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KotlinとSwiftについて|それぞれの特徴や将来性を解説

KotlinとSwiftは、スマートフォンアプリ開発を考えた際に、最初の候補に上がってくるプログラミング言語です。この記事では両者の特徴に加え、案件や年収、どちらを選んだほうがよいかなどの情報をまとめています。ぜひともご確認ください。

 

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Kotlinとは?

2011年にJetBrains社が発表したコンパイラ型のプログラミング言語で、Javaよりも文法がシンプルで開発がしやすい、Androidアプリ以外にもバックエンドの開発ができるなどの特徴があります。

また、KotlinはJVM(Java Virtual Machine|Java仮装マシン)で実行されるJVM言語のため、JavaやScalaと相互運用性を持ち、Javaで構築したWebアプリケーションにKotlinで機能追加をしたり、Javaのフレームワークやライブラリも使えます。Androidアプリ開発に加え、Javaの資産も利用できるため、将来性の高い言語といえるでしょう。上記以外の特徴についてまとめた記事もありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

 

関連記事:Kotlinとは!Javaとの違いやAndroid開発との関係を解説

 Swiftとは?

2014年にApple社が発表したコンパイラ型のプログラミング言語で、Objective-Cに代わる次世代の言語を目指して開発されました。Kotlinと同じく、文法がシンプルで開発しやすく、iOSなどのアプリケーション以外にバックエンドの開発も可能です。

これら以外には、Objective-Cのプログラムを呼び出して利用できる、インタプリタ言語のようにプログラムの確認をすぐにおこなうことができるなどの特徴があります。また、近年の開発ではObjective-CではなくSwiftが主に利用されているため、将来性の高い言語だといえます。Swiftについてもまとめている記事がありますので、詳細はこちらをご覧ください。

 

関連記事:Swiftとは?新しいプログラミング言語の特徴や将来性を解説

KotlinとSwiftの比較

KotlinとSwiftの案件と、それぞれの年収についてお伝えします。

KotlinとSwiftの案件

KotlinとSwiftはスマートフォンアプリ開発の代表的なプログラミング言語です。KotlinはAndroid、SwiftはiOSに対応しています。両者ともにスマートフォンアプリ開発ができるため、案件も同じように感じるかもしれませんが、それぞれの求人内容は少し異なっています。

Kotlinは、Kotlin単独でスマートフォンアプリ開発をする場合もありますが、Javaを併用して開発することも多く、エンジニアとしての対応範囲を広げるのであればJavaの習得を視野に入れてもよいかと思います。

それに対してSwiftは、Swift単独で開発するものが圧倒的に多く、Objective-Cを併用するものはほとんどありません。そのため、Objective-Cの重要性がKotlinのJavaと比べると格段に低くなります。これらのような理由から、プラットフォームに関係なくスマートフォンアプリ開発がしたいのであれば、Swiftのほうが案件獲得に有利になると考えられます。(2022年12月現在の弊社TechReachの案件数は、Kotlinが202件、Swiftが188件です。)

両方のスキルを求める案件も多い

スマートフォンアプリ開発では、AndroidとiOSそれぞれに同じアプリをリリースすることが一般的です。そのため、どちらか一つではなく両方のスキルを求める案件が多くなっており、弊社ではKotlinとSwiftを合わせた全390案件のうち、184件が両言語を必須スキルにあげています。

どちらか片方だけでも案件獲得は可能です。しかし、両言語に対応できる、スマートフォンアプリ開発に特化したエンジニアになると、市場価値は間違いなく上昇するでしょう。

KotlinとSwiftの年収

弊社TechReachのKotlinとSwiftの年収や案件単価などは以下となります。

 

KotlinSwift
平均年収約873万円868.7万円
総案件数202件188件
月単価70万円以上の案件数151件143件
月単価幅40万円〜105万円40万円〜105万円

(※2022年12月時点)

 

報酬に関しては、両者はほぼ同じ条件になっていると判断してよいでしょう。

 

Kotlinのフリーランスエンジニア向け案件・求人一覧ページ

Swiftのフリーランスエンジニア向け案件・求人一覧ページ

iOSとAndroidの比較

iOSとAndroidを比較して、それぞれの特徴を説明します。

iOSとは

iOSはApple社が販売しているiPhoneとiPodに利用されるOSです。iOSはOSの一種のため、パソコンやサーバーなどで利用されるWindowsやLinuxといったOSと同じカテゴリに入ります。そのため、他のOSと同じように、メモリ管理やマルチタスク管理、ハードウェア管理・制御、ファイルシステムなどの機能があります。

iOSはApple社のみが開発・販売をしているクローズドソース(ソースコードが非公開のプログラム)となっているため、第三者がiOSのプログラムを変更することはできません。また、iOSはApple社製品にしか搭載されておらず、公開もされていないため、パソコンなどの端末にiOSをインストールして利用することもできなくなっています。

Androidとは

AndroidはGoogle社が無料で公開しているOSです。AndroidもOSなので、iOSで説明をした機能が搭載されています。また、オープンソースのOSのため、メーカーが自由にプログラムを変更でき、変更したAndroidをAndroid端末として販売することもできます。そのため、AndroidはiOSのように画一的な仕様になっておらず、販売するメーカーによって細かい部分が変わっています。アップデートのタイミングや内容もメーカーごとに異なるため、この点はiOSにはないデメリットとなります。

それぞれの普及率

Web分析サービスを提供しているStatcounter社では、携帯電話のOSシェア率を公開しています。日本のシェア率はiPhoneのiOSが67.04%でAndroidは32.84%、全世界ではiOSが27.48%、Androidが71.96%となり、世界的に見るとAndroidのほうが利用されている状況です。(2022年12月19日現在)

 

 

出典:Mobile Operating System Market Share Japan

 

 

出典:Mobile Operating System Market Share Worldwide

 

Kotlin、Swiftが使われているアプリ

どちらの言語も現在のスマートフォンアプリ開発でよく利用されているため、われわれが普段使っている身近なアプリも開発されています。Kotlinは、LINEやNetflix、Yahoo!ニュース、Abemaなど(いずれもAndroid版)があり、 Swiftは、PinterestやAbema、ビズリーチなど(いずれもiOS版)があります。特にSwiftに関しては、公表されているデータが少ないだけで、Swiftが市場リリースされた2015年以降では、スマートフォンアプリの大多数で利用されていると考えられます。

どちらの言語も将来性が高く、年収などの条件も似ています。そのため、まずはご自身が何の開発をしたいのか、という点を一番に考えて、選択する言語を選んでよいかと思います。しかし、スマートフォンアプリ以外の開発も視野に入れるのであれば、Javaと相互運用性のあるKotlinのほうが、技術としての汎用性は高くなります。

それに対してSwiftは、これからプログラミングの学習をはじめ、スマートフォンアプリエンジニアになりたい方におすすめです。理由としては、KotlinはJavaのスキルも求める案件が多いのに対し、SwiftはSwiftのみのスキルを求める案件が多い点と、インタプリタ言語のような特徴を持つSwiftのほうがプログラミング言語として学習しやすいと考えられるためです。

この記事で紹介したように、KotlinとSwiftは状況が似ていながらも違う点が多々あります。どちらを学ぶべきか、どちらが最初の言語としてふさわしいか、などを決めることはできませんので、しっかりと情報を集め、自分が学習するべき言語を選択しましょう。

まとめ

スマートフォンアプリの開発がしたい方は、まずはKotlinかSwiftのどちらかを習得したほうがよいでしょう。また、両言語のスキルを求める案件も多いため、専門性を高めるためには、どちらとも使えるほうが望ましいです。自分のキャリアプランや状況を鑑みながら、勉強をしていきましょう。

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