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フリーランスで女性に人気の仕事とは?フリーランスの実情も解説

アルバイトやパート、会社員以外の働き方として、「フリーランス」も浸透し始めています。この記事では、女性フリーランスにスポットを当て、働き方やメリット、注意点などについて解説をしています。フリーランスは仕事と生活のバランスが取りやすいという特徴があり、出産や育児など、大切なものが変化していく女性にとって魅力的な選択肢の一つになるかと思います。ぜひともご確認ください。

 

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女性フリーランスの実態

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の資料である「フリーランス白書 」から女性フリーランスの割合や平均年収、平均労働時間を説明します。

フリーランスの約5割は女性

「フリーランス白書」2022の報告では、女性フリーランスが全体の約5割となり、男性よりも比率が多くなっています。

 

 

出典:「フリーランス白書 2022」(11ページ)

 

女性の比率が高いことを意外に思う方も多いと思います。しかし、「フリーランス白書 2021」の調査では女性が約6割を占めていたため、2022年になってフリーランスの男性比率が上昇したかたちです。

 

 

出典:「フリーランス白書 2021」(10ページ)

 

この点に関しての明確な資料はありませんが、女性フリーランスは家事や育児のスキマ時間の活用、産休や育休をしたあとのフリーランスへの転身、退職後にフリーランスとして仕事を再開する方、などが多いと考えられます。

平均年収

「フリーランス白書2021」から男女別の年収は公開されていませんが、「フリーランス白書2020」の調査では女性フリーランスの年収分布が公開されています。%で公開されているため正式な数値はわかりませんが、平均年収で換算すると約450〜620万円前後です。しかし、こちらの平均年収は年収400〜800万円未満の方が26.3%、800万円以上の方が13.4%以上いるため、それらの年収の方が全体の平均年収を押し上げた数値となります。

 

 

出典:フリーランス白書2020(26ページ)

 

年収の割合としては、200万円未満の方が30.8%、200〜400万円未満の方が28.9%と全体の59.7%となっているため、年収400万円未満の女性フリーランスが全体の約6割を占めています。また、「フリーランス白書2022」でのフリーランス全体の収入分布は以下となり、約5割の方が年収400万円未満となっています。

 

 

出典:「フリーランス白書 2022」(15ページ)

平均労働時間

平均労働時間についても、「フリーランス白書2021」から男女別で公開されていません。下記の男女別の就業時間は「フリーランス白書2020」のものとなります。

 

 

出典:「フリーランス白書 2020」(25ページ)

 

女性の就業時間は100時間未満が全体の44%を占めており、男性の100時間未満の22.6%と比べると約2倍の差があります。こちらも明確な資料はありませんが、女性フリーランスはメインの収入源としての業務というよりは、専業主婦をしながら、スキマ時間の活用や副業として働いている方が多いと推測できます。

また、フリーランス全体の就業時間は以下となります。

 

・「フリーランス白書2021」(男女別の記載なし)

 

   

出典:「フリーランス白書2021」(10ページ)

 

・「フリーランス白書2022」(男女別の記載なし)

 

 

出典:「フリーランス白書2022」(11ページ)

女性がフリーランスで仕事をするメリット

「男女共同参画社会」や「働き方改革」という言葉を聞くようになって久しい現代ですが、企業の規則や状況により、会社員としてある程度の制約は存在します。ここでは、企業に所属をしない、フリーランスとして仕事をするメリットを3つお伝えします。

育児との両立がしやすい

近年では、男女を問わず産休や育休を推奨する世の中になりつつあると思いますが、企業や職場の上司・同僚が理解をしてくれない可能性もあります。会社員では問題となりうるこの点において、フリーランスは自分で仕事量を調節したり、時間の融通をつけられるようになったり、在宅仕事となる場合も多いため、仕事と育児の両立がしやすくなるでしょう。

仕事量を減らす場合は既存クライアントと調整をしなくてはなりませんが、理解のない企業や職場への話し合いなどに比べるとかかる労力を削減でき、在宅仕事であれば保育園などを探す手間も省けます。

しかし、一度減らした仕事を元の量に増やすには、既存クライアントに再度相談をするか、新しい仕事を探すことになります。その点には注意が必要です。

住環境に左右されにくい

フリーランスとして在宅仕事をしている場合、パソコンとインターネット環境があれば完結する仕事がほとんどです。そのため、勤務地に近い都心に住む必要もなく、子供の環境を考えて地方に転居する、少しでも家賃の安い土地に住んで生活費を抑える、海外を拠点として生活をする、などの選択肢が広がります。

年齢の制限なく働ける

フリーランスは、スキルや実績があればいつまでも働き続けられるといっても過言ではありません。企業へ就職する場合、実力があっても年齢制限に引っかかってしまったり、定年退職後の収入に不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。もちろん、フリーランスとして働くうえで年齢がネックになることもあるでしょうが、スキルや実績があれば年齢や性別を問わない案件も多く存在しているため、その点は会社員にはないメリットだといえます。

女性がフリーランスになるうえでの注意点

女性がフリーランスになるうえでの注意点を3つお伝えします。

案件獲得

会社員の場合、会社から指示された内容や業務の範囲において、仕事が準備されている状態であるともいえます。しかし、フリーランスになると自分で仕事を獲得していかなければなりません。仕事を獲得しなくては報酬を得ることができませんので、自身での営業活動が重要です。また、「フリーランス白書の調査では、ここ3年間のフリーランスの仕事獲得経路として、人脈がトップを取り続けています。

 

 

 出典:「フリーランス白書2022」(18ページ)

 

可能であれば、会社を辞めて独立する前に、人脈を築いておくとよいでしょう。また、会社員時代に人脈を築くことができなかった場合も、独立してから人脈を築いていくように意識するとよいでしょう。

エージェントサービスやクラウドソーシングを利用する場合も、最終的に案件を獲得するには営業活動が必要になります。上記資料のほぼすべての項目で営業活動が関わっているともいえるため、案件を獲得していくための工夫が大切です。

お金にまつわる知識

20万円以上の副業収入があると、確定申告をしなくてはなりません。また、20万円以下の収入でも住民税の申告は必要となります。フリーランスとして定期的に収入を得ている方は確定申告をしないと脱税となってしまいますので、お金に関する知識が必要です。また、家族の扶養内で働くためには130万円前後の所得が目安となり、それ以上の所得を得ると所得税や住民税の支払いが発生します。

更に、年金や健康保険についても会社員とは制度が違い、会社員ではできなかった経費計上などが節税につながることもあります。これらについては関連記事で詳しくまとめていますので、よろしければご確認ください。

 

関連記事:フリーランスになるには?必要書類の準備から手続きまで解説

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補償などの制度

フリーランスは個人事業主になるため、雇用保険が適用されません。また、国民年金保険や介護保険などにある、休業時に金銭を受給できる制度もありません。会社員の場合は働いていなくてもこれらの制度や有給休暇などで収入を得ることができますが、フリーランスの場合はそのような補償制度がなく、お金に関しての管理も重要になります。

フリーランスの女性に人気の高い仕事は?

女性に人気の高い、フリーランスの仕事を5つ紹介します。

WEBライター

WEB上にある、企業や個人運営のメディア記事などを執筆する仕事です。基本的な読み書きやリサーチ能力があれば始めることができるため、参入障壁は低くなっています。しかし、誰でも気軽に始められるため駆け出しの頃の報酬が低く、ある程度の報酬を得るためにはSEOの知識や医療、ITなどの専門知識、あるいは低単価でも量をこなせる執筆スピードが求められます。また、記事の編集、構成、リライトやコピーライティング、WEBメディアのディレクションなどのスキルを身につけていくことで報酬をあげることができます。

WEBデザイナー

企業や個人のWEBサイトやWEB広告などのデザインをする仕事です。HTMLやCSSといったWEBサイトのコーディング能力、デザイン力、PhotoshopやIllustratorといったイラスト作成ツールのスキルなどが求められます。一般的には、会社員として数年間働いたあとに独立する方が多いです。

しかし、女性で40代後半からWEBデザイナーとしてフリーランスになった方もいらっしゃいます。その方は、色彩検定の資格を持ち、HTMLやCSSの基本的なスキルを身につけ、自分で作成したWEBサイトのポートフォリオを多数用意して案件獲得まで結びつけていました。WEBデザイナーについては関連記事で詳細にまとめています。ぜひともご確認ください。

 

関連記事:Webデザイナーとはどのような職業?仕事内容ややりがい、将来性を解説

WEBエンジニア

JavaScriptやRuby、Python、PHPといったプログラミング言語を利用してシステム開発をしていくエンジニアです。WEBデザイナーと同様に、基本的には一度就職してから独立する方が多い印象がありますが、未経験からWEBエンジニアになる方もいらっしゃいます。

未経験でも仕事が獲得しやすい分野はHTMLとCSSなどを利用して、コーディングという作業をするコーダー(マークアップエンジニアともいう)やフロントエンドエンジニア、プログラミングを専業におこなうプログラマーという職業です。それぞれに必要になる知識が異なり、エンジニアにも多数の職種があります。関連記事でわかりやすく解説していますので、こちらもよろしければご確認ください。

 

関連記事:未経験でもフリーランスエンジニアになれる?手順や必要なスキルを解説

     

コンサルタント

新卒などのポテンシャル採用を除いて、まったくの未経験者がコンサルタント業に転職すること自体が難しくなっています。そのため、フリーランスになる方のほとんどがコンサルタントとして実績のある方になるでしょう。コンサルタントには戦略系、財務系、ITとさまざまな種類があり、実績で判断されることが多くなります。これからフリーランスのコンサルタントを目指す場合は自分の得意分野を磨き、より多くの成果をあげられるように意識する必要があります。

マーケター

マーケターもコンサルタントと同じく、未経験者がフリーランスになること自体は難しくなっています。しかし、未経験可の求人情報が多く見受けられますので、フリーランスになることを視野に入れて就職し、独立する、という流れは取りやすくなるでしょう。

マーケターのフリーランス案件では、WEBマーケティングが特に多くなっています。WEBマーケティングとは、SEOの知識や広告、SNS運用などで企業の商品やサービスを購入・利用してもらえるように戦略を立てることです。また、データの抽出や資料作成のみの仕事も多くなっており、在宅でも仕事がしやすい職業の一つです。

まとめ

女性のほうがフリーランスとしての割合が高いことに、驚いた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? フリーランスはスキマ時間を見つけて仕事ができるため、このような結果になったのだと思います。

フリーランスは女性・男性を問わずメリットのある働き方ではありますが、収入の不安定さや自身での営業など、デメリットになる部分も存在します。会社員とフリーランスでどちらが正しいというものでもありませんので、適性や将来性なども考えて、働き方の一つとして認識しておきましょう。

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