フリーランスエンジニアを目指したいと思った方の中には、そもそもフリーランスエンジニアは本当に稼げるのか、ということを疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。フリーランスエンジニアになったものの仕事を続けることができなければ、再び会社員に戻らなければならない、ということにもなりかねません。この記事ではフリーランスエンジニアとして長く活躍するために必要なスキルセットを解説していますので、是非最後までご覧ください。
Contents
そもそもフリーランスエンジニアは稼げるの?
フリーランスエンジニアが稼げる理由は、会社員のように毎月の給料が決められておらず、仕事の獲得の仕方や請け負う仕事量によっては大きな報酬を得られるためです。
多くの仕事をこなしたり、高い報酬を得ることで稼いでいるという訳です。
ですが、そもそもとして、会社という看板をなくして、一人でやっていけるだけの需要が、市場にあるのでしょうか?
経済産業省によれば、IT人材は2020年には30万人、2030年までに最大で79万人不足すると発表しています。そのため、高い報酬を払ってでも雇いたいという企業が現在でも多く存在し、今後も増え続けていくだろう、という発表をしています。
事実、現時点でも、多くの企業が、フリーランスエンジニアを対象に、高報酬の案件を募集をおこなっています。今後、ますます人材獲得が難しくなるとすれば、更なる高報酬による人材の確保という動きになっても不思議はありません。
以上のように、フリーランスエンジニアとして稼いでいく、ということは非現実的なものではないのが現状です。
以下、現在募集されている実際の案件ベースでフリーランスエンジニアの平均年収を確認します。
フリーランスエンジニアの平均年収・案件相場
弊社アールストーンの運営するITフリーランス向けサービス『テックリーチ』に掲載されているフリーランスエンジニアの案件の平均年収は804万円となります(2024年3月現在)。中央値は780万円で、最高年収は2520万円です。
また、Relanceの調査によれば、フリーランスエンジニアの平均年収は約576万円となっています。
一方、求人ボックスによれば、会社員のITエンジニアの平均年収は480万円となっています(2024年3月時点)。
平均年収は、会社員と比較してフリーランスの方が高い傾向にあることがうかがえます。
フリーランスエンジニアの案件の単価感や、案件獲得方法について更に詳しく解説している記事がありますので、興味のある方は以下をご確認ください。
関連記事:フリーランスエンジニアの案件は高単価?単価相場と高単価案件の獲得方法をご紹介
フリーランスエンジニアの働き方
フリーランスエンジニアの働き方には、常駐型と請負型があります。常駐型は、客先のオフィスなどに赴き、業務にあたる働き方です。仕事の仕方は会社員と変わらず、報酬も会社員の給料のように、毎月決まった金額である場合がほとんどです。会社員と何が違うかというと、常駐型は、例えば、あるプロジェクトが終わるまで、のようにアサインする期間が定められている場合が多く、会社員のようにずっと同じ環境で働き続ける、ということがありません。人間関係に縛られたくない、という方にとっては、魅力的な働き方と言えるかもしれません。
一方、請負型は、クライアントから仕事を請け負い、成果物を納品する、という働き方です。成果物の納品によって報酬を受け取り、報酬金額は案件によってまちまちです。出社や勤務時間などは決められておらず、自宅で作業をすることも可能です。請負型は常駐型よりもより自由に働くことができますが、毎月決まった収入がある訳ではないため、収入が不安定になりやすいのが特徴です。
フリーランスエンジニアになるための手順
フリーランスエンジニアになるための手順を解説します。
会社員やプログラミングスクールで経験を積む
フリーランスエンジニアはスキルを売る仕事です。未経験でいきなりフリーランスエンジニアを目指すのはあまり現実的ではありません。スキルを得るために、会社員として経験を積んでから独立するか、プログラミングスクールなどに通い、スキルを習得してからフリーランスエンジニアを目指すかのが一般的です。
実務経験を積むことができるので、一度会社員を経験するのがお勧めです。
ポートフォリオの作成をする
企業は、手っ取り早くスキルや経験などを確認するために、ポートフォリオの提出をしばしば求めます。そのため、ポートフォリオの作成をおこなうことも大切ですが、スキルを獲得していく段階で、こうしたポートフォリオのことも意識しておくとよいでしょう。後からポートフォリオの作成が必要だと分かり、そのための実績を作るより、実績作りとスキルの獲得を同時におこなった方が効率的という訳です。自分がどう評価されたいのか、何をすべきかの指標にもなります。
案件獲得をする
当然のことですが、フリーランスエンジニアとして仕事をするには、案件の獲得が必須です。案件の獲得方法はいくつかあります。知り合いからの紹介や、クラウドソーシングを利用したり、エージェントサービスを利用したり、snsで探したりすることで、仕事を見つけられる可能性があります。ですが、フリーランスエンジニアを続けていくには、一回だけの仕事ではなく、継続した案件獲得が必要になります。継続して案件を獲得することは難しく、継続できないために、フリーランスから会社員に戻ることになる、ということもよくある話です。
下記の記事では、フリーランスエンジニアになるための手順について詳しく解説しています。興味のある方はご覧ください。
関連記事:フリーランスエンジニアになるには?手順や難しさについて解説
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴を解説します。
コミュニケーション能力がある人
フリーランスエンジニアは自らのスキルを売る仕事ではありますが、スキルを売る、というだけでは仕事が成立しません。仕事を取ってこなければなりませんし、仕事の内容の確認、進捗状況の確認、修正事項の確認など仕事の受注から納品するまでの間もコミュニケーションが発生します。コミュニケーション能力があれば、スムーズに仕事を進めることができますし、クライアントに気に入られる確率も増すでしょう。継続した仕事の獲得に、コミュニケーション能力は大いに役立ちます。
責任感とセルフマネジメントスキルがある人
会社員であれば、何か失敗したり、ミスをすれば、叱ってくれる上司がいたり、周囲の人がフォローしてくれることもあります。フリーランスはフォローしてくれる人はおらず、全て自己責任です。失敗を犯したときに適切な行動をとれなければ信頼を失うこともあります。反対に、適切な行動をとることができれば、信頼を大きく損なわないで済むかもしれません。フリーランスとして長く続けていくにはこうしたスキルも重要です。
主体性と向上心がある人
IT業界は進歩が速く、最先端のスキルも、いずれ古いスキルになることがあります。そのためトレンドを追いかけたり、スキルアップを日頃からおこなっている人は、市場についていくことができるでしょう。
フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴
フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴を解説します。
営業が苦手な人
上記で解説したコミュニケーション能力がある人の反対になりますが、フリーランスは自ら仕事を取ってこなければならないため、営業が苦手な人は継続して案件を獲得することが難しいかもしれません。その場合は、エージェントサービスなどを活用することで、営業を代行してもらうという方法もあるので、苦手な方はそうした方法も検討してみるとよいでしょう。
自己管理と金銭管理が苦手な人
フリーランスは会社員と異なり自由な反面、自己管理をしっかりとしなければ、仕事をせずなまけてしまったり、そのせいできちんと納品できなかったりするかもしれません。納期や仕事にルーズなフリーランスは、すぐにクライアントの信用を失うことになります。また、基本的なことですが、フリーランスは自分で税金を納める必要があるため、しっかりと金銭管理をしなければ、納税すべきお金まで使ってしまいかねません。しっかりと帳簿をつけてお金の管理をしていくことも必要です。
専門的なスキルを持っていない人
フリーランスエンジニアは自らのスキルを売ることで金遷を受け取ります。高いスキルであればそれだけ高い報酬を得ることができたり、需要もありますが、スキルが低いと、需要が少ないうえに、報酬も少なくなるでしょう。
稼いでいるフリーランスエンジニアの特徴
稼いでいるフリーランスエンジニアの特徴を解説します。
自分の強みを把握している
稼いでいるフリーランスエンジニアは、自分のスキルにどの程度の需要があるのか、ということをよく熟知しています。と同時に、そのスキルをどのように売ればいいのか、という売り方も心得ており、決して安売りはしません。
広い領域を対応できる
一つの案件を捌くには、広い領域のスキルが要求されることがあります。自分一人で対応できないと、対応できる競合に負けてしまうことがあります。また、広い領域に対応できると認知されることで、様々な案件の相談が来るようになります。継続的な案件の相談が来る状態を作りやすく、このような状態を作っているフリーランスは稼いでいる人が多い印象です。
市場のトレンドを把握している
フリーランスエンジニアの単価は、スキルによって決まります。スキルにはトレンドがあり、より単価の高いスキルがあります。そうしたトレンドを把握し、自分のものにしていくことで、市場において常に価値のある人間で居続けることができます。
上流工程の経験がある
案件の中には、上流工程ができること、という条件が含まれているものがあり、高単価な傾向があります。また、上流工程をおこなうことで、クライアントとの距離が近くなり、関係値を作りやすくなります。クライアントとの関係値があることで、別の案件の相談もされやすくなります。
フリーランスエンジニアが収入を安定的に得るには
フリーランスエンジニアは常に案件のある状態にすることが難しく、そのため収入が安定しない傾向にあります。安定的に収入を得るための方法について解説します。
自ら営業活動をおこなう
目下の案件がない場合などは、営業をおこない案件を獲得する、というのが一般的な方法です。自分のスキルを欲している企業に目星をつけ、DMを送るなどの直接的な営業活動をおこないます。その他には、時間はかかるかもしれませんが、自己ブランディングをおこなう方法があります。snsや動画、ブログなどを活用して自らをアピールし、お客さんに認知する方法です。自己ブランディングは、成果を得るまで時間がかかる可能性が高いため、これから解説する下記の方法と並行して進めていくとよいでしょう。
需要のあるスキルや資格を習得する
案件を直接獲得するための方法ではありませんが、いくら営業などをおこなってもスキル不足が理由で受けられる仕事がなかったり、低単価の案件しか受けられないようでは、収入は安定しません。遠回りに見えても、高単価が期待できる需要のあるスキルや資格を習得するのが、収入安定化の近道となります。
知人から紹介を受ける
フリーランス白書2023によると、仕事獲得経路として『人脈(知人の紹介含む)』と回答した人が70.6%と最も多くを占めています。知人経由の仕事は成約率も高く、最初に手がける案件としてもお勧めです。また、信頼を得られれば、知人の紹介、知人の知人の紹介といったように人脈を増やしていくことも可能です。
フリーランスエージェントを利用する
どうしても仕事が見つからない場合や、思ったような条件で仕事を獲得できない場合は、フリーランスエージェントの利用を検討してみるのも悪くありません。
営業が苦手な方にもお勧めで、エージェントが営業活動を代行してくれ、自らの希望に沿った案件にアサインできるよう尽力してくれます。
特に、テックリーチは、ITフリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。フリーランスエンジニアを目指している方とは親和性が高いのが特徴です。気になった方は下記より相談してみてください。
まとめ
フリーランスエンジニアは、自由な働き方と高収入が期待できる点が魅力的です。継続してフリーランスエンジニアを続けていくのは思った以上に難しく、本記事で解説してきたようなスキルセットが欠かせません。
みなさんもこの記事を参考にフリーランスエンジニアを是非目指してみてください。
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