フリーランスエンジニアに転職をしたら、年収1,000万円、2,000万円を目指すことは出来るのか?フリーランスになれば年収が上がる、などの情報を耳にするなかで、達成可能かどうかは気になるところだと思います。今回の記事では、年収2,000万円を目指すための考え方や方法をお伝えしています。ぜひともご参考ください。
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フリーランスエンジニアは会社員より年収が高い傾向にある
フリーランスと会社員の年収を比較すると、同じような業務内容でもフリーランスの方が高収入になる場合が多く見受けられます。IT業界は慢性的な人手不足が続いているため、企業側は人材確保のために会社員の平均年収よりも高い報酬を設定しているようです。
しかしながら、フリーランスは自分で仕事を探していく必要があり、会社員のように安定した収入が約束されているものではありません。そのため、仕事が途切れないようにする必要があります。また、高単価案件を獲得するには相応のスキルや経験が不可欠です。そのため、年収を上げるには『高単価案件を継続的に獲得する』という条件をクリアしなければなりません。
加えて、フリーランスは会社員に比べて社会保険料や各種税金が高くなってしまいますので、会社員時代に比べ1.3倍〜1.5倍の年収を得ないと手取り金額が下がることになります。フリーランスと会社員で年収が同額になった場合、会社員のほうが手取り金額が高くなってしまいますので、この点にも注意を払わなければなりません。
関連リンク:フリーランスエンジニアの手取りと必要金額の目安について
フリーランスエンジニアの月収(年収)相場
弊社アールストーンの運営するITフリーランス向けサービス『テックリーチ』に掲載されている全6,533件の平均月収は68万円ほどとなっており、年収換算では816万円となります。(2024年1月現在)
また、職種ごとの平均年収、プログラミング言語ごとの平均年収をテックリーチから、年齢ごとの平均年収をフリーランスエンジニア向けメディア『PE-BANK』より、下記表にまとめました。
年齢ごとの平均年収
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 700万円 |
30代 | 800万円 |
40代 | 860万円 |
50代 | 630万円 |
職種ごとの平均年収
職種 | 平均年収 |
---|---|
フロントエンドエンジニア | 828万円 |
バックエンドエンジニア | 828万円 |
インフラエンジニア | 840万円 |
ネットワークエンジニア | 756万円 |
ソフトウェアエンジニア | 888万円 |
プロジェクトマネージャー | 972万円 |
アプリケーションエンジニア | 816万円 |
データエンジニア | 816万円 |
Webデザイナー | 708万円 |
UI/UXデザイナー | 792万円 |
システムエンジニア | 780万円 |
ITコンサルタント | 1224万円 |
Webエンジニア | 852万円 |
プログラミング言語ごとの平均年収
プログラミング言語 | 平均年収 |
---|---|
C++ | 732万円 |
Java | 792万円 |
PHP | 828万円 |
Python | 840万円 |
Ruby | 888万円 |
Go言語 | 888万円 |
Objective-C | 816万円 |
Swift | 864万円 |
Kotlin | 864万円 |
C# | 756万円 |
JavaScript | 780万円 |
TypeScript | 876万円 |
Node.js | 924万円 |
参考:PE-BANK
年収1000万円を達成できるか否かが一つの目安
年収2,000万円を目指す前に、まずは年収1,000万円を超えるよう行動をしてみましょう。年収1,000万円を超えるには最低でも1ヵ月83.3万円以上の契約を12ヵ月継続する必要があります。弊社TechReachでは80万円以上の案件が927件あり、長期継続依頼も多くなっているため、企業の求めるスキルや人物像に合致していれば年収1,000万円を超えることも難しくないでしょう。
また、エンジニアの業種別にはシステムエンジニア421件、バックエンドエンジニア94件、フロントエンドエンジニア87件、スマホアプリエンジニア86件、インフラエンジニア65件となっています。そのため弊社案件では、該当数の多いインフラエンジニアの方は稼ぎやすい状況にあるといえるでしょう。(2022年6月現在)
加えてシステムエンジニアの高単価案件では、ほとんどが要件定義や設計から参画するものとなっており、AzureやGCP、AWSなどのクラウド上のシステム構築業務が散見されます。年収1,000万円以上を目指すためには、基本的な開発の技術だけでなく、流行しているサービスのスキルも必要になってきます。
フリーランスエンジニアが年収2000万円を達成するには
ここでは年収2,000万円を超えるために必要な考え方や仕事の方法を説明していきます。
ひと月あたりの稼働可能時間から時間単価を算出
フリーランスには常駐型と在宅型があり、在宅型の場合は成果物を納品することが業務の目的となります。常駐型案件の場合はクライアント先に赴き、所定の時間内で仕事をする場合がほとんどですので、時間対効果を算出することが難しくなっています。しかしながら、在宅型案件を受注した場合は、ひと月あたりの稼働時間から時給や生産性を計算することができるようになります。
成果物を納品する在宅型案件で、1ヵ月80万円、1日8時間労働、週5日、労働日数20日で計算した場合、ひと月の稼働時間は160時間で時給換算すると5,000円です。仮に同じ業務内容を週4日、労働日数16日、ひと月の稼働時間128時間に抑えることができれば、時給換算で6,250円になります。このように、在宅型案件は成果物を納品することが目的になるので、時間対効果を高めることによって時給を上げることが可能です。
フリーランスは会社員と違って経営者としての側面を持ちます。そのため、自分が時間毎にどれだけ稼いでいるかをより厳密に計算し、業務効率化について考える能力も大切になってきます。
月額報酬が166万円を期待できる案件はあるのか
弊社TechReachの案件では、最大月収で185万円、その次には165万円や150万円のものがあります。年収2,000万円を達成するためには、1年を通して月収166万円以上の案件を獲得しなければいけないので、ひとつの契約だけで実現させることは難しいと言わざるを得ません。しかしながら、案件の切り替えや単価交渉がうまくいけば年収2,000万円を目指すことも可能ですので、業務に関するスキルの他に、営業力も磨いておきましょう。
複数の案件を請け負うことで達成を目指す
上述したように、在宅型案件の場合は時間対効果を上げることで空き時間を作りやすくなるため、同時に複数の案件を請け負い、収入を上げることも可能です。また、常駐型案件でも一部リモートのものもありますので、同じように効率を上げれば他の案件も同時進行できるでしょう。
クライアント先に週5日常駐する完全常駐型の案件でも、土日のみの副業案件や在宅型の副業案件などを請け負うことはできます。しかしながら、1日の労働時間に加え通勤時間なども必要になってくるため、在宅型案件より時間のコントロールがしにくく、1日中、あるいは1週間を通して仕事をし続けている状況になりかねません。
複数の案件を請け負う際は、主たる収入源の業務に支障が出ない範囲でおこなう必要があります。そのため、「これくらいならできるだろう」と安易に考えるのではなく、体調不良や予期せぬトラブルまで勘案したうえで、他の案件を獲得するようにしましょう。
フリーランスとして働いていくうえで、スキルや経験はもとより、信用が何よりも大切です。信頼を勝ち取ればそれだけで年収が上がる可能性もありますので、あまり無理はしないようにしましょう。
上流工程のほうが報酬は多くなりやすい
弊社TechReachでの月収100万円以上の高額案件は、プロジェクトマネージャーや大規模システムの横断的な開発、英語での業務など、通常業務以外の特別なスキルや経験を求められるものが多くなっています。
現段階で上記スキルがない場合、弊社案件ではプロジェクトマネージャーの実務経験がなくとも、プロジェクトマネージャーとして募集をしているものがあります。そのため、まずはそのような案件でプロジェクトマネージャーを経験し、段階的に月収を上げていくことも可能です。また、エンジニア業種に関わらず、通常の開発業務では上流工程からの参画で、月収80万円以上の案件も多く見受けられます。
高い目標を持ってスキルアップを続けていれば、月収100万円以上の高額案件と契約し、ゆくゆくは年収2,000万円も視野に入ってくるでしょう。
直営業とエージェント利用を並行させた案件獲得がおすすめ
直営業とはエージェントなどの仲介企業を通さずに、直接クライアントに営業をかけることをいいます。直営業で案件を獲得できればエージェント利用時に発生する仲介手数料が発生しないため、可能であれば直営業をして契約をするほうが収入は上がりやすくなります。
フリーランスとして独立する前に、クライアントとのつながりがあれば直接契約をすることも可能でしょう。しかしながら、そのような方は少ないかと思いますので、まずはエージェントに登録し、フリーランスとしてのキャリアを進めていくことをおすすめします。また、エージェント経由で獲得した仕事をこなしながら、直接契約を結べるクライアントを探してみることもよい選択肢です。
しかしながら、月収100万円を超える案件は主に大きな企業が発注する金額であり、それらの企業がエージェントを介さずに個人に発注することはほとんどありません。そのため、年収2,000万円を目指す際には、直営業の契約は副業案件という扱いになっていくでしょう。
その頃までに直営業で付き合いのあるクライアントから信任を得ていれば、在宅型案件で融通の利く契約を結べるかもしれません。また、副業案件だとしても、エージェントと違い仲介手数料は発生しませんので、その分は収入が増えることになります。
直営業やエージェント経由を問わず、年収を上げるためには継続した受注が必要になります。直営業で契約の選択肢を増やすことはもちろん、営業行為を通してフリーランスとしての交渉力や経営力の上昇にもつながりますので、どちらか一方だけでなく、並行して案件を探していくことをおすすめします。
まとめ
月収166万円以上の案件を1年間継続することができれば、年収2,000万円を達成することができます。弊社案件でも条件が合致することで、ひとつの契約だけでも実現できるでしょう。
しかしながら、お伝えしてきたように年収2,000万円を超えるには、エンジニアとして非常に高いスキルや経験が求められます。年収2,000万円を目指す場合は、報酬にふさわしい人材になるよう、高い目標を持ってキャリアを進めていきましょう。
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