フリーランスとして独立を目指している方の中には、WEBエンジニアという職種に興味がある方もいるのではないでしょうか?この記事では、WEBエンジニアの年収やWEBエンジニアになるために必要なスキルなどについて解説していますので、ぜひご覧ください。
Contents
フリーランスWEBエンジニアの実態
フリーランスのWEBエンジニアの実態について解説します。
案件数
弊社アールストーンの運営するITフリーランス向けサービス『テックリーチ』に掲載されている案件より、WEBエンジニアの案件数を見ていきます。
職種 | 案件数 |
WEBエンジニア | 10 |
バックエンドエンジニア | 1777 |
フロントエンジニア | 765 |
WEBアプリケーションエンジニア | 270 |
テックリーチに掲載されている全6538件の案件のうち、実に2822件がWEBエンジニア案件です(2024年2月)。このことから、WEBエンジニアの需要は十分に高く見込まれていることが分かります。
年齢層
フリーランス白書2023によればフリーランスとして働く年齢層は、30代が全体の25.5%、40代が37.1%、50代が26%となり、30〜50代で88.6%を占めています。
また、60歳以上も7%を占めており、会社を退職するような年齢になっても、フリーランスとして働き続けている方もいらっしゃいます。
厚生労働省は『フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン』の中で、高齢者雇用の拡大として、フリーランスという働き方に期待を寄せている旨を述べています。
働く環境
フリーランスの実態に関する調査によれば、フリーランスが事業をおこなう場所は、61.1%が自宅の居室、31.8%が自宅併設の事務所・作業場など、23%が顧客から指示された場所と回答しています。
また、フリーランス白書2023によれば、コロナ以前は42.2%が毎日出勤だったのに対し、
コロナ後は、11.6%となり、残る88.4%でリモートワークが取り入れられているとされています。
一方、東京都の調査によれば、対象企業の51.6%がテレワークを取り入れている(2023年3月)と回答しており、フリーランスのほうがリモートワークを多く採用している傾向が伺えます。
フリーランスWEBエンジニアの年収相場
『テックリーチ』に掲載されている案件より、WEBエンジニアの年収相場を見ていきます。
職種 | 年収相場 |
WEBエンジニア | 852万円 |
バックエンドエンジニア | 828万円 |
フロントエンジニア | 828万円 |
WEBアプリケーションエンジニア | 816万円 |
上記全体の平均年収は831万円となります。
求人ボックスによれば、WEBエンジニアの会社員の平均年収は597万円のため、年収はフリーランスのほうが高い傾向にあることが伺えます。
フリーランスWEBエンジニアの魅力・メリット
フリーランスWEBエンジニアの魅力とメリットについて解説します。
自分で仕事が選べる
会社員は業務命令により仕事をすることになりますが、フリーランスは自分で好きな仕事を選ぶことができます。実績やキャリア形成をおこなっていくうえでも有利です。
獲得した案件のお金がすべて自分に入る
会社員は案件のお金はすべて会社に入り、自分は定額の給料という形でお金を受け取りますが、フリーランスは、案件のお金を自分が受け取ることができます。もちろん、会社で受注している金額と個人で受注できる金額は異なりますし、受け取ったお金に対して税金も発生するので、受け取ったお金をすべて使ってしまわないように気を付けましょう。
働く場所と時間を選べる
会社員は企業が定める勤務地、勤務時間に従うことになりますが、フリーランスは顧客から勤務地や勤務時間を定められていない限り、好きな場所、好きな時間で働くことができます。家庭の事情で勤務時間や、勤務形態に制限がある場合や、ノマドワークのような働き方をしたい人でも、フリーランスなら可能です。
人間関係のストレスを減らせる
会社員は職場の人間関係がありますが、フリーランスにはありません。上司や部下などの上下関係もないため、そうした人間関係がストレスに感じる方にとっては、精神的自由度の高い働き方です。。
フリーランスWEBエンジニアの難点・デメリット
フリーランスWEBエンジニアの難点とデメリットについて解説します。
収入が不安定になることがある
会社員は定額の給料を貰いますが、フリーランスは定額案件を受注していない限り、月の収入は不安定な傾向があります。フリーランスを目指す際は、あらかじめある程度の貯金をしておくと良いでしょう。
競争相手が多い
会社員は、競争相手がいても自分の仕事がなくなることは滅多にありませんが、フリーランスは、同じスキルを売りにしている場合、価格競争になりがちで、競争相手に仕事を取られることもあります。
社会的信用が低い
会社員は、会社や自らの地位などが社会的な信用になりますが、フリーランスは、社会的信用はほとんどありません。社会的信用を理由にローンの審査などが通らないこともあります。可能であれば、家のローンを組んだり、クレジットカードの作成などは会社員のうちにしておくと良いでしょう。
セルフマネジメントスキルが必要
会社員は、上司や先輩などマネジメント役を果たしてくれる同僚がいますが、フリーランスには自らを管理できるセルフマネジメント能力が求められます。具体的には、
・ゴールを決め、課題を立て、課題を解決していく
・常にパフォーマンスを発揮するために、すべきことや、してはならないことを考え、実行する
・メンタル管理、体調管理をおこなう
などです。
責任の所在はすべて自分になる
会社員であれば、上司やリーダーが判断を下し、責任は判断を下した人が取ることになりますが、フリーランスは自分で判断を下し、自分で責任を取らなければなりません。
フリーランスWEBエンジニアに必要なスキルセット
フリーランスのWEBエンジニアは職種によって多少異なりますが、以下のようなスキルセットが求められます。
ITに関する知識
WEBエンジニアとして必要なスキルは、プログラミング言語、データベース、サーバーなど個別の専門性が必要とされるのはもちろんですが、そうしたスキルを最適に使用するためには、ベースとなるITの知識が求められます。IPAの定めるITスキル標準で、スキルレベルを確認してみるとよいでしょう。
プログラミング言語の知識
職種や案件により求められる知識は異なりますが、プログラミング言語に関するスキルは必須項目です。プログラミング言語を学ぶ際は、フロントエンドエンジニアを目指すのであれば、HTML、CSS、JavaScriptは必須で、バックエンドエンジニアを目指すのであれば、PHPやPython、Rubyなど、職種によって習得すべき言語は異なります。そのほかにも、市場の案件数や単価などを確認して需要のあるプログラミング言語の修得を心掛けましょう。
データベースに関する知識
WEBアプリケーションの開発の際には、多くの場合データベースの知識が求められます。OracleやMySQLなどでデータベースの設計、開発、管理、運用などの知識を持っておくことがベターです。
サーバー開発に関する知識
WEBアプリケーションの開発には、サーバーに関する知識が求められます。AWSやAzureなどのサーバーを扱う知識もあると幅広い業務に対応できるでしょう。
実務経験
実務経験は、上記のスキルを有する判断基準にもなります。また様々なプロジェクトに求められるチーム開発能力や、課題解決能力などの判断基準ともなるため、重視される項目です。高単価の案件は実務経験3年以上を最低条件としている求人も少なくありません。未経験者はまずは小さな案件からでも良いので、実務経験を積むと良いでしょう。
営業力
フリーランスは、案件の獲得や、価格交渉、自分をアピールする際など様々な場面で営業力が求められます。営業力がないと、案件を獲得できなかったり、自分をアピールできず、価格交渉がうまくいかないことがあります。
活躍するフリーランスWEBエンジニアの共通点
フリーランスとして独立しているWEBエンジニアの共通点を解説します。
言語スキルに自信がある
一つで良いのでプログラミング言語のスキルに自信がある方が多い印象です。WEBエンジニアは、フロントエンドにしろ、バックエンドにしろ開発がメインとなるため、それぞれの領域を開発する際に求められるプログラミング言語のうち、一つでも強みとなれば、その強みをアピールし、立ち位置を築くことができます。この開発には、この人に頼もう、というイメージを作ることができれば、クライアントのほうから依頼されるようになるでしょう。
LAMP構築を扱える
WEBアプリケーションの開発では、LAMP構築を扱えること、とする案件が多く、フリーランスとして活躍されている方も含めて多くのWEBエンジニアが有しているスキルと言えるでしょう。
ブランディングが上手
WEBエンジニアとして活躍されている方はセルフブランディングが上手いというのも共通点の一つです、ポートフォリオを実績としてまとめ公開したり、SNS、ブログ、動画などでスキルやノウハウを広めつつ、フォロワーやチャンネル登録者の数を増やす、などの方法を用い自己アピールに努めましょう。。実績重視の方の中には、引き受ける案件がポートフォリオとして価値があるのか、という基準で受注の判断をする方もいます。
フリーランスWEBエンジニアとして独立するには
会社員としてWEBエンジニアのキャリアを積んでこられてきた方なら、独立の前にまずは副業から始めてみることをおすすめします。働き方としては、副業でもフリーランスと同じなので、実績と経験を積むことで、フリーランスとしてやっていけそうか、という検討がつくようになります。ば、副業の収入が会社員の収入を超えてきた辺りが、独立するかどうかの基準にになるでしょう。それでも、会社員と両立できる間は、会社員を続けていたほうが経済面では有利です。会社員を続けるのが難しくなった時点で、独立するのが理想的です。
フリーランスWEBエンジニアの需要と将来性
WEBエンジニアの需要は今後も拡大していくことが予想できます。世界をけん引する企業にIT業界の企業が多くあることや、今後もAIなどのIT業界のビジネスが成長していく可能性が高いことがその理由です、加えて、IT人材の不足により、フリーランスWEBエンジニアの需要も拡大していくものと思われます。
まとめ
この記事では、主にフリーランスのWEBエンジニアの下記の点について解説してきました。
・収入も会社員よりも高い傾向にあり、案件数も安定していること。
・働く環境としても多くのメリットがあること。
・フリーランスエンジニアのスキルセット
この記事を参考にフリーランスWEBエンジニアを目指してください。
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