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プロジェクトマネージャ試験とは?試験内容や難易度・勉強法を解説

プロジェクトマネージャーを目指す人や、プロジェクトマネージャーの仕事を始めた人のなかには、プロジェクトマネージャ試験について興味があるのではないでしょうか。

この記事ではプロジェクトマネージャ試験についてわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。

 

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プロジェクトマネージャ試験とは

経済産業省の認定する情報処理技術者試験の一つで、国家試験です。

情報処理技術者試験には、いくつか試験区分があり、難易度に応じてスキルレベルが設定されています。基本的例えば、レベル1には「ITパスポート試験」があり、レベルが上がるごとに難易度が上がります。プロジェクトマネージャ試験はレベル4に位置し、最難関となっています。試験は情報処理推進機構(IPA)が統括しており、IPAによれば、プロジェクトマネージャ試験の対象者像は、

「高度IT人材として確立した専門分野をもち、組織の戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的の実現に向けて責任をもってプロジェクトマネジメント業務を単独で又はチームの一員として担う者」

 

引用元:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_9_henkou.pdf?presco_sid=670.118.60.V715yWP9w8510471

としています。

プロジェクトマネージャ試験の概要

プロジェクトマネージャ試験の試験要綱より概要をみていきます。

受験資格受験資格や年齢制限はなく誰でも受験可能
試験時間午前 I 試験 09:30-10:20(50分)
――――――――――――――――
午前 II 試験 10:50-11:30(40分)
――――――――――――――――
午後 I 試験 12:30-14:00(90分)
――――――――――――――――
午後 II 試験 14:30-16:30(120分)
出題形式午前 I 試験 多肢選択式(四肢択一)※共通問題
――――――――――――――――
午前 II 試験 多肢選択式(四肢択一)
――――――――――――――――
午後 I 試験 記述式
――――――――――――――――
午後 II 試験 論述式
出題数/配点午前 I 試験 30問/解答数30問/各3,4点
――――――――――――――――
午前 II 試験 25問/解答数25問/各4点
――――――――――――――――
午後 I 試験 3問/2問/各50点
――――――――――――――――
午後 II 試験 2問/1問/評価ランクで評価
合格点午前Ⅰ・Ⅱ 午後Ⅰ試験60点以上(100点満点中)
午後Ⅱ試験配点なし/ランクA
料金7,500円(税込)※振込手数料は各自負担
試験時期/出願時期秋季/7月~8月
試験実施案内https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/r05haru_exam.html
試験案内書https://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/annai_pd_05h.html

※共通試験

高度試験(ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験 、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ 試験、システム監査技術者試験)と情報処理安全確保支援士試験のすべての試験で共通の問題が出題。出題範囲は応用情報技術者試験の午前問題から。

午後 II(論述式)についておさえるポイント

午後Ⅱ試験は、論述式試験です。おさえるポイントについて、公式サイトよりアナウンスされているので、みていきます。

・設問で要求した項目の充足度,論述の具体性,内容の妥当性,論理の一貫性,見識に基づ く主張,洞察力・行動力,独創性・先見性,表現力・文章作成能力などを評価の視点とし て,論述の内容を評価する。また,問題冊子で示す “解答に当たっての指示”に従わない場 合は,論述の内容にかかわらず,その程度によって評価を下げることがある。

・評価ランクと合否の関係は次のとおりとする。

 

引用元:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_9_henkou.pdf?presco_sid=670.118.60.V715yWP9w8510471

 

(午後Ⅱ(論述式)試験の評価ランクと合否の関係)

評価ランク内容合否
A合格水準にある合格
B合格水準まであと一歩である不合格
C内容が著しく不十分である問題文の趣旨から著しく逸脱している不合格

プロジェクトマネージャ試験の試験内容

プロジェクトマネージャ試験の試験内容についてみていきます。

午前Ⅰ試験(共通知識)

午前Ⅰ試験は、高度試験と情報処理安全確保支援士試験における共通試験です。

試験範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野全般になります。試験範囲は広いですが、いずれも経済産業省の定めるITスキル標準のスキルレベルは3までとなります。実際の試験は、応用情報技術者試験の午前問題の中から30問が選ばれて出題されます。

下記に試験範囲をまとめました。

 

プロジェクトマネージャ試験(午前Ⅰ試験)試験範囲

テクノロジ系基礎理論、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、ヒューマンインターフェイス、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査
ストラテジ系システム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ、企業活動、法務

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(試験要綱Ver.4.9 22~32ページ)

午前Ⅱ試験(専門知識)

午前Ⅱ試験は、プロジェクトマネジャ試験の試験範囲より出題されます。

試験範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野の中から、7つの中分類になります。重点分野は、セキュリティとプロジェクトマネジメント。経済産業省の定めるITスキル標準のスキルレベルはプロジェクトマネジメントが4で、それ以外は3になります。四肢択一で25問が出題されます。

下記に試験範囲をまとめました。

 

プロジェクトマネージャ試験(午前Ⅱ試験)試験範囲

テクノロジ系セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
ストラテジ系システム企画、法務

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(試験要綱Ver.4.9 21ページ)

午後Ⅰ・Ⅱ試験

午後Ⅰは、3問出題されますが、そのうちの2問を選ぶことができます。選んだ問題には、設問がいくつかあり、それに記述式の解答をおこないます。

一方、午後Ⅱは、2問出題されますが、そのうちの1問を選ぶことができます。選んだ問題には、設問がいくつかあり、それに論述式の解答をおこないます。

下記に試験範囲をまとめました。

 

プロジェクトマネージャ試験(午後Ⅰ・Ⅱ試験)試験範囲

プロジェクトの立ち上げ・計画に関すること プロジェクト,プロジェクトの目的と目標,組織の戦略と価値創出,プロジェクトマネジメ ント,マネジメントプロセスの修整,プロジェクトの環境,プロジェクトライフサイクル, プロジェクトの制約,個別システム化計画の作成と承認,プロジェクト憲章の作成,ステー クホルダの特定,プロジェクトチームの編成,システム開発アプローチの選択,プロジェク ト計画の作成,スコープの定義,要求事項と優先度,WBS の作成,活動の定義,資源の見 積り,プロジェクト組織の定義,活動の順序付け,活動期間の見積り,スケジュールの作成, コストの見積り,予算の作成,リスクの特定,リスクの評価,品質の計画,調達の計画,コ ミュニケーションの計画,関連法規・標準 など
プロジェクトの実行・管理に関することプロジェクト作業の指揮とリーダーシップ,ステークホルダのマネジメント,プロジェクト チームの開発,リスクおよび不確かさへの対応,品質保証の遂行,供給者の選定,情報の配布, プロジェクト作業の管理,変更の管理と変化への適応,スコープの管理,資源の管理,プロ ジェクトチームのマネジメント,スケジュールの管理,コストの管理,リスクの管理,品質 管理の遂行,調達の運営管理,コミュニケーションのマネジメント,マネジメントプロセス の改善,機密・契約の管理,プロジェクトに関する内部統制 など
プロジェクトの終結に関することプロジェクトフェーズまたはプロジェクトの終結,プロジェクトの評価指標と評価手法,プロ ジェクトの完了基準,プロジェクトの計画と実績の差異分析,検収結果の評価,契約遵守状 況評価,得た教訓の収集,プロジェクト完了報告の取りまとめ など

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(試験要綱Ver.4.9 37ページ)

プロジェクトマネージャ試験の難易度・合格率

プロジェクトマネージャ試験は、平成21年から14回開催されています。

下記に受験者数、合格者数、合格率をまとめました。

 

受験者数(人)合格者数(人)合格率
平成21年度春期9,3721,18712.7%
平成22年度春期12,4631,61312.9%
平成23年度特別12,3401,63713.3%
平成24年度春期 12,4581,62813.1%
平成25年度春期11,8501,48512.5%
平成26年度春期10,9271,38512.7%
平成27年度春期11,0501,48513.4%
平成28年度春期10,2631,49114.5%
平成29年度春期11,5961,52113.1%
平成30年度春期11,3381,49613.2%
平成31年度春期10,9091,54114.1%
令和2年度10月6,27694815.1%
令和3年度秋季6,680959 14.4%
令和4年度秋季7,3821,042 14.1%

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(主な統計情報 4ページ)

令和21年から令和3年の合格率は、平均で13.5%、最も低い時で12.5%、最も高い時で15.1%となっています(合格率の推移を下記グラフにまとめました)。

90%弱の人が資格試験に合格できないため、非常に難易度が高いといえます。

  

(過去14回の合格率の推移)

プロジェクトマネージャ試験を受験・合格するメリット

プロジェクトマネージャ試験に合格するメリットをみていきます。

PMとしての知識の証明ができる

プロジェクトマネージャ試験は、経済産業省の認定する国家試験です。また、プロジェクトマネージャー(PM)の知識を証明できる数少ない試験でもあります。

プロジェクトマネジメントやサービスマネージメントなどのプロジェクトマネージャーに必須のスキルだけでなく、

転職・年収アップに有利にはたらく

プロジェクトマネージャーは仕事に就くために学歴や資格が特には必要とされていません。反対にいえば、プロジェクトマネージャーの仕事をこなせることを証明するのは難しいといえます。プロジェクトマネージャ試験の合格者であれば、その能力を有すると判断され、就職や転職で有利に働く可能性が高いでしょう。

またすでにプロジェクトマネージャーの仕事をしているのなら、試験に合格することで、決裁者の評価を得られやすくなり、収入アップにつながる可能性もあります。

なお、job tagによれば、プロジェクトマネージャーの年収は733.6万円となっています。

 

参考:job tag公式サイト(プロジェクトマネージャ(IT))

他の試験受験時に一部免除される

IPAには、午前Ⅰ試験の免除制度があります。情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部が免除され、午前Ⅱ試験から受験できます。

 

・対象者

①応用情報技術者試験の合格者

②報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかの合格者

③報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとった者

 

・申請方法

願書の「一部免除申請番号」に番号(合格証書番号、午前Ⅰ通過者番号)を記入する。

対象者申請方法
①応用情報技術者試験の合格者合格者番号の照会
②報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかの合格者合格者番号の照会
③報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとった者午前Ⅰ通過者番号の照会

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部(午前Ⅰ試験)免除制度)

プロジェクトマネージャ試験合格のための勉強法

プロジェクトマネージャ試験に合格するための勉強方法について解説します。

独学

独学のメリットはコストを抑えられることです。独学で学ぶ場合、試験範囲(シラバス)の確認は欠かせません。また、過去問題を解くなど出題傾向を知ることも重要です。

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(プロジェクトマネージャ試験シラバス)

   情報処理推進機構公式ホームページ(過去問題)

独学をするなら、参考書などの本に頼ると良いでしょう(下記、おすすめの本をご紹介します)。

 

 

【長文読解汎テクニック「三段跳び法」、論述テクニック「ステップ法」など、

PM合格のためのオリジナルメソッドをオールインワン! 】

本書は、プロジェクトマネージャ試験で実施される「午前II試験」「午後I試験」「午後II試験」の

3つの試験すべての対策ができるオールインワンのテキスト&問題集です。

特に、「長文問題の読み取り方(午後I対策)」と「情報処理試験特有の論述法(午後II対策)」という

汎用性のある解法に特色を持たせた自信の一冊です。

参考:ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ 2022年度 (情報処理技術者試験)

 

合格者に選ばれ続ける、信頼の対策書籍本書は、プロジェクトマネージャ試験に合格するための知識とテクニック、学習方法など、さまざまな情報を結集した対策テキストです。

参考:情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2022年版

 

高度系試験の午前I・II対策はこれで決まり!

的中率の高さを誇る精選問題集!

やみくもに過去問題をいちから解くだけでは、次期試験に出る可能性の低い問題にも一生懸命取り組んでしまうなど、合格に不必要な時間がどうしても発生してしまいます。しかし、本書は次期試験に再出題される可能性の高い問題を厳選しているので、効率良く、過去問の演習ができます。

参考:情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2023年版 単行本

 

オンライン講座

UDEMYやyoutubeなどの動画や、eラーニングなどのWebサービスを利用する学習法です。独学と違い、勉強のモチベーション維持や、合格するためのノウハウがあるのが強みです。

 

参考:【超入門】プロマネが教えるタスク・スケジュール作成の基礎

 

参考:<eラーニング>集中演習 プロジェクトマネージャ試験【PM】

プロジェクトマネージャ試験合格のための対策法

プロジェクトマネージャ試験合格のための、具体的な対策法についてみていきます。

午前Ⅰ対策

応用情報技術者試験の午前問題から30問が出題されます。出題範囲は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系から全23分野です。プロジェクトマネージャ試験の専門知識は7分野なのに対して、それ以外の16分野も学習する必要があります。ただし、求められる技術レベル3のため、広く浅く学習するとよいでしょう。

具体的な試験対策としては、午前Ⅰ試験は、応用情報技術者試験の午前問題から30問が選ばれることや、過去の問題と重複する問題が出題される傾向があることから、過去問題を繰り返し解くことは効果的です。

以下、応用情報技術者試験(午前問題)の過去問題をまとめているので、適宜活用してください。

 

応用情報技術者試験(午前問題)

令和4年秋期試験午前問題解答
令和4年春期試験午前問題解答
令和3年秋期試験午前問題解答
令和3年春期試験午前問題解答
令和2年10月試験午前問題解答
令和元年度秋期試験午前問題解答
平成31年度春期試験午前問題解答
平成30年度秋期試験午前問題解答
平成30年度春期試験午前問題解答
平成29年度秋期試験午前問題解答
平成29年度春期試験午前問題解答
平成28年度秋期試験午前問題解答
平成28年度春期試験午前問題解答
平成27年度秋期試験午前問題解答
平成27年度春期試験午前問題解答
平成26年度秋期試験午前問題解答
平成26年度春期試験午前問題解答
平成25年度秋期試験午前問題解答
平成25年度春期試験午前問題解答
平成24年度秋期試験午前問題解答
平成24年度春期試験午前問題解答
平成23年度秋期試験午前問題解答
平成23年度春期試験午前問題解答
平成22年度秋期試験午前問題解答
平成22年度春期試験午前問題解答
平成21年度秋期試験午前問題解答
平成21年度春期試験午前問題解答

情報処理推進機構公式ホームページより)

なお、プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅰ試験は下記の試験の中から抜粋された30問が出題されるため、余裕がある場合は、併せてプロジェクトマネージャ試験の午前Ⅰ試験も併せて確認するとよいでしょう。

参考:情報処理推進機構公式ホームページ(過去問題)

午前Ⅱ対策

出題範囲は、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム企画、法務の7分野になります。主に、セキュリティとプロジェクトマネジメントが重点分野であるとアナウンスされています。特にプロジェクトマネジメントは経済産業省の定めるITスキル標準のスキルレベル4を求められるので、重点的に学習する必要があるでしょう。

実際の対策としては、午前Ⅱ試験は、過去の午前Ⅱ試験と同じ問題が出題される傾向があることから、過去問題を繰り返し解くことは効果的でしょう。

以下、プロジェクトマネージャ試験(午前Ⅱ問題)の過去問題をまとめているので、適宜活用してください。

 

プロジェクトマネージャ試験(午前Ⅱ試験)過去問題

令和4年秋期試験午前Ⅱ問題解答
令和3年秋期試験午前Ⅱ問題解答
令和2年10月試験午前Ⅱ問題解答
平成31年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成30年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成29年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成28年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成27年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成26年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成25年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成24年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成23年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成22年度春期試験午前Ⅱ問題解答
平成21年度春期試験午前Ⅱ問題解答

情報処理推進機構公式ホームページより)

午後Ⅰ対策

午後Ⅰ試験は、比較的長文の問題文から、設問に対して記述式の解答が求められます。問題に対する見識も必要ですが、読解力と記述力も求められてきます。また、3問の問題から2問を選択して解答するという形式のため、2問を解けばよいのですが、ゆっくりと検討するほど試験時間に余裕はありません。このような出題形式のため、過去問題を解き、出題傾向を理解することは重要です。

以下、プロジェクトマネージャ試験(午後Ⅰ問題)の過去問題をまとめているので、適宜活用してください。「講評」も載っており、併せて読むことで、試験傾向のみならず受験者の傾向も理解できるので、対策として役立ちます。

 

プロジェクトマネージャ試験(午後Ⅰ試験)過去問題

令和4年秋期試験午後Ⅰ問題解答講評
令和3年秋期試験午後Ⅰ問題解答講評
令和2年10月試験午後Ⅰ問題解答講評
平成31年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成30年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成29年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成28年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成27年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成26年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成25年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成24年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成23年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成22年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評
平成21年度春期試験午後Ⅰ問題解答講評

情報処理推進機構公式ホームページより)

午後Ⅱ対策

午後Ⅰ試験より問題文自体は短い傾向にありますが、解答は論述式になります。設問は複数問出題される傾向にあり、いずれも800字以上のテキストを書く必要が求められる傾向にあります。試験対策としては、やはり過去問題を解く方法が効果的です。

以下、プロジェクトマネージャ試験(午後Ⅱ問題)の過去問題をまとめているので、適宜活用してください。

 

プロジェクトマネージャ試験(午後Ⅱ試験)過去問題

令和4年秋期試験午後Ⅱ問題解答講評
令和3年秋期試験午後Ⅱ問題解答講評
令和2年10月試験午後Ⅱ問題解答講評
平成31年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成30年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成29年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成28年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成27年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成26年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成25年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成24年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成23年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成22年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評
平成21年度春期試験午後Ⅱ問題解答講評

情報処理推進機構公式ホームページより)

合格するためには?ポイントを解説

合格するためのポイントを解説します。

初めに学習期間を設定する

試験範囲は広く、予備知識によって学習時間も変わってきます。IT初心者の場合、まずは基礎的な知識を固めていく必要があります。ですが、試験開催日は決まっているので、それに向けてあらかじめ具体的な学習期間を定めるとよいでしょう。

 

(例)4ヵ月後に試験が開催される場合(1日4時間の学習想定)

基礎知識……テクノロジ系(基礎理論~ネットワーク)、マネジメント系(システム監査)、ストラテジ系(システム企画~企業活動)合計16分野を、1分野につき2日間学習……16分野×2日=32日4ヵ月~3ヵ月前
専門知識……テクノロジ系(セキュリティ、システム企画、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)、マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)ストラテジ系(法務)合計7分野を、よりしっかりと1分野につき4日間学習……7分野×3日=28日3ヵ月~2ヵ月前
応用情報技術者試験の午前問題の過去問題を解く(余裕があれば、プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅰ試験も解く)過去問題27開催分を1日1開催分解く……27÷1=27日2ヵ月~1ヵ月前
プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱ試験の過去問題を解く過去14開催分を1日3開催分解く……14÷3=約5日1ヵ月~
プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅰ試験の過去問題を解く過去14開催分を1日2開催分解く……14÷2=約5日1ヵ月~
プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ試験の過去問題を解く過去14開催分を1日2開催分解く……14÷2=約7日1ヵ月~

午前Ⅰ免除を利用する

どうしてもプロジェクトマネージャ試験まで学習が間に合わない場合は、次回以降の試験に備える方法もあります。

2年間のみ有効となりますが、4.3「他の試験受験時に一部免除される」の項目で解説した午前Ⅰ試験の免除制度です。

まずは、プロジェクトマネージャ試験よりも難易度の低い「応用情報技術者試験」にターゲットを変えて、午前Ⅰ試験免除の資格を得ます。次回以降それを利用して、プロジェクトマネージャ試験を受ける、といった方法です。

過去に、情報処理推進機構の試験を受験したことがある人は、この資格を持っている可能性もあるので、4.3「他の試験受験時に一部免除される」の項目をご覧ください。

記述問題対策をする

プロジェクトマネージャ試験は、他の情報処理技術者試験と比較して、記述問題があるのが特徴です。午後Ⅰ・午後Ⅱ試験をしっかり対策することが合格に必要なことです。

過去問や模擬試験を解く

「6.1プロジェクトマネージャ試験合格のための対策法」の項目で過去問題を載せましたが、模擬試験を開催しているところもあります。模擬試験は有料となるケースが多いですが、プロジェクトマネージャ試験は1年に1度きりの開催となっているので、利用の検討をしてみてください。

まとめ

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネージャーの知識を証明できる数少ない国家試験です。

プロジェクトマネージャーの仕事に就く際は、転職や年収アップにもつながるため、この機会にぜひ試験を受けることを検討してみてください。

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