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フリーランスの仕事内容を深掘り!職種ごとに年収や必要スキルを解説

「フリーランス」と聞いてどのような職業を思い浮かべるでしょうか? 近年ではエンジニアが有名かと思いますが、他の職業でもフリーランスとして働いている方は多くいらっしゃいます。この記事では、フリーランスの代表的な業種を7つ説明し、それらに共通する「必要なこと」についても解説しています。ぜひともご確認ください。

 

【スキルが必要】フリーランスの代表的な業種7選

フリーランスとは、会社などの組織に属せずに働いている方を指し、広義でとらえると会社員として働きながら副業をしている人も含みます。

また、フリーランスは開業届を税務署に提出しなくても罪には問われませんが、フリーランスとして事業をしていく際は、開業届を提出して個人事業主になることが一般的です。今回の記事では、会社員として副業をしている方、開業届を出していないが継続的に事業をおこなっている方、開業届を税務署に提出した個人事業主の方のことをフリーランスとし、各職業について解説をしていきます。

関連記事:フリーランスと個人事業主の違いとは?開業届の有無やメリットデメリットについて解説

エンジニア

エンジニアとは、日本語では「工学者」や「技術者」とも呼ばれる方のことです。今日では、IT系の職業に就いている方をエンジニアとして認識されている方が多いと思いますが、「工学」とは基礎科学を工業に役立てる学問のことを指し、IT系のエンジニアを主とする機械工学以外にも、土木工学や電子工学などの種類があります。ここでのエンジニアとは、IT系の開発や研究に従事する方として紹介します。

 

 

出典:フリーランス白書2022(12ページ)

 

「フリーランス白書2022」の調査では、エンジニアは全体の2番目に割合が多い職業です。また、「フリーランス白書2020」の調査では、年収800万円以上のフリーランスで最も多い職業にもなっています。

 

 

出典:フリーランス白書2020(31ページ)

 

フリーランスエンジニアには、以下のようなエンジニア職種があります。

・コーダー

HTMLやCSSを利用してコーディングをし、WEBサイトの目に見える部分を実装する職業。HTMLとCSSは習得難易度が低い言語ともいわれており、WEB系開発のエンジニア職種の入り口に当たる。

・フロントエンドエンジニア

コーダーの上位職に当たる職業で、WEBサイトやWEBアプリケーションのユーザーの目に見える部分(フロントエンド)の開発をするエンジニア。HTML、CSSに加えてJavaScriptのスキルも必須になる。

・バックエンドエンジニア

WEBサイトやWEBアプリケーションの開発で、ユーザーの目に見えない部分(バックエンド)の開発をするエンジニア。JavaやPython、PHPといったプログラミング言語以外にも、WEBサーバーやデータベースなどの知識も求められる。

・スマートフォンアプリエンジニア

スマートフォンアプリを開発するエンジニア。AndroidではJavaとKotlin、iOSではSwiftやObjective-Cといったプログラミング言語の知識が必要になる。UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンのスキルが求められる案件もある。

・プロジェクトリーダー

プロジェクトの現場進行を管理する職業。案件によってシステム開発の現場に携わることもあれば管理のみをおこなうこともある。現場を管理するうえでシステムについての理解が不可欠なため、経験を積んだエンジニアが次のキャリアプランとして挙げる職業でもある。

関連記事:プロジェクトリーダーとは?求められるスキルやPMとの違いについて解説します

・プロジェクトマネージャー

プロジェクトの全体管理をおこなう職業。プロジェクトリーダーと違い、クライアントとの折衝を業務に含む場合が多い。エンジニアとしての能力に加え、カネ・ヒト・モノのリソース管理なども業務に含まれるため、ビジネスをおこなううえでの能力も必要になる。

上述した職種以外にも、エンジニアにはインフラエンジニアやカスタマーエンジニアなどの種類があり、求められるスキルによって報酬単価が異なります。弊社TechReachの案件でも、「プログラミング言語の開発経験1年」などといった条件が優しい求人では報酬単価が低い傾向があり、「プロジェクトリーダーとしての経験、システムの設計、要件定義の経験」などといった高レベルの求人では報酬単価が高くなっています。

IT業界は全体的に人手不足の状況が続いているため、フリーランスの案件数が多く、条件が優しい求人も見受けられます。また、IT業界は今後も発展が続いていくと考えられているため、未経験からエンジニアに転職、あるいはフリーランスとして最初から働き始める方もいらっしゃいます。

クリエイティブ

「フリーランス白書2022」の調査では、クリエイティブ系が最も職業割合が多くなっています。クリエイティブ系には、WEBデザイナー、グラフィックデザイナー、写真家、イラストレーター、陶芸家、音楽家、YouTuber、動画編集者などが含まれます。ここでは5つをピックアップして紹介します。

・WEBデザイナー

WEBサイトのデザインをおこなう職業です。WEBサイト全体の設計に加え、文章の書体や大きさ、画像の加工などもおこないます。また、フリーランスの案件では、WEBサイトのデザインに加え実装も任されることがあるため、HTMLやCSS、JavaScriptなどの知識があるほうが好ましいとされています。

 

関連記事:Webデザイナーとはどのような職業?仕事内容ややりがい、将来性を解説

・グラフィックデザイナー

WEBデザイナーがWEBサイトなどのデザインをすることに対し、グラフィックデザイナーはポスターやチラシ、看板、書籍などのデザインをする職種です。WEBデザイナーと同じく、業界で実績を積んだ方がフリーランスとして独立するケースも少なくありません。現在では、WEBデザインの仕事が増えてきているため、グラフィックデザイナーがWEBデザインを学ぶことも多くなっています。

・写真家

その名のとおり、写真を撮る職業です。写真家の仕事としては、人物や商品、自然、イベント、テレビなど、撮影対象や撮影の目的にも多数の種類があります。また、企業に依頼を受けて仕事をするBtoC以外にも、BtoCとしてアーティストの宣伝写真や結婚式での撮影などを依頼されることもあります。

・イラストレーター

ゲームや広告、WEBや印刷物などで利用するイラストを作成する職業です。近年では、企業広告などでもイラストを利用するケースが増えてきており、人気のあるイラストレーターになると大きく収入を得ることも可能です。また、イラストレーターはTwitterやYouTubeなどのSNSを活用している方が多く見受けられ、SNSをきっかけに仕事を獲得するケースも増加しているようです。

・音楽家

音楽家とは、ヴァイオリンやピアノなどの演奏家や指揮者、作曲家、作詞家、ミュージシャンなど、音楽を演奏したり、創作をする人たちのことです。演奏家の方は楽団に所属していることが多くなっていますが、楽団と雇用関係が発生している「給与」として報酬を得るのではなく、個人事業主として報酬を得るケースもあります。また、ミュージシャンとして活動している方は、企業と雇用関係を結ぶのではなく、個人事業主として活動していることが一般的です。

ビジネス

ビジネス系フリーランスには、営業やマーケター、コンサルティング、秘書などの種類があります。「フリーランス白書2022」の職業別の割合では、コンサルティングが全体の5位に入っています。

・営業

企業の商品やサービスの営業を、フリーランスに外注する企業も増加しています。営業を外注する企業の特徴としては、営業に回すリソースがない、営業ノウハウがないため効率的に契約を獲得することができないなどの課題があるケースが多いようです。また、営業フリーランスの報酬は固定報酬か成果報酬、あるいは固定報酬+成果報酬のいずれかになります。

・マーケター

マーケティングとは、「モノやサービスが効果的・効率的に売れる仕組みを作ること」です。近年では、特にWEBマーケティングが注目をされています。企業のSNS運用が一般化され、SNS運用から有名になる企業も出てきています。フリーランスのマーケティング案件では、広告やSNS運用、WEBサイトのディレクション業務が多くなっています。

・コンサルティング

コンサルタントには、IT系、経営戦略、財務戦略、人事戦略など、さまざまな種類があります。最終的には個人の能力によりますが、コンサルタントは実績や経験が求められる職業になっているため、20代で大きく収入を得ることは難しくなっているようです。30代以降は、年齢的な信頼も相まって契約を獲得しやすくなることが期待されます。

他のビジネス系にも該当しますが、週3日の稼働やリモートでの参加になっている案件もありますので、人によっては複数案件を同時に進行することもでき、成果報酬で大きく収入を得ることも可能です。

・秘書

秘書とは、担当した役員や上司などがスムーズに業務に集中できるよう、さまざまな調整やサポートをおこなう職業です。企業によって業務内容は異なりますが、電話やメール、来客の対応、スケジュールの管理、書類作成などの業務をおこないます。フリーランスの案件では、出社して秘書業務全般をおこなうものや、フルリモートでスケジュール管理や書類作成などをおこなうものなどが存在します。

ライター

WEB雑誌や企業のオウンドメディア、ブログ記事などの執筆が中心の職業ですが、案件によってはそれらの媒体の構成、編集、取材などもおこないます。個人でブログ運営をしている方からの求人などもあり、比較的簡単にフリーランスとして働くことも可能です。しかし、駆け出しのころは報酬単価が安くなる傾向が強く、自身の能力アップと実績を重ねていくことが重要となります。

また、記事の構成、編集、取材、インタビュー記事の作成などは単価が高くなる傾向がありますが、執筆とは違うスキルが必要になります。その他、ライター業に関連する高単価の案件には、コピーライティングやランディングページの作成、WEBサイトに関わるブログ記事のディレクションなどが挙げられます。

士業

士業とは、弁護士や税理士、行政書士、司法書士、中小企業診断士など、国家試験に合格したあと、それぞれの監督庁に届け出をして開業する職業のことです。○○士とつく資格には、金融診断士や法務士、相続士といったものがありますが、これらは民間資格となっているため、一般的に「士業」には含まれません。

士業として開業される方で会社員にならない方は、個人事業主か自身で起業した会社に属することになり、フリーランスと表現することは少なくなります。しかし、フリーランスには個人事業主や自営業という言葉も内包するため、今回はピックアップをしました。

フリーランスになるために必要なこと

フリーランスになるために必要なことを3つお伝えします。

スキルを磨く

フリーランスは会社員と違って、個人で仕事を獲得し、業務を果たし、報酬を得なくてはなりません。そのため、自身が専門としている業務以外にも、営業や金銭管理のスキルなども必要になってきます。また、高いスキルが求められる案件は基本的に単価が高くなる傾向があるため、大きな収入を得るためにもスキル磨きは欠かせません。加えて、たとえ報酬単価が低くとも、数をこなすことで収入を増やすという方法があります。そのため、求められるクオリティの成果物をどれだけ早く完成させることができるか、という意識を持つことも大切です。

必要な機器や書類の準備

フリーランスとして仕事を始めるに際して、税務署へ「開業届」を提出しないことによる罰則はありません。しかし、開業をしてから1ヵ月以内の提出が義務づけされていますので、事業を始めた際は開業届を税務署に提出するようにしましょう。また、開業届を提出しただけでは「白色申告」という扱いになり、「青色申告特別控除」という最大65万円の控除を受けることができません。そのため、開業届とともに「所得税の青色申告承認申請書」も税務署に提出するようにしましょう。

また、クラウドソーシングやエージェントなどを介さずに、直接企業などと取引をする際は納品書や請求書などが必要になりますので、それらのフォーマットを作っておいたほうがよいでしょう。加えて、個人事業主になると一般的にクレジットカードの審査に通りにくくなってしまいますので、必要な方は先に作るようにし、事業で利用する機器なども買い揃えておきましょう。

自己管理能力

クライアント先で業務をする案件もありますが、成果物を納品する契約などでは、基本的に働く時間や場所の指定がないリモートワークとなります。自分で裁量権を持って仕事ができることは大きなメリットになりますが、場所と時間が縛られていないために仕事がしにくくなることも考えられます。

自宅でうまく集中できない方は、コワーキングスペースやカフェなどを利用していきましょう。また、それらの場所で仕事をしているのであれば、かかった費用は経費として計上することができます。うまく工夫をして、しっかりと仕事ができる環境を整えましょう。

専門的なスキルを持つことで、フリーランスとして開業できる!

フリーランスになるためには、どの職業であっても専門性が必要になります。また、会社員とは違い営業や経理なども自分でやらなくてはいけないため、事業以外におこなう業務も増えてしまうでしょう。しかし、自分のスキルによって仕事を獲得していくことで高い報酬を得ることも期待できますし、経営者として事業経営について考えることは、会社員にはないやりがいともいえるのではないでしょうか?

大変なことも多いかと思いますが、専門的なスキルを身につければフリーランスとして開業することは可能です。最初の一歩を踏み出すには大きな勇気が必要ですが、現在フリーランスとして活躍している方も、最初は不安を抱いていたと思います。しっかりと下調べをし、まずは副業からでも案件を獲得できるように動いてみてください。

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