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サーバーエンジニアの年収と増やす方法、将来性について解説

サーバーエンジニアとして年収を増やすためには、資格取得により資格手当を貰う、条件のよい会社に転職をする、フリーランスに転身するの3つに大別されます。

この記事では、サーバーエンジニアとして年収を増やす方法以外に、未経験者の方に向けた内容も執筆しております。サーバーエンジニアは将来的にも需要が見込まれる業種になりますので、この記事を確認し、お役立ていただければ幸いです。

サーバーエンジニアの平均年収

弊社TechReachのサーバーエンジニア案件での平均月収は62.5万円となり、こちらの金額を年収に置き換えると750万円です。

弊社応募案件のエンジニア職種で見ると、システムエンジニアが年収789.6万円、フロントエンドエンジニアが854.4万円となっているため、サーバーエンジニアは少し年収が低くなっています。しかし、あくまでこれらは平均年収になるため、月収80万円などの高単価案件を獲得すれば年収を引き上げることは可能です。(2022年5月19日現在)

また、厚生労働省が公表した令和2年賃金構造基本統計調査によると、情報通信業の70歳までの賃金平均は男性405万円、女性315.5万円となっています。しかしながら、サーバーエンジニア業務はシステムの根幹に関わる仕事のため、情報通信業以外の職業区分に該当する場合もたくさんあります。あくまでこちらの平均年収は一つの情報としてお考えください。

出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

サーバーエンジニアの業務内容

サーバーエンジニアについて触れる前に、クライアントやサーバーなどのインターネットの仕組みについて確認をしておきましょう。

  • クライアントとは

パソコンやスマートフォンから、インターネットを通してWebサイトなどに訪問する側のことです。今、このWebページを表示しているデバイスやソフトウェアのことをIT用語ではクライアントと言います。サーバーに情報提供を要求する側がクライアントです。

  • サーバーとは

英語ではserveといい、「提供する」という意味です。クライアントがWebページを開きたいと要求をすると、サーバーに保存されているデータを引き出し、情報を提供するようになっています。データを保存し、必要に応じてクライアントに提供する側がサーバーです。

インターネットを経由したサービスは、クライアントが情報提供を要求し、サーバーがそれに応える仕組みになっています。以上を踏まえたうえでサーバーエンジニアの業務とは、クライアントの要望に応える、サーバー側の設計・構築・運用・保守になります。

また、サーバーの種類もさまざまなものがあります。Webページを表示するWebサーバーやメールの送受信を承認するメールサーバー、データベース管理システムに使うデータベースサーバーなどです。しかし、設計から保守までの流れは変わりませんので、ここからはそれぞれの業務内容について説明をしていきます。

設計・構築業務

作りたいサービスの内容や規模に合わせて、サーバーを設計・構築していきます。サーバーには物理サーバーと仮想サーバーがあり、サーバーエンジニアはクライアントの要望に合わせたサーバーで業務をします。

  • 物理サーバー

物理的に存在するサーバー機器のことです。物理サーバーには、専用サーバーと共用(レンタル)サーバーの2種類があります。それぞれの特徴は以下のようになります。

利用機器の摘要利用用途メリットデメリット
専用サーバーサーバーを1台丸ごと占有大規模開発やハイスペックな処理をしたい場合に利用サーバーを占有しているため管理者権限を持ち、自由度が高い。安定した運用が可能料金が高い。サーバーの設定や管理をおこなうための専門知識が必要
共有(レンタル)サーバーサーバー1台を複数人で共有個人などの小規模開発で利用料金が安い。サーバーレンタル会社がサーバー環境を提供しているので、専門知識がなくとも運用できるサーバーを共有しているため管理者権限がなく、自由度が低い。また、他の利用者の状況により処理が遅くなる場合がある

専用サーバーでの業務の場合、利用するサーバー機器の選出からおこなう案件もあります。そのため、サーバー機器を専用の什器に設置するラッキングや、配線の接続などの物理作業の知識も必要です。また、自社保有の専用サーバーのことをオンプレミスといいます。

  • 仮想サーバー

物理サーバー上に仮想的なサーバーを構築したものです。仮想サーバーは物理サーバーのリソース上に存在する、バーチャルなサーバーとして作られています。しかし、物理サーバーと同じように、1つのサーバーとして扱うことが可能です。また、1つの物理サーバー上に複数台の仮想サーバーを設置することができるので、リソースの効率化に役立ち、仮想サーバーごとにサーバーOSを設置することもできるようになっています。

仮想サーバーにはクラウドサーバーとVPS(Virtual Private Server)の2種類があります。それぞれの特徴は以下になります。

利用システムの摘要利用用途メリットデメリット
クラウドサーバークラウドサービス上に作られたサーバーを利用小〜大規模で利用可能。専用サーバーには劣るがカスタマイズをしたい場合に利用初期費用不要ですぐに導入できる。よく使う機能が提供されており、スペックの調整ができる。拡張性が高い。サーバーの設定や管理をおこなうための専門知識が必要。専用サーバーほどの自由度はない。従量課金制のため、規模が大きくなると高額になる可能性がある
VPS(Virtual Private Server)物理サーバー上に構築した仮想サーバーを利用小・中規模の開発で、ある程度のカスタマイズをする場合に利用管理者権限があるので自由度が高く、専用サーバーに比べ料金が安い。共有サーバーより他の利用者の影響を受けにくいサーバーの設定や管理をおこなうための専門知識が必要。共有サーバーより自由度が高いが専用サーバーやクラウドサーバーには劣る

クライアントの求めるニーズや将来性まで考えて利用するサーバーのタイプを決定します。また、パソコンと同じようにサーバーにもOSがあります。サーバーOSは、Windows系、UNIX系、Linux系の3種類があり、そのなかから選ぶ必要がでてきます。

サーバーOSが決まったあとは、サーバーOSとアプリケーションの橋渡しをするミドルウェアの選定です。ミドルウェアにはWebサーバー、アプリケーションサーバー、データベース管理サーバーと3種類あり、それぞれに有料のものやオープンソースのものがあります。ミドルウェアを選んだあとは、詳細設定をおこないます。

上述してきた内容を決めていくことを設計といい、設計に基づいて物理的、システム的に作っていく作業を構築といいます。機器やシステムを選定する機会も多く、運用・保守でのトラブルも想定して設計をする必要があります。そのため、サーバーエンジニアには業務に関わる深い知識が必要になってきます。

運用・保守業務

構築したサーバーを実際に運用していく段階が運用・保守になります。この段階では、サーバーエンジニアはサーバーが安全かつ安定的に稼働するように監視をする必要があります。

サーバーのトラブルとしては、物理的な故障や急激に利用者が増えてしまった際のサーバー負荷の増加、セキュリティ上の問題などが挙げられます。トラブルが発生してしまった際は迅速に対応し、少しでも早くサービスが復旧するように努めます。また、データのバックアップやアップデートの管理も運用・保守の大切な業務です。

サーバーエンジニアの業務を設計・構築・運用・保守とご説明してきました。しかし、企業内での仕事やフリーランスの案件では、その中の一部工程を担当するものや、一人での作業かチームでの作業かといった具合に、さまざまな業務のパターンがあります。そのため、どのような業務でも対応できるよう、日頃からスキルアップの意識を持つことも大切になってきます。

年収を増やすには

冒頭でお伝えしたように、サーバーエンジニアとして年収を上げるには、資格取得により資格手当を貰う、条件のよい会社に転職をする、フリーランスに転身するの3つに大別されます。それぞれの内容を記載しておりますので、確認していきましょう。

資格手当がある場合は資格取得を目指す

転職情報などを見ると、資格手当を支給している企業が多数見受けられます。そのため、資格取得により年収を増やすことも可能です。

資格にはLinux技術者認定資格のLinuC(リナック)やシスコシステムズ認定資格のCCNP、アマゾンクラウドサービスのAWS認定などがあります。レベル別に試験を実施しているものがほとんどなので、ステップを踏んで資格取得を進めることも可能です。なかでも、シスコシステムズ認定資格のCCIEは最高レベルの難易度とされています。CCIEを取得すれば資格手当はもちろん、昇給も十分に考えられます。

試験合格のために勉強をすることは、サーバーエンジニアとしての知見を増やすことにつながります。将来的には必ずプラスになりますので、忙しくとも挑戦していくことをおすすめします。

転職活動を行う

現状の会社に不満がある場合、転職活動を考えることも必要になってきます。エンジニア業界は人手不足が続いていますので、同じような業務内容で年収が上がることも十分に考えられるからです。

転職エージェントも多数ありますので2、3社は登録し、情報を得ることをおすすめします。また、近年ではSNSを通して人材募集をしている企業もありますので、気になった場合はそこから話を伺うことも可能です。

転職の際には給与や福利厚生、月の残業時間、職場の雰囲気、離職率などの情報も仕入れるようにしましょう。

フリーランスになる

平均年収の項でご紹介したように、弊社TechReachでの平均月収は62.5万円となり、年収換算では750万円となります。こちらの金額は一般的な会社員のサーバーエンジニアの年収より高くなりますので、フリーランスに転身することにより、年収を増やすことも可能です。

しかしながら、フリーランスは会社員と違い、安定的な収入が約束されているものではありません。そのため、いざ決断を下すとなると不安になることも多いかと思います。

弊社TechReachでは、長期継続勤務をご希望されるクライアントとの関係を築いており、そのような点からも安定的なお仕事のご紹介ができるようになっております。また、福利厚生や報酬支払いシステムはもとより、私どものアドバイザーはフリーランスの皆様方のよき伴走者として、キャリアプランの実現に寄与させていただければと考えております。フリーランスへの転身をお考えになられましたらば、ご不安解消のためにも尽力させていただきますので、その際はご遠慮なくご相談ください。

フリーランスが案件を獲得する方法を記載した記事もございます。案件獲得のより具体的な内容を説明しておりますので、こちらも合わせてご確認いただき、お役立ていただければ幸いです。

関連リンク:フリーランスエンジニアが案件を獲得していくには?方法やポイントを解説

サーバーエンジニアに転職するには

サーバーエンジニアの業務内容の項でお伝えしたように、サーバーエンジニアに求められるスキルは幅広く、未経験者から転職を考える場合は相応の覚悟が必要になってきます。しかし、企業によっては未経験で採用しているところもありますので、ご自身のスキルや経験を問わず、情報収集をしていきましょう。

近年はクラウド移行の業務もある

設計・構築の項で説明をした、オンプレミスからクラウドサーバーに移行する企業も増えてきています。

移行が増えている理由として、クラウドサーバーだとオンプレミスとは違い、サーバーを稼働する電気代、サーバーを置く場所代がなくなり、サーバー稼働を24時間監視する人件費の削減も見込めます。そのため、オンプレミスに比べ、コスト削減につながるという背景があります。また、オンプレミスはインターネットが普及する前からあるシステムのため、老朽化によりクラウドサーバーへ移行するパターンもあるようです。

AWSなどのクラウドサーバーの知識を持っていると、転職活動のアピールポイントになります。積極的に勉強していきましょう。

未経験OKの求人もある

転職求人には未経験OKのものも見受けられます。しかし、20代から30代前半までなどの年齢制限を設けていることがほとんどです。ご自身が該当する年代であるならば、未経験OKの求人を探し、転職することも可能でしょう。

対象年齢に該当しない場合、運用・保守などの限定的な業務内容のものや、派遣社員、アルバイトなどであれば未経験OKのものも見受けられます。そのため、正社員以外で経験を積み、そこからさらに転職をするといったプランを立てることができます。

また、求人が少ないからといって、転職ができないわけではありません。未経験者でも資格を取得していたり、社会人としての実績を持っていれば転職に成功する可能性も考えられます。未経験からサーバーエンジニアを目指す場合でも、簡単に諦めず、行動してみましょう。

関連資格を取得しているとアピールしやすい

関連資格を持つことはスキルの客観的な証明になります。ここでは転職や、フリーランスの案件探しに役立つ資格を紹介します。

  • ITパスポート

独立行政法人のIPA(情報処理推進機構)が発行する国家資格で、IT業界に関する知識の証明ができます。未経験でIT関連の知識に不安を感じる方などは、ITパスポートから取得することをおすすめします。しかし、あくまで一般的なIT知識を証明することに留まりますので、他の資格と組み合わせることを前提にお考えください。

  • LinuC(Linux Professional Certification)

LinuC(リナック)はサーバーOSで高いシェアを誇るLinuxの日本人向け技術者認定資格です。LinuxをサーバーOSに選んでいる企業も多いので、資格獲得は転職活動に有利に働くでしょう。試験内容によって1〜3のレベルに分かれており、未経験の場合でもレベル1を獲得することは可能です。

  • AWS(Amazon Web Services)認定

Amazonが提供するクラウドサービスの認定資格です。クラウド移行の項でご紹介した、クラウドサーバーの世界シェアNo.1となっています。AWS認定資格は、ファウンディショナル、アソシエイト、プロフェッショナル、スペシャリティに区分されています。基礎レベルに相当する、ファウンディショナルの試験を受けるためには6ヵ月のAWS実務経験が必要になるため、未経験者にとっては厳しい条件になります。

  • Microsoft Azure認定資格

Microsoftが提供するクラウドサービスAzureの認定試験です。AWSに次ぐ、クラウドサーバーの世界シェアNo.2になっています。Azure認定資格は、ファンダメンタル、アソシエイト、エキスパート、スペシャリティに区分されます。Azure Fundamentals:AZ-900はAzureの基礎的な内容を問う資格であり、未経験者でも資格獲得を目指せます。

  • シスコシステムズ認定資格

シスコシステムズが認定する資格にはエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートという区分があり、ネットワーク関連の知識を証明できます。未経験の場合はエントリーレベルのCCT(Cisco Certified Technician)から資格取得を目指すことができます。

アソシエイトレベルのCCNA(Cisco Certified Network Associate)から優遇する求人広告やフリーランス案件も見受けられ、さらに高レベルになってくるとより有利になるでしょう。また、CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は業界最難関の資格となっています。

サーバーエンジニアの将来性

インターネットで情報を得るためには、サーバーからデータを受け取らなければなりません。これらのシステム自体が急激に変更される可能性は極めて低く、オンプレミスからクラウドサーバーへの移行、構築などの新しい需要も増えているため、サーバーエンジニアの将来性は高いといえます。

しかしながら、将来的に活躍し続けるためには、オンプレミスに対応したスキル以外にも、クラウドサーバーそれぞれに対応したスキルが必要になってきます。また、場合によっては新しいクラウドサーバーサービスが台頭してくる可能性もあります。そのため、サーバーエンジニアとして必要とされる人材になるためにも、新しい知識のキャッチアップを続けていくことをおすすめします。

まとめ

サーバーエンジニアはシステムの根幹に携わる仕事です。そのため、業務を遂行したときの達成感は大きなものになるでしょう。また、IT関連企業だけでなく、他の業種でもインターネットを利用するときはサーバーが必要になります。そのため、業種の範囲が広くなり、希望をすればさまざまな分野に関わることも可能です。

弊社TechReachはフリーランス専用のエージェントになり、転職には直接関わっておりません。しかしながら、ご説明させていただいたようにフリーランスのサーバーエンジニアの案件もございます。お困りになることがございましたらば、ご遠慮なくご相談ください。

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