおこなっている人気プログラミング言語のランキング8位とおおよそ合致しています。依然としてある程度の人気があるRubyですが、2012年の GitHubランキングでは1位となっており、最盛期からは人気が下がってきているという経緯があります。

 

出典:GitHut 2.0 – Github Language Stats

 GitHubとは別の指標で、Googleで検索される頻度を分析することでプログラミング言語のランキングを作成している、PYPLの指標ではRubyは15位となっています。

 

出典:PYPL PopularitY of Programming Language index

人気が低迷している理由には、Rubyの処理速度が他のプログラミング言語に比べて遅い点や、RubyやRuby on Railsと同じような開発ができる、他言語のフレームワークが増えてきたことなどが挙げられます。

ランキングで見るように、Rubyの人気が下がってきている事から、ブラウザ検索のサジェストではネガティブなキーワードが上がってくることがあります。しかしながら、それはもともと人気があったためにマイナスにとらえてしまう傾向があると考えられ、実際の開発現場ではまだまだ現役で利用されています。

Rubyでの開発はどのような案件が多いのか

Rubyでの開発案件の特徴を2点お伝えします。

Ruby on Railsのスキルを求めるものが大半を占める

弊社TechReachでは、Ruby全体案件数228件に対しRuby on Railsのスキルを求める案件が202件と、約9割を占めています。そのため、Ruby案件を獲得するためにはRuby on Railsのスキルは必須であるともいえるでしょう。また、ポジションはシステムエンジニアかバックエンドエンジニアが多く、Ruby以外にGitやAWS、GCPなどのスキルを求められる案件もあります。

 

 

 

フロントエンドの実装を求めるケースもある

弊社のRuby案件ではフルスタックエンジニアとして、Rubyの開発領域であるバックエンド開発に加え、フロントエンド開発のスキルを求める案件が61件ある状態です。

 

 

これらの案件では、フロントエンドの基本であるHTML、CSS、JavaScriptのスキルや、React、Vue.js、TypeScriptなどのスキルを求めているものがあります。エンジニアとしての高いスキルが求められますが、高単価案件が多くなっています。

Ruby案件の単価相場

弊社TechReachのRubyおよびRuby on Railsのスキルを求める案件の月平均単価は約73.6万円で、単価相場としては70万円以上〜90万円未満が最も多くなっています。また、最低月単価は35万円、最高月単価は150万円です。(2022年9月現在)

月単価が70万円を超える案件では、RubyやRuby on Railsのスキルだけで応募できるものが少なくなり、以下のようなスキルを求められます。

・上流工程から下流工程、システムの要件定義や設計から実装までのスキルを求めるもの。

・バックエンド開発のスキルに加えてフロントエンド開発のスキルを求めるもの。

・バックエンド開発でAWS、GCP、Azureなどのクラウドサービスを利用した、システム構築のスキルを求めるもの。

・MySQLやOracleなどのデータベース管理のスキルを求めるもの。

これらの特徴を言い換えると、Ruby案件で月単価70万円以上の報酬を得るためには、RubyやRuby on Railsのスキルに加え、プラスアルファのスキルが必要になる、ということになります。そのため、自身が希望する仕事内容に沿った、強みを持つようにしましょう。

また、Rubyエンジニアの年収相場や年収を上げる方法について解説した記事もありますので、こちらもぜひご確認ください。

 

関連記事:Rubyエンジニアの年収相場や年収を上げる方法について解説

Ruby案件を受注するには

Ruby案件の受注方法を4つお伝えします。

複数のエージェントを利用する

フリーランスが案件を継続的に獲得するためにも、複数のエージェントに登録しておくことをおすすめします。エージェントでは、自分のスキルや経歴、案件の希望などを伝えておけば担当者からおすすめ案件の提案などがあり、契約を結びやすい状況を作ることができます。

また、エージェントによって自分に合う、合わないといった問題が発生するかもしれませんので、間口を広げておくためにも複数のエージェントに登録をしたほうがよいでしょう。

クラウドソーシング等で提案をする

エージェントの登録に合わせて、ランサーズやクラウドワークスといった、クラウドソーシングに登録をしておくこともおすすめです。クラウドソーシングでは募集がかけられている案件に応募をして、発注者が提案内容に合意をすれば契約を結べるようになっています。

フリーランスは高単価案件の獲得と安定的な仕事の受注が大切になってきますので、仕事を探したり、受注ができる窓口は多く持っておいたほうがよいでしょう。

SNSで探してみる

近年では、Twitterでも仕事の募集がかけられています。Twitter上で『Ruby 案件』や『Ruby on Rails 案件』あるいは案件の部分を『募集』、『フリーランス』などに変えて検索をかけると複数件出てきますので、気になった案件があれば連絡を取ってみましょう。

Ruby on Railsも習得する

弊社のRuby案件の約9割にRuby on Railsのスキルを求めている状況や、業界全体から見ても『RubyとRuby on Railsはセット』といっても過言ではないと思います。そのため、Rubyを利用するエンジニアの方はRuby on Railsを習得し、対応可能な案件を増やすようにしましょう。

Ruby on Railsは開発スピード重視の現場向き

Ruby on Railsはフルスタックのフレームワークといわれ、Ruby on Railsを使うだけでWebアプリケーション開発に必要な機能が大体揃うため、効率的に開発をすることができます。また、Ruby on Railsは後発のフレームワークに大きな影響を与えた『設定より規約』(CoC|Convention over Configuration)という原則をもち、複数の設定ファイルを作る必要がないため、コードの記述を少なくすることができます。

それらに加えて、開発環境の設定が簡単にできる、プログラムの実行をすぐにできるためデバッグがしやすい、MVCモデルを採用しているため分業で仕事を進めることができる、などの特徴も持っています。

これらのような理由から、Ruby on Railsは高速で開発ができるようになっており、開発スピードを重視するスタートアップやアジャイル開発(ソフトウェアを迅速かつ柔軟に対応できるように開発する手法)で使われる傾向があります。

スマホアプリ向けのフレームワークRubyMotion

Rubyには、2012年にリリースされたスマホアプリ向けフレームワークのRubyMotionというものがあります。

 

出典:iOS、Android、OS X アプリを Ruby で。 – RubyMotion

iOSとAndroidのスマホアプリ、Mac OS XのデスクトップアプリをRubyで開発することができます。特筆すべきはiOSとAndroidに対応したクロスプラットフォームになっていることで、RubyMotionを使えばプログラミング言語やIDEを変える必要なく、効率的にアプリをリリースすることができます。

RubyMotionはRubyでのスマホアプリ開発で力になるフレームワークで、初心者や趣味レベルの開発に利用できる『Starter』であれば無料で利用することができます。しかしながら、小企業向けの『Indie』は一年で$199 、組織向けの『Professional』は一年で$499の利用料がかかってしまいます。加えて、知名度はあまり高くなく、弊社TechReachでもRubyMotionでの案件募集はない状態です。

まとめ

Ruby案件では、Ruby on Railsのスキルを求めるものがほとんどのため、これから学習をする方は覚えることが多いと思うかも知れません。しかしながら、Rubyのオブジェクト指向やRuby on RailsのMVCモデルは他の言語やフレームワークでも多用されており、Rubyの学習を通してその基礎を身につけられる、と考えることもできます。

また、RubyやRuby on Railsは習得難易度が低いといわれていますので、まずはRubyから学習を始め、他のプログラミング言語やフレームワークに移行していくといった学習計画を立てることも可能です。

かつてほどの勢いはなくとも、Rubyはまだまだ現役のプログラミング言語となっていますので、気になった方はぜひとも学習を始めてみてください。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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