フリーランスプログラマーになろうとしている人にとって、フリーランスになったあとの働き方や年収がどう変わるかは気になるところだと思います。この記事ではフリーランスプログラマーと会社員との違いをメリット、デメリットからわかりやすく解説しています。加えて、フリーランスとして独立、仕事を獲得していく方法なども説明しています。ぜひとも参考にして、自分のプランを考えてみてください。
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フリーランスプログラマーとは
フリーランスとは、企業や組織と雇用関係を結ばずに、請け負った仕事毎に契約をし報酬を得る働き方をしている人のことをいいます。そして、プログラマーとは、PHPやJava、Rubyといったプログラミング言語を使いコンピューターの動き方を構築する(プログラミングする)人のことをいいます。企業や組織と雇用契約を結ばずに、業務委託としてプログラミングの仕事をする人のことをフリーランスプログラマーといいます。
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独立系のフリーランスプログラマー
独立系のフリーランスプログラマーとは、会社員や契約社員、アルバイトなどとして企業と雇用関係を結ばずに、フリーランスあるいは個人事業主として働いているプログラマーのことを指します。独立系の方はフリーランスとしての業務のみをおこなっているため、「専業のフリーランス」などと呼称されることもあります。
副業系のフリーランスプログラマー
副業系のフリーランスプログラマーとは、会社員や契約社員、アルバイトなどとして企業と雇用関係を結んでいて、フリーランスとしての業務が副業になっている人のことを指します。副業系の方は、単発の契約を結んだり、業務時間が週10時間以下の契約を結んだりして報酬を得ることが多くなっています。
フリーランスプログラマーに必要なスキル・経験
システムの種類にもよりますが、何かしらの開発をしていく際は基本的なプログラミング言語のスキル以外に、ライブラリやフレームワーク、サーバー、データベースなどの関連する知識やスキルが必要になります。プログラミングはシステム開発の基本ではありますが、「プログラミング言語を使うことができる」だけではシステムを開発していくことができません。
また、フリーランスエンジニアの案件では、基本的なプログラミング言語のスキル以外の知識やスキルが求められることがほとんどです。フリーランスプログラマーとして、プログラミングだけをおこなう案件の総数はかなり少なくなっています。そのため、プログラミング未経験者がいきなりフリーランスになることは難しいといえ、将来的にフリーランスになることを目指して、いったんは就職や転職をすることのほうが多くなります。
自身の学習効率のよさや開発するシステムにもよりますが、フリーランスに転身をするためには少なくとも1年以上、できれば3年の実務経験があったほうがよいでしょう。
フリーランスプログラマーのメリット
フリーランスプログラマーのメリットを5つお伝えします。
収入アップが見込める
日本企業の給与は1990年代後半から上昇しておらず、平均年収や社会保険料を引いた実質年収はむしろ下がっています。景気が不安定、先行きが見えないなどの企業の言い分はありますが、日本社会では昇給が少ないことのほうが普通になっており、人材不足と言われているIT業界でも同じ状況です。
しかし、人材不足ということはプログラミングスキルのある人間が常に求められているということです。そのため、フリーランスプログラマーとして働きだすと、会社員のプログラマーと同じ様な業務内容をしていても、収入が上がる可能性があります。また、仕事内容や報酬を加味したうえで契約を結べるようになるので、会社員のときよりも稼げる可能性が高くなるのです。
自由な時間、環境で働ける
契約先企業に赴いて業務をおこなう常駐型と異なり、在宅型は発注された業務を納期までに仕上げればよい案件が多いです。その場合、会社勤めのように決まった時間に出社する必要がありません。時間を気にせずに自宅やコワーキングスペース、カフェなどの、自分の好きな場所で働くことができます。
契約条件によっては特定の場所・時間での業務になりますが、環境が整っていればどこでも仕事をすることができます。また、フリーランスとして契約する条件を選ぶことができるので、働く環境についての自由度は非常に高いといえます。
得意な仕事や好きな仕事ができる
会社員のプログラマーに比べ、フリーランスは仕事選びの自由度が高いです。自分の得意な仕事だけ、好きな仕事だけを選ぶことも可能です。安定してしっかりと稼ぎたいときには自分の得意分野の案件を中心にする、プログラマーとしてのステップアップを図りたいときには新しいプログラミング言語を使った案件に挑戦するなど、自分の状況に沿った自由な仕事選びが可能です。
節税効果が期待できる
税務署へ開業届の提出をすると、個人事業主として働くことができます。個人事業主になれば、業務上で発生した費用を経費として扱うことができるようになります。
自宅を事務所として登録することもでき、家賃や水道光熱費の一部を経費として計上することも可能です。また、青色申告特別控除という制度では、最大65万円の課税所得免除も入ります。経費計上や課税免除によって課税率を下げ、手取り収入を増やすことができます。
関連記事:フリーランスが納めるべき税金は?控除や節税対策も解説
面倒な人間関係がない
会社や部署といった枠組みのなかで働く会社員は、苦手な人や嫌いな人ともうまく付き合っていく必要があります。しかし、フリーランスプログラマーはクライアントを選ぶことができますので、無理をして人付き合いをする必要がありません。「すべての悩みの原因は対人関係にある」とは、心理学者のアルフレッド・アドラーの言葉ですが、ストレスに感じるような人間関係を断ち切りやすいのはフリーランスの大きなメリットといえます。
フリーランスプログラマーのデメリット
長所もあれば短所もあります。ここでは雇用主がいないことによるデメリットを見ていきましょう。
仕事獲得には営業力が必要になる
営業部署が仕事を獲得し、システム開発部でプログラミングをする、といったように、会社での業務は分業されています。そのため、プログラマーは自身の仕事のみに集中することが可能です。しかしフリーランスになると、仕事を獲得するにはクライアントと契約を結ばなくてはならないため、自身での営業活動や商談、交渉も必要となってきます。会社員のプログラマーの場合、営業をしなくても給与を得ることができるため、この点はフリーランスのデメリットになるでしょう。
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有給など福利厚生がない
有給とは、労働基準法が定める労働者のために与えられる有償の休暇のことです。フリーランスプログラマーは企業と雇用関係を結んでいないため、労働基準法の定める労働者に該当しません。つまり、有給休暇はありません。
また、会社員は厚生年金や健康保険、雇用保険への加入費用を会社と折半しており、労災保険の加入費用は会社に全額負担してもらっています。フリーランスは国民健康保険と国民年金に全額自己負担で加入するため、社会保険にかかる月々の費用は会社員のときよりも大きくなります。加えて、万が一の際の手当は薄くなってしまうので、有事の際の補償を考える場合は個々人が何かしらの保険やサービスに加入する必要があります。
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事務作業もやる必要がある
営業の話にも通じますが、フリーランスになると会社員時代は分業だった業務を自分でおこなわなければなりません。経費を計上する処理や納税に関する書類の作成を自分でおこない、確定申告を提出する必要もあります。会社員では所得税に関する申請を会社がおこなってくれるので、ここも大きな違いになります。
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スキルが伸びにくい
企業が外注をしてまで求めているものは、契約案件の完遂・納品です。フリーランスプログラマーはその期待に応える必要があります。また、フリーランスとして働く人は、会社員に比べて収入が不安定になります。こうした状況から、受注した案件をしっかりとこなし、依頼企業との信頼関係を築き、継続契約、あるいは他のクライアントへの紹介などにつなげたい一心で、無意識のうちに失敗しにくい、自分のできる範囲の案件を選ぶ傾向があります。
将来的な利益のために社員を育成する会社と比べ、フリーランスはしっかりとした準備と、自分を信じる勇気が必要になってきます。この点を比較すると、会社員のほうがスキルアップの環境に恵まれているといえます。
孤独を感じる部分もある
太古から人間はコミュニティを作り、協力しあって生きてきた社会的な生き物です。現代社会を見ても必ずどこかで他者との関わりがあり、お互いに社会的役割を担いながら生活をしています。また、大昔は助け合いができないと死んでしまう場合も多かったので、私たちは本能的に人とのつながりを求めるようにできています。
フリーランスの仕事は在宅で完結するものが多く、会社員と比べると人との接触が極端に少なくなる場合がほとんどです。そのため、上述したように本能的に孤独を感じることもあるかもしれません。
「人間の本能だ」と楽観的にとらえたり、コワーキングスペースやSNSを通してフリーランス仲間を作ったりするなどの対策を講じてみましょう。フリーランスは会社員と比べて孤独を感じる場合もあるので、心構えをしておくことをおすすめします。
フリーランスプログラマーに向いている人・向いていない人
フリーランスプログラマーに向いている人・向いていない人の特徴をお伝えします。
向いている人
向いている人の特徴を5つお伝えします。
スケージュール管理ができる人
少し込み入った話になりますが、フリーランスプログラマーが業務委託を受ける仕事では、クライアントに指揮命令権がありません。指揮命令権がないということは、業務の勤務時間や働き方、手順などの命令をする権利がクライアントにはないということになります。そのため、フリーランスプログラマーは業務を完遂するために自分でスケジュールの管理をしなくてはいけません。スケジュール管理が得意な人はフリーランスとしての資質があるといえます。
関連記事:フリーランスと業務委託の違いとは?契約時の注意点もわかりやすくご紹介
コツコツと努力ができる人
業務を完成させるためには、コツコツとした努力が必要です。上述したように、フリーランスプログラマーはクライアントからの細かい命令を受けませんので、会社員のように業務を監視される、ということがあまりありません(クライアントによっては、業務の方法などについて命令をしてくる可能性もあります。しかし、そのような状態は「偽装請負」という違法行為となり、発覚した場合は罰せられます)。
そのため、誰かしらの監視がなくてもコツコツと努力ができる人でなければフリーランスとして事業運営をしてくことが難しくなります。それとは逆に、努力ができる人はフリーランスプログラマーに向いているといえます。
新しいことに挑戦できる人
仕事を獲得していくことも、フリーランスプログラマーとして勉強をしていくことも、広義でとらえると「新しいことへ挑戦している状態」だといえるでしょう。フリーランスとして仕事をするためには、受け身ではなく自発的な行動が必要です。また、自分のスキルが伸びるようにしないと時代についていくことが難しくなる可能性もあるため、その点から見ても、新しいことに挑戦できるということは重要な資質といえます。
試行錯誤して動ける人
フリーランスプログラマーとして案件を獲得する際も、業務を遂行している際も、そのすべてが思いどおりに、スムーズに進むとは限りません。フリーランスとして活動する際は、契約の内容や仕事の仕方、はたまた確定申告など、「自分で考えて自分で行動する」ことが基本となります。
むしろフリーランスに転身したての頃は、わからないことのほうが多くなってしまいます。そのため、自分で試行錯誤しながら物事に取り組む必要があり、会社員のように「指示を待つこと」はほとんどありません。フリーランスは独立して事業を運営することになるため、困難なことでも試行錯誤をして動く能力が必要です。
意志が強い人
フリーランスに転身すること自体が強い意思の表れともいえるでしょう。しかし、フリーランスになるとそれ以上に、「事業を継続させていく」という強い意志が必要です。フリーランスプログラマーとして開業しても、いつでも簡単に廃業することができるため、フリーランスになったことを後悔して、会社員に戻る方もいらっしゃるのです。
また、フリーランスが会社員と同等の金銭的なメリットを得るには、会社員時代の1.3倍の収入が目安になります。会社員時代の給与にもよりますが、フリーランスとしてしっかりと稼いでいくには強い意志が不可欠です。中途半端な決意では、失敗してしまう可能性があります。
関連記事:フリーランスエンジニアの手取りと必要金額の目安について
フリーランス転身で後悔する人の特徴とは?知っておきたい情報を解説
向いていない人
向いていない人の特徴を2つお伝えします。
自分に甘い人
フリーランスプログラマーとしての案件の獲得、仕事のクオリティ、納期の順守など、フリーランスは自分の意思や行動を管理するとともに「約束を守る」ことが基本です。自分に甘い人がフリーランスになった場合、これらの努力を怠って、仕事の獲得がなかなかできなかったり、クライアントに迷惑をかけたりする可能性があります。自分や他人との約束を破る甘い人は、フリーランスになるよりも、労働基準法で守られている雇用契約のほうが安心して働くことができるでしょう。
関連記事:フリーランスの労働基準法って?労働者との違いをわかりやすく解説
金銭管理が苦手な人
フリーランスになると、収入が不安定になりがちです。そのため、雇用契約で働くよりも金銭に対するリスクヘッジが重要になります。また、会社員などが加入する厚生年金と違い、フリーランスが加入する国民年金は将来の受給額が少なくなっています。フリーランスが厚生年金と同等の受給額を得るためには、現役時代から自分で対策を講じなければなりません。
フリーランスの年金対策は、厚生年金に代わる何かしらの制度を利用して、満期までに保険料などを納付することになります。金銭管理が苦手な方は、給与から必ず天引きがされ、強制的に老後の対策ができる会社員のほうが向いているでしょう。
関連記事:フリーランスのお金の管理はどうしてる?知っておきたい経費の管理術を徹底解説
フリーランスプログラマーを目指すためには
独立する経緯は大きく分けて4つのパターンがあります。それぞれを確認し、自分に合った方法を考えていきましょう。
会社員の経験をしてから独立する
プログラミング言語を習得したとしても、大事になってくるのは本番環境での実践です。仕様書のとおりに設計をしていってもバグは起こり得ます。会社員ではその様なイレギュラーへの対処や改善方法を、働いて給与を得ながら学ぶことができます。
また、会社員ではプログラマーとして雇われている以上、プログラミングの仕事がなくなる可能性は低く、安心してスキルや実績を高め続けることができます。
こうした点からプログラマーとしての現場力、対応力を実践で通用するレベルまで高め、人脈を築いたうえでの独立する方法は、安定したやり方といえるでしょう。
プログラミングスクールを経て独立する
プログラミングの勉強をしたいと思っていても、初心者の場合、何からすればよいのかわからないと困ることもあるかと思います。そんなときに助けになるのがプログラミングスクールです。
プログラミングスクールでは、プロの作ったカリキュラムに沿って自分の作りたいもの、学びたい言語を勉強していきます。スキルを身につけるための道筋ができているため、勉強方法に悩むことがありません。また、プログラミングの勉強で困ったときは、講師に質問することですぐに問題を解決できます。
加えて、フリーランスの案件探しで必要なポートフォリオの作成もカリキュラムに組み込まれているケースが多く、ポートフォリオを在学中に作ることにより、案件の応募もスムーズになります。学習環境から見ても、未経験からプログラマーを目指す仲間ができるので、やる気を保ちやすいといえるでしょう。
独学で学び、独立する
簡単な道ではありませんが、独学でもプログラマーになることは可能です。会社員やスクールとは違い、直接サポートを受けることは難しいですが、現在はプログラミングの質問サイトや、プログラマーの交流サイトもあります。
また、独学でプログラミングをするための手順を示してくれる書籍やホームページもたくさんあります。自分で調べ、計画を立てて学んで行くことができれば、独学でプログラマーになることも不可能ではないでしょう。
エージェントやクラウドソーシングなどを利用し、小さな仕事をこなしていく
プログラマーとしての経験年数が3年以上あり、求められるスキルや実績がある方は案件の獲得もしやすいかと思います。しかし、経験年数1年未満の方や独学後にフリーランスとして独立した方は実績がほとんどない状態です。その状態でフリーランスとして活動し、案件を獲得したい場合、エージェントやクラウドソーシングなどを利用して、小さな案件をこなしていくことが大切です。
エージェントやクラウドサービスなどでは単発の案件や2週間前後の案件がありますので、そのような案件をコツコツと続けていき、フリーランスとしての実績を作り、希望する仕事を獲得できるように努力していきましょう。
フリーランスプログラマーは未経験でもなれるのか
フリーランスプログラマーには未経験でもなることができます。まずはプログラミングで作ることができる内容を知り、そのなかで自分は何に興味があるのか、何を作りたいのかを理解しましょう。
次に、会社員か、プログラミングスクールを経由するか、独学でスキルを身につけるかを選びましょう。年齢的に転職が難しいと感じる場合にはスクールか独学で勉強した後、一度就職をしてからフリーランスプログラマーになるという選択肢もあります。
未経験のことに挑戦するのは誰しも怖いものです。しかし、その恐怖を越えてこそ手に入れられるものもあります。自分の気持ちを信じ、臆せずに挑戦してみましょう。
フリーランスプログラマーで高収入を稼ぐコツ
単価の安い案件ばかりでは収入が上がりづらく、高額案件であっても単発で終わってしまえば生活は難しくなります。ここでは、どのようにすれば高い収入を安定して得ることができるのかを説明します。
継続的に仕事を獲得する
フリーランスとして活動をする場合、契約期間の定めのない、継続的な案件を獲得することが望ましいです。また、単発で獲得した契約の場合、案件終了時期を見越して次の契約をしておかないと仕事がない状況が生まれてしまいます。自己マネジメント能力や営業力に自信がなく、継続して案件を得ることが難しいと考える場合には、エージェントへ登録をして、継続的に仕事を獲得しやすい状況を作っておいたほうがよいでしょう。
スキル向上を続け、案件単価を上げていく
案件単価は、自身のスキルや実績はもちろん、利用言語やスキルの相場、企業の予算によって変わってきます。契約する案件の単価を上げるには、ニーズのあるスキルを身につけ、エンジニアとしてできることを増やしていく必要があります。他のプログラマーの持っていないスキルを身につけることで、市場価値は間違いなく上がっていきますので、日常的に勉強をすることが大切です。
取引先との交渉をおこなう
新規契約では「契約内容を確認する際」、継続案件では「契約更新の際、仕事内容の変更や自身のスキルが上がった際」などに単価交渉がおこないやすくなっています。自分の価値を的確にPRできる能力があれば、交渉を有利に進めるこも可能です。クライアントに報酬の引き上げに値すると判断されるよう、伝え方やその順序、理由などをしっかり準備しておきましょう。
トレンドをおさえておく
メタバースやAI、データサイエンスなどの認知の拡大や、学校でのプログラミング授業の開始などから、IT系サービスの需要が今後益々高まっていくことは間違いないかと思います。そのため、社会情勢を鑑み、必要とされるスキルを習得できれば、より有利な立場で売り手市場に身を置くことができます。世間の情報にアンテナを張り、クライアントに必要とされる強みを身につけられるようにすると、高収入になり易くなります。IT系の情報をキャッチアップし、トレンド技術を習得するようにしましょう。
心身の管理を徹底する
フリーランスとして活動をするうえで、健康は何よりも大切な資産となります。好きなものや必要なもの、欲しいものはお金で買えますが、健康はお金で買えません。また、メンタルに不調を抱えている場合、自分が持っている最大限の能力も発揮できなくなってしまいます。心身ともに健康であればこそ、仕事を続けて行くことができます。心身の管理を徹底し、稼ぎやすい体制を作るようにしましょう。
フリーランスプログラマーの実態と将来性
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年の日本のIT人材は最大79万人も不足するという試算が出ています。また、現在でもエンジニアは不足しており、WEB上でフリーランスの案件や転職求人を探すと、膨大な数が表示されます。そのため、フリーランスプログラマーの将来性は高いと判断できるでしょう。
しかし、IT業界は技術の進歩が速く、常に勉強を続けてスキルアップをして行く必要があることは否めません。時代の流れを読み、需要のあるスキルを持ち続けていれば、人材不足が予想されているIT業界でも、仕事を獲得していけるでしょう。高い収入を得られるよう、着実に実績を積み上げていきましょう。
関連記事:IT 人材需給に関する調査
平均年収
フリーランスプログラマーの平均年収は600万円前後ですが、スキルによっておおよそ400万〜800万円と幅があります。また、契約ごとに報酬は異なっており、継続案件の有無も年収に大きな影響を及ぼします。フリーランスプログラマーが年収を上げるためには、案件を獲得する営業力や交渉力、仕事の流れを抑えた実務スキルの向上、需要のあるスキルの習得などが必要です。
働く環境
契約条件によっては特定の場所や時間での業務になりますが、フリーランスプログラマーは環境が整っていれば、どこでも仕事ができます。また、フリーランスとして契約する条件を選ぶことができるので、働く環境についての自由度は非常に高いといえます。
年齢
フリーランスプログラマーとして働き出す人は、30歳以降から増えていきます。これはフリーランス全般にもいえることですが、生計を立てるためには経験、スキル、人脈によるところが大きく、20代での独立が難しいと考えられることが多いからです。
また、フリーランスのエンジニアは40代後半まで、案件が取りやすいといわれています。企業の案件発注者が40代前後の場合が多く、目上の人とのやり取りを避ける傾向にあることから、50代以降は受注獲得が難しくなる傾向があります。
案件の例や相場
エージェントと呼ばれる仲介企業でのプログラマー案件では、40万〜60万円程度の報酬が多く見受けられます。また、利用言語や必須スキルなどによって報酬は変動し、報酬支払いについては「準委任契約」の業務遂行による支払いと、「請負契約」の納品完了による支払いがあります。また、エージェントからの受注以外では、人からの紹介やSNS経由で契約に至るパターンもあります。
まとめ
現在プログラマーの方も、まだ未経験の方も、しっかりと準備をしてスキルと実績を積んでいけば、フリーランスプログラマーとして仕事を獲得することは可能です。会社員のプログラマーと比べてのメリット・デメリットはありますが、プログラマーという職業が今後も社会に必要とされることは間違いないかと思います。
フリーランスか会社員かで得られるものは変わっていきます。それぞれのメリットとデメリットを考え、自分の望みに適した選択ができるようにしましょう。
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