フリーランスは会社員と違い、案件があればどこまででも収入をアップさせることができます。しかし、意を決してフリーランスになったのに、仕事がなかなか入ってこないとお困りの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、案件が決まらない理由にはどういったものがあるのか、案件を安定して獲得するにはどういった努力が必要なのか、といったことをまとめてみました。
Contents
フリーランスの案件が決まらない理由
案件が決まるということは、企業や個人からの仕事のオファーがあるということです。もしも仕事が見つからないという場合、下記のような原因が考えられます。
希望条件とスキル・実績のミスマッチ
依頼主が求めている人物像とマッチしていなければ、契約に結びつけることは困難です。どれほど優れたエンジニアであっても、Javaのことしか分からないという人物であれば、Swiftを使ったmac OSの開発現場からの需要はありません。
同様に、これまでスマホアプリの開発にのみ携わってきたという人物が、企業のITシステムの基盤を構築するインフラエンジニアの案件を依頼されることはないでしょう。
なかなか仕事が決まらない場合には、自分のスキルや実績が依頼主の要望とマッチしているのか確認してみましょう。
対応できる業務の幅
多くの場合、依頼主は即戦力となるフリーランスを求めています。将来も自社の戦力となる社員と違い、案件ごとに現場を渡り歩くフリーランスを育成するメリットはないからです。
そのため、これから対応できるようになればよいというケースが少なく、求められる業務の幅も会社員に比べて広がる傾向にあります。
例えば、Webページのユーザーが接する部分を担うフロントエンド開発だけでなく、データベースの設計・開発、管理や運用などまで求められるケースもあります。
部分的にマッチしていても、全体としての要件を満たせていないと仕事が決まりにくくなります。
業界全体の状況
そもそも業界によっては、案件数自体が少なくなっているという場合もあります。案件数が減るということは人材の供給過多につながり、スキルや実務経験が豊かな人物に仕事が偏ってしまうのです。
個人の力で業界の状況を変えることは難しいため、別の業界に移るために、独学で新たなスキルを身につけたり、そうしたスキルを身につけるために、いったんは就職するなどの対策をする必要があります。
フリーランスとして案件を獲得するには
SNSで話題になっている、動画投稿サイトで有名など、よほど名のしれた人物でもない限り、フリーランスで働くためには案件を受注する努力が欠かせません。ここでは具体的にどのような取り組みがあるのか、解説していきます。
スキル・実績の商品価値を把握する
自身のスキルと依頼主の求める人物像がマッチしやすくなるように、情報収集や自己分析をしてみてください。
弊社の案件情報一覧を眺めて業界として求められている能力・実績を把握したり、フリーランス向けのエージェントを利用して相談をしたりするのもよいでしょう。SNSを使い、自分と同じ程度のスキル・経験の人物が、どのように案件を獲得しているのかを研究してみるのもおすすめです。
フリーランスとして自分はどれだけの需要があるのか、求める給与の相場観にずれはないのか、といった研究をしていけば、獲得できそうな案件を見極める目が養われていくことでしょう。
決まらない理由の仮説を立てる
案件が決まらない状態が長く続く場合、それには必ず理由があります。仮説で構わないので、自己分析を兼ねて理由を考えてみましょう。
例えば、実務経験が足りている場合には、自分を売り込む営業力を高める必要があるのかもしれません。人によっては、逆に実務経験が足りないケースや、企業が求める人物像に当てはまる対応力がないということも考えられます。
現在の自分に不足しているのは、営業スキルと実務スキルのどちらなのか、ノートなどに書き出してみてください。そこから解決方法を組み立てていきましょう。
解決方法を一つひとつ実践していく
実務経験が足りているにも関わらず仕事を獲得できない場合、営業的な努力不足が考えられます。エージェントサイトを利用したり、自分自身のスキルが端的にわかるような資料・ポートフォリオの作成をしたりしてみましょう。
セミナーや交流会に参加して人脈を築き上げる、ブログで情報発信をして自分を売り込むというやり方もあります。フリーランスとしての活動があまりに困難であれば、会社員に戻るという選択も視野に入れるべきでしょう。
また、スキルが不足している場合、まずは独学でよいので何らかの制作をはじめることをおすすめします。実際に制作をしてみて、自分の弱点に気付くこともあるでしょう。
まったくの未経験の分野に飛び込んだ場合には、スクールに通ってみるのも手段の一つです。現在は、時間や場所に縛られないオンライン上のスクールがさまざまあります。プロの作ったカリキュラムやテキストで、効率よくスキルアップしていきましょう。
依頼者の要求よりも実務経験が不足している場合、とにかくキャリアを作ることが大切です。希望条件を多少引き下げてでも、実際に仕事に取り組める現場を探してみてください。
営業が苦手なフリーランスの案件獲得方法
会社員として開発業務に5年ほど携わっていたなどの実務経験のある方が、案件を獲得できない理由は営業力にあると考えられます。そこで利用をおすすめしたいのが、エージェントサイトです。
エージェントは、案件の受注を希望するフリーランスのスキルや条件を踏まえ、企業とのつながりを作ってくれます。安定して仕事を得られるよう、アドバイスもしてくれます。
エージェントサイトに登録しつつ、自分自身で営業をかけることも可能です。無料で利用できるサイトが多いので、とりあえずといった気持ちでよいので登録してみましょう。
スキル・実務経験不足の場合の案件獲得方法
スキルや実務経験が足りない場合、エージェントを利用しても案件の受注は難しくなります。そういったときには、独学での勉強を続けつつ、依頼主とフリーランスをつなぐクラウドソーシングサービスを利用してみましょう。
クラウドソーシングサービスは規模の小さな案件が多く、報酬が少ない分、依頼主から求められるスキルも限定的かつそこまで高い水準を求められない傾向にあります。未経験でフリーランスに挑戦した方は、まず簡単な案件でコツコツと実績を積み上げてみてください。
フリーランスになるために独立した方も、いったん会社員に戻り、安定した環境下で副業として仕事を獲得していくのも、フリーランスとしての基盤固めとして立派なやり方の一つです。
まとめ
フリーランスとして仕事を得ることができないという方は、営業スキル、もしくは実務経験が足りていないケースが多いです。まずは自分自身を見つめ直し、何が不足しているのか明らかにしましょう。
これまでの情報が、案件受注の一助となれば幸いです。
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