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フリーランスプログラマーとは?実態や年収、メリット・デメリットなどを解説

フリーランスプログラマーになろうとしている人にとって、フリーランスになった後の働き方や年収がどう変わるかは気になるところだと思います。この記事ではフリーランスプログラマーと会社員との違いをメリット、デメリットからわかりやすく解説しています。加えて、フリーランスとして独立、仕事を獲得していく方法なども説明していますので参考にし、自分のプランを考えてみてください。

Contents

フリーランスプログラマーとは

フリーランスとは、企業や組織と雇用関係を結ばずに、請け負った仕事毎に契約をし報酬を得る働き方をしている人のことをいい、プログラマーとはPHPやJavaといったプログラム言語を使いコンピューターの動き方を構築する(プログラミングする)人のことを言います。

企業や組織と雇用契約を結ばずに請け負った仕事のプログラミングをする人のことをフリーランスプログラマーといいます。

フリーランスプログラマーの実態とは

コロナ禍の影響もあり増加しているフリーランスという働き方に注目が集まっています。企業に就職するときのような詳細な情報はありませんが、調査報告書などから分かっている統計があります。フリーランスプログラマーとして、どういう人が、どういう状況下で働いているのか見て行きましょう。

平均年収

フリーランスプログラマーの平均年収は600万円前後ですが、使用言語によっておおよそ400万〜800万円と幅があります。また、契約ごとに報酬は異なってきますし、継続案件の有無も収入に大きな影響を及ぼします。フリーランスプログラマーが年収を上げるためには案件を獲得する営業力、仕事の流れを抑えた実務スキルの向上、使えるプログラミング言語を増やすことなどが必要です。

働く環境

契約条件によっては特定の場所・時間での業務になりますが、環境が整っていればどこでも仕事をすることができます。また、フリーランスとして契約する条件を選ぶことができるので、働く環境についての自由度は非常に高いといえます。

年齢

フリーランスプログラマーとして働き出す人は30歳以降から増えていきます。これはフリーランス全般としてもいえることですが、生計を立てるためには経験、スキル、人脈によるところが大きく、20代での独立が難しいと考えられることが多いからです。

また、フリーランスプログラマーは40代後半まで、案件が取りやすいと言われています。しかし、企業の案件発注者が40代前後の場合が多く、目上の人とのやり取りを避ける傾向にあることから、50代以降は受注獲得が難しくなる傾向があります。

案件の例や相場

エージェントと呼ばれる仲介会社でのプログラマー案件では、40万〜60万円程度の報酬が多く見受けられます。また、利用言語や難易度によって報酬は変動し、報酬支払いは月間での支払いと納品完了時の支払いがあります。

エージェントからの受注以外では、人からの紹介やSNS経由で契約に至るパターンもあります。

フリーランスプログラマーのメリット

フリーランスと会社員プログラマーの一番の違いは雇用主の有無です。その一点が違うだけでどの様なメリットが生まれるのか確認をしましょう。

収入UPが見込める

日本企業の年給は1990年代後半から上昇していません。景気が不安定、先行きが見えないなどの企業の言い分はありますが、日本社会では昇給が少ないことのほうが普通になってしまっています。それは、人材不足と言われているIT業界でも同じです。

しかし、人材不足ということはプログラミングスキルのある人間が常に求められているということ。そのため、フリーランスプログラマーとして働きだすと、会社員プログラマーの時と同じ様な業務内容でも収入が上がる可能性があります。また、仕事内容や報酬を加味したうえで契約を結べるようになるので、会社員の時よりも稼げる可能性が高くなるのです。

自由な時間、環境で働ける

契約先企業に赴いて業務を行う常駐型と異なり、在宅型は発注された業務を納期までに仕上げればよい案件が多いです。その場合、会社勤めのように決まった時間に出社する必要がありません。時間を気にせずに自宅やコワーキングスペース、カフェなどの自分の好きな場所で働くことができます。

得意な仕事や好きな仕事ができる

会社員のプログラマーに比べ、フリーランスは仕事選びの自由度が高い傾向にあります。自分の得意な仕事だけ、好きな仕事だけを選ぶことも可能です。安定してしっかりと稼ぎたいときには自分の得意分野の案件を中心にする、プログラマーとしてのステップアップを図りたいときには新しいプログラミング言語を使った案件に挑戦するなど、自分の状況に沿った自由な仕事選びができるのです。

節税効果が期待できる

税務署へ開業届、青色申告承認申請書(青色申告)の提出をすると個人事業主として働くことができます。個人事業主になれば、業務上発生した費用を経費として扱うことができるようになります。

自宅を事務所として登録することもでき、家賃や水道光熱費の一部を経費として計上することも可能です。青色申告特別控除という制度では最大65万円の課税所得免除も入ります。経費計上や課税免除によって課税率を下げ、手取り収入を増やすことができます。

面倒な人間関係がない

会社や部署といった枠組みのなかで働く会社員は、苦手な人や嫌いな人ともうまく付き合っていく必要があります。しかし、フリーランスプログラマーはクライアントを選ぶことができます。無理をして人付き合いをする必要がありません。「すべての悩みの原因は対人関係にある」とは、心理学者のアルフレッド・アドラーの言葉ですが、ストレスに感じるような人間関係を断ち切りやすいのは、フリーランスの大きなメリットです。

フリーランスプログラマーのデメリット

長所があれば短所もあります。ここでは雇用主がいないことによるデメリットを見ていきましょう。

仕事獲得には営業力が必要になる

営業部署が仕事を獲得し、システム開発部でプログラミングをする、といったように会社での業務は分業です。そのため、プログラマーは自身の仕事のみに集中することができます。しかしフリーランスになると、仕事を獲得するにはクライアントと契約を結ばなくてはなりません。

エージェントを利用することもできますが、より高単価の案件を獲得するためには自身での営業活動や商談、交渉も必要となるのです。これらの点は営業をせずにすむ会社員プログラマーとは大きく違う点になります。

有給など福利厚生がない

有給とは、労働基準法が定める労働者のために与えられる有償の休暇のことです。フリーランスプログラマーは企業と雇用関係を結んでいないため、労働基準法の定める労働者に該当しません。つまり、有給休暇はありません。

また、会社員は厚生年金や健康保険、雇用保険への加入費用を会社と折半しており、労災保険の加入費用は会社に全額負担してもらっています。フリーランスは国民健康保険と国民年金に全額自己負担で加入するため、社会保険にかかる月々の費用は会社員の時よりも大きくなります。加えて万が一の際の手当は薄くなってしまうので、有事の際の補償を考える場合は個々人が何かしらの保険やサービスに加入する必要があります。

事務作業もやる必要がある

営業の話にも通じますが、フリーランスになると会社員時代は分業だった業務を自分で行わなければなりません。経費計上を含む所得、納税に関する書類の作成を自分で行い提出する、確定申告を行う必要があります。会社員では所得税に関する申請を会社が行なってくれるので、ここも大きな違いになります。

スキルが伸びにくい

企業が外注をしてまで求めているものは契約案件の完遂・納品です。フリーランスプログラマーはその期待に応える必要があります。また、フリーランスとして働く人は会社員に比べて報酬が不安定になります。こうした状況から、受注した案件をしっかりとこなし、依頼企業との信頼関係を築き、継続契約、あるいは他のクライアントへの紹介などにつなげたい一心で、無意識のうちに失敗しにくい、自分のできる範囲の案件を選ぶ傾向があります。

将来的な利益のために社員を育成する会社と比べ、フリーランスはしっかりとした準備と、自分を信じる勇気が必要になってきます。比較すると会社員のほうがスキルアップの環境に恵まれているといえます。

孤独を感じる部分もある

太古から人間はコミュニティを作り、協力しあって生きてきた社会的な生き物です。現代社会を見ても必ずどこかで他者との関わりがあり、お互いに社会的役割を担いながら生活をしています。また、大昔は助け合いができないと死んでしまう場合も多かったので、私たちは本能的に人とのつながりを求めるようにできています。

フリーランスの仕事は在宅で完結するものが多く、会社員と比べると人との接触が極端に少なくなる場合がほとんどです。そのため、上述したように本能的に孤独を感じることもあるかもしれません。

「人間の本能だ」と楽観的に捉えたり、コワーキングスペースやSNSを通してフリーランス仲間を作ったりするなどの対策を講じてみましょう。フリーランスは会社員と比べて孤独を感じる場合もあるので、心構えをしておくことをおすすめします。

フリーランスプログラマーとして独立するパターン

独立する経緯は大きく分けて3つのパターンがあります。それぞれを確認し自分に合った方法を考えていきましょう。

会社員として経験してから独立する

プログラミング言語を習得したとしても、大事になってくるのは本番環境での実践です。仕様書のとおりに設計をしていってもバグは起こり得ます。会社員ではその様なイレギュラーへの対処や改善方法を、働いて給与を得ながら学ぶことができます。

また、会社員ではプログラマーとして雇われている以上、プログラミングの仕事がなくなる可能性は低く、安心してスキルや実績を高め続けることができます。

こうした点からプログラマーとしての現場力、対応力を実践で通用するレベルまで高め、人脈を築いたうえでの独立する方法は、安定したやり方といえるでしょう。

プログラミングスクールを経て独立する

プログラミングの勉強をしたいと思っていても、初心者の場合、何からすればよいのかわからないと困ることもあるかと思います。そんなときに助けになるのがスクールです。

スクールではプロの作ったカリキュラムがあり、自分の作りたいもの、学びたい言語さえ分かればプログラマーになるための順序を示してくれます。また質問に答えてくれる講師もいます。

加えて、自分の力量を示すポートフォリオの作成もカリキュラムに組み込まれているケースが多く、案件応募の際に役立ちます。学習環境を見ても、未経験からプログラマーを目指す仲間ができるので、やる気を保つことができ独立に結びつけやすいでしょう。

独学で学び、独立する

簡単な道ではありませんが、独学でもプログラマーになることは可能です。会社員やスクール経由とは違い、知識のあるプログラマーから直接サポート受けることは難しいですが、現在はプログラミング質問サイトや、プログラマーの交流サイトもあります。

また独学でプログラミングを学ぶための手順を示してくれる書籍やホームページもたくさんあります。自分で調べ、計画を立てて学んで行くことができれば、独学でプログラマーになることも不可能ではありません。

フリーランスプログラマーの仕事を獲得する方法

企業や知人への営業、クラウドサービスエージェントの利用、ビジネス系SNSやマッチングサービスと仕事獲得の経路は複数あります。しかし、契約を結ぶにあたり重要視されることは、クライアントの求めるレベルの仕事がしっかりとこなせるか、信用に足る人物なのかというところです。仕事を獲得し易くするための方法をいくつかご紹介します。

言語の知識を身に付ける

フリーランスプログラマーとして独立している人は、HTML、CSSといった基本的な言語はもちろん、自分がやりたいことに合わせたプログラム言語を習得しています。例えばAndroid系アプリの開発をしたいならJava(ジャバ)やKotlin(コトリン)、iOSアプリに関わりたいのであればSwift(スウィフト)という言語の習得が必要です。新しい言語の習得は、言語に応じた案件獲得につながり、プログラマーとしての可能性が拡がることを意味します。

エージェントなどを利用し、小さな仕事をこなしていく

独立してすぐの頃はフリーランスプログラマーとしての実績が0の状態からのスタートになります。その状態で高額案件の契約を結べることは少なく、まずは小さな案件をこなしていくことが大切です。

クラウドサービスエージェントでは数日〜2週間ほどの案件もあります。単価が安くとも仕事をしていき、フリーランスとしての実績や信頼を作って、希望する仕事を獲得しやすい状態を整えていきましょう。

  1. ポートフォリオの作成や資格取得も視野にいれておく

ポートフォリオとは自分が作った作品、成果物を他人が見れるようにしたものです。ポートフォリオをクライアントに見せることで文字だけでは伝わり切らない、自分の実力やできることをわかり易くアピールすることができます。

また、プログラマー関係の資格の獲得も、自分の能力を第三者に証明する一助となります。PHP技術者認定試験、ORACLE MASTER、ITパスポートとプログラミングを含むIT関係の資格はいろいろとあります。

ポートフォリオを作り、各種資格を得ることで、より案件獲得につながりやすくなります。

フリーランスプログラマーで高収入を稼ぐコツ

単価の安い案件ばかりでは収入が上がりづらく、高額案件であっても単発で終わってしまえば生活は難しくなります。ここでは、どのようにすれば高い収入を安定して得ることができるのかを見ていきましょう。

継続的に仕事を獲得する

フリーランスプログラマーは案件ごとの契約です。そのため、案件終了時期を見越して次の契約をしておかないと仕事がない状況が生まれてしまいます。自己マネジメント能力や営業力に自信がなく、継続して案件を得ることが難しいと考える場合には、企業への常駐案件の獲得も検討しましょう。

常駐案件では契約先企業に赴いて、チームで仕事に取りかかることになる一方、長期間契約になる傾向があります。その契約が高単価だった場合、契約期間も相まって収入が高くなりやすいです。

スキル向上を続け、案件単価を上げていく

案件単価はスキルや実績はもちろん、利用言語の相場や企業の予算によっても変わってきます。案件単価を上げるには資格を取得したり、使えるプログラミング言語を増やしたりする他、マーケティング知識をつけるなど、普通のプログラマーが持ち合わせていないプラスαのスキルを身につけることが大事です。他のプログラマーとスキル面での差別化を図り、市場価値を高めることができれば単価の上昇へとつながっていくでしょう。

取引先との交渉をおこなう

新規契約では契約内容の確認時、継続案件では仕事内容の変更や自身のスキルが上がった時などに単価交渉がおこないやすいです。自分の価値を的確にPRできるようなプレゼンができれば、交渉を有利に進めることにつながります。

クライアントに報酬の引き上げに値すると判断されるよう、伝え方やその順序、理由などをしっかり準備しておきましょう。

トレンドをおさえておく

メタバースやAI知能関連のニュース、小学校のプログラミング授業の開始などから、IT系サービスの需要が今後益々高まっていくことは大いに期待できます。そういった社会情勢を鑑み、必要とされるプログラミング言語を習得できれば、より有利な立場で売り手市場に身を置くことができます。

近年注目を集めているプログラム言語の一つであるPython(パイソン)は Google、YouTube、Instagram、Dropboxなどの使用言語であり、AIや機械学習でも使われています。日本ではPythonを使えるプログラマーもまだ少ないので、習得できれば他の人にはない長所になり得ます。

世間の情報にアンテナを張り、クライアントに必要とされる強みを身につけられるようにすると高収入になり易くなります。

心身の管理を徹底する

フリーランスは自分で何かしらのサービスに加入しない限り、働けなくなったときの補償が得られません。働いた成果物でしか報酬を得る方法がなく、会社員の頃よりも厳しく心身の管理をおこなう必要があります。

安定して業務に取り組み、安定した成果を積み重ねれば信用力が増して報酬アップへもつながります。

心身ともに健康であればこそ仕事を続けて行くことができます。身体は何よりの資本ですのでしっかりと管理をし、稼ぎやすい体制を作りましょう。

フリーランスプログラマーに向いている人

プログラマーの仕事をおこなううえでは、集中力や論理的思考、ミスやバグの発生に気付く注意力、SEやチームの人たちとのコミュニケーション能力が必要となります。

フリーランスプログラマーであっても、必要とされる能力や適性はそこまで変わりません。フリーランスだからこそ、コミュニティ外の人とのやり取りが増えることもあります。会社などの同一コミュニティにいる人たちよりも気を使うこともあるかもしれません。

それでもフリーランスは時間や場所に縛られず、営業や実務、経理など自己裁量権を持って行動することができます。今まで書いてきたようなメリット、デメリットを比較し、それでも魅力を感じる様であれば、フリーランスプログラマーに向いているといえます。

フリーランスプログラマーは未経験でもなれるのか

フリーランスプログラマーには未経験でもなることができます。まずはプログラミングで作ることができる内容を知り、その中で自分は何に興味があるのか、何を作りたいのかを理解しましょう。

次に会社員か、プログラミングスクールを経由するか、独学でスキルを身につけるかを選びましょう。年齢的に転職が難しいと感じる場合にはスクールか独学で勉強した後、一度就職をしてからフリーランスプログラマーになるという選択肢もあります。

未経験のことに挑戦するのは誰しも怖いものです。しかし、その恐怖を越えてこそ手に入れられるものもあります。自分の気持ちを信じ、臆せずに挑戦してみましょう。

フリーランスプログラマーの将来性

経済産業省のIT人材需給に関する調査によると、2030年の日本のIT人材は最大79万人も不足するという試算が出ています。それゆえに、フリーランスプログラマーの将来性はあるといえます。

しかし、IT業界は技術の進歩が速く、常に勉強を続けてスキルアップをして行く必要があります。時代の流れを読み、需要のあるスキルを持ち続けていれば、人材不足が予見されているIT業界で仕事にあぶれる可能性は低いでしょう。高い収入を得られるように、着実に実績を積みあげていきましょう。

まとめ

現在プログラマーの方も、まだ未経験の方も、しっかりと準備をしスキルと実績を積んでいけばフリーランスプログラマーとして仕事を獲得することはできます。会社員プログラマーと比べてのメリット・デメリットはありますが、プログラマーという職業が今後も社会に必要とされることは間違いありません。

フリーランスか会社員かで得られるものは変わっていきます。ぜひよく考え、自分の望みに適した選択ができるようにしましょう。

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