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PostgreSQLとは?特徴などをわかりやすく解説【徹底入門】

この記事は、『PostgreSQL』という単語は聞いたことがない、あるいは『データベース』なら聞いたことはある、でも詳しい内容までは分からない、という方などに向けて、データベースやPostgreSQLについて入門者にも分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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PostgreSQLとは

リレーショナルデータベース管理システムの一つです。SQLを付けずにPostgres(ポストグレス)と呼ぶこともあります。Postgresとは、そもそもPostgreSQLはカリフォルニア大学バークレー校でプロジェクトが起こり、同バークレー校で開発されたIngresデータベースの後継プロジェクトということから名づけられました。SQLは、後からSQLを使ってデータベースを操作することができるようになったため、

PostgreSQL(ポストグレスキューエル)と改名されました。

高機能(後述)でありながら、オープンソースデータベース(後述)のため、個人や法人でも無料で使用できることや、Linux、macOS、Windowsなど多くのOSをサポートしているのが特徴です。

リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)とは

データベース管理システム (DBMS)のうち、表形式でデータを関連付けるデータベースをリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)と言います。OracleやMySQLも同じリレーショナルデータベースというと耳なじみがよくなるでしょうか。RDBMSには、データの一貫性を保つことができ、複雑なデータを扱え、データの検索が可能といった機能が備わっており、高速な処理が可能で、大規模データの処理に向いています。多くの基幹システムに採用されています。

中でも、PostgreSQLは、オブジェクト指向の機能を同時に備えており、より柔軟な運用が可能です。

そもそもデータベースとは

データベースとは、データの集合体のことで、例えば、ユーザーの扱う顧客情報といったデータを保管したり、検索したり、データを取り出したり、などができるような状態になっているデータを格納する入れ物のようなものです。データベースとシステムは別々に存在します。データベースを管理するシステムをデータベース管理システムといいます。

PostgreSQLの特徴・メリット

PostgreSQLの主な機能・メリットを3つ紹介します。機能についての専門的な話は割愛します。ざっと内容を確認し、こんな機能があるのか、という程度にご覧ください。

多機能かつ高性能

データを保管するための表領域、速やかに同じデータを複数存在する状態にする非同期レプリケーション、ネストされたトランザクション、バックアップ機能、複数のCPUで並列処理をおこなうパラレルクエリといった商品の製品と同等の機能を備えています。

機能の使用や改変が自由・低コスト

オープンソースデータベースのためデータベースを使用するために、サブスクリプションやライセンス費を支払うことなく使用できます。ソースコードは誰でも無料でダウンロードでき、改変も可能です。商用のデータベースは費用が高額のものが多いので、大きなメリットといえます。

日本語対応

当初は英語のみ対応でしたが、バージョン6.3からオフィシャルに日本語対応しました。

他のリレーショナルデータベース管理システムとの違い

上記でも触れましたMySQl、Oracle Databaseは、PostgreSQLと人気を分けるほど利用されています。それぞれの違いについては専門的な話になりますので、ざっと確認します。

MySQLとの違い

MySQLはPostgreSQLと似通った部分が多くあります。異なる点としては、PostgreSQLに比べ少機能ですが、軽量かつ高速です。MySQLはシンプルかつ高速なサービスに向き、PostgreSQLは複雑かつ大規模なサービスに向きます。なお、MySQLはPostgreSQLと同様に無料で使用できますが、有料版も存在し、サポートやより高機能で利用できます。

Oracle Databaseとの違い

Oracle DatabaseはOracle社が商用提供するデータベース管理システムで、高い可用性、拡張性、セキュリティを備えています。高い堅牢性があり大量のデータを扱う際にも向きます。Oracle Databaseを利用するにはライセンス費用がかかります。

PostgreSQLの歴史と現在

PostgreSQLの成立から現在に至るまでの経緯を以下の表にまとめました。PostgreSQLが長い間使用されて来たということと、現在も毎年のようにバージョンアップされ続けているということをご確認ください。

事柄
1986年バークレー校にてPOSTGRESプロジェクト開始
1993年POSTGRES4.3にてバークレー校のプロジェクト終了
1995年Postgres95をリリース
1997年PostgreSQLと改名
2005年PostgreSQL 8.0をリリース。Microsoft Windowsに対応
2010年PostgreSQL 9.0をリリース。レプリケーション(複数のサーバーにデータを複製する機能)などを追加。データベースの可用性、信頼性の向上
2011年PostgreSQL 9.1をリリース。拡張機能を追加
2012年PostgreSQL 9.2をリリース。JSONをサポート
2017年PostgreSQL10.0をリリース。宣言的パーティション機能(分割したテーブルを1つのテーブルとして扱う機能)などの追加
2018年PostgreSQL11.0のリリース。JITコンパイラ(クエリの性能向上)などの追加
2019年PostgreSQL12.0リリース。インデックスの改善、SQL/JSON パス言語をサポートなど
2020年PostgreSQL13.0をリリース。パラレルVACUUM、B-Treeインデックスの性能向上など
2021年PostgreSQL14.0をリリース。新SQL、ロジカルレプリケーションの拡張など
2022年PostgreSQL15.0をリリース。Merge構文の追加、ロジカルレプリケーションに新機能追加など
2023年PostgreSQL16.0をリリース。ロジカルレプリケーション・パラレルクエリの強化など

PostgreSGLが人気な理由

PostgreSQL 8.0では、Microsoft Windowsに対応し、PostgreSQL13.0ではパラレルVACUUMが追加されるなど、毎年のようにバージョンアップし、商用利用可能な基本機能を有するに至りました。他のデータベース管理システムとも親和性が高く、他のデータベースとの連携もおこなえることから、事業拡大もスムーズにおこなえるなどの理由により、大手企業の基幹システムなどを中心に採用事例が多数あります。

2023年にはBMSオブ ザ イヤーに選ばれています。

CPU単位でライセンス課金される他のリレーショナルデータベース管理システムと異なり導入コストの低さも人気の一つです。

本来苦手としていたビッグデータの機能開発にも取り組んでおり、将来的にも人気が続くことが予想されます。

まとめ

本記事では、下記の内容について入門者にもわかりやすく解説してきました。

・PostgreSQLについて

・データベースについて

・PostgreSQLの特徴

・他のデータベース管理システムとの違い

・PostgreSQLの歴史

・PostgreSQLの人気の理由

この記事を参考に、開発に活かしてください。

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