近年、発達の目まぐるしい機械学習や、データサイエンスなどの人工知能の分野。そこで活用されている、Pythonというプログラミング言語に、ご興味のある方も多いのではないでしょうか。
そこでPythonに関心を持つ方に向けて、どのような言語なのか、Webサイトの開発に利用できるのか、といったことをまとめてみました。Pythonを使った仕事をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
Pythonの特徴
Pythonは、1990年代にオランダ人のグイド・ヴァンロッサム氏によって公開されたプログラミング言語です。コードがシンプルで初心者でも習得しやすいことから、21世紀となった現在でも世界的に使われています。
その特徴は、何といっても文法がシンプルというところにあります。一つのことを表す際の書き方が一つだけである、といった意図の下で設計がなされており、習得のしやすさから人気を得ています。
最近では、機械学習やビッグデータの解析といった人工知能・AIの分野においてプログラム開発に用いられています。もちろん、それ以外にもWebやデスクトップのアプリケーションの開発、パソコン上のデータ管理といったことにも使用可能です。
また、数値計算に向いたライブラリの充実度も見逃せない長所の一つです。こうした柔軟性の高さから、Pythonは汎用プログラミング言語としても知られています。
PythonでWebサイトは開発可能?
Pythonに興味を持つエンジニアの方は、Webサイトの開発に利用できるのかという点が気になるかもしれません。
結論からいえば、PythonでWebサイトの開発をすることは可能です。実際に世界的に利用者がいるオンラインストレージのDropboxや、動画共有サイトであるYouTubeなどはPythonによって作られています。
しかし、初心者の方がWebサイトの開発のためにPythonを勉強することは、ハードルが高い行為といえます。Webサイトを作るためのドキュメントが乏しいからです。単にWebサイトを作りたいのであれば、HTMLやCSS、PHPなどの利用をおすすめします。
また、Pythonをそのまま動かせるレンタルWebサーバーがあまりないという点も、見逃せないデメリットとなっています。
Pythonが導入されているWebサービス
前述のとおり、PythonはさまざまなWebサービスで使われています。ここではその代表的な例をご紹介します。
InstagramとはアメリカのMeta(旧Facebook)が運営する、写真や動画をメインとしたSNSです。その利用者は月間10億人ともいわれ、Twitterと並ぶ世界的なSNSとして知られています。
ソフトウェアやプログラム同士をつなぐAPIや、検索メカニズムをはじめ、Instagramのさまざまな機能がPythonでコーディングされています。
Amazon
2000年の後半に開設されたAmazonは、当初本や雑誌を中心に取り扱っていました。その後、大きく発展を遂げ、今や食料品や家電、おもちゃやペット用品など、さまざまなものを自宅にいながら購入できるインターネット通販の大手となっています。
Amazonでは、ユーザーの購入・検索履歴などからおすすめ商品を表示するシステムにPythonが使われています。
Netflix
DVDの輸送レンタル業からスタートし、現在は動画配信サービスとして知られているNetflix。単に映画やドラマ、アニメを配信するだけでなく、多額の費用をかけたオリジナルの映像コンテンツの制作でも知られています。
このNetflixではユーザーに動画を配信するシステムはもちろん、セキュリティツールやおすすめ機能にいたるまで、アプリケーションの土台としてPythonが用いられています。
PythonでWebサイト開発するならフレームワークを学ぼう
PythonでWebサイトを作るうえで欠かせないものが、フレームワークです。プログラミング言語におけるフレームワークとは、アプリケーションやシステムを開発するための機能があらかじめ準備された枠組みを指します。
フレームワークを使うことで一から組み立てる負担がなくなり、細部を変更するだけで開発が可能になる他、ミスやバグの軽減、作業時間の短縮といったメリットがあります。
Pythonを使った作業の効率化を図ることができるので、エンジニアとして活躍したい方にはぜひ習得してもらいたいスキルです。
Flask
Flaskは、2010年に発表されたフレームワークです。最小限の機能がまとめられており、マイクロWebアプリケーションフレームワークと呼ばれています。
ファイル1つだけでもWebアプリケーションを実装できる手軽さが特徴で、高いカスタマイズ性という長所もあります。
社内管理システムの構築やAPIサーバーなどで利用され、データ分析の実行や結果の共有をブラウザ上でおこないたいケースなど、データベースや認証が不要な際にも使われます。
Django
Djangoは無料で利用でき、改良されるペースも早いオープンソースのフレームワークです。
システムやアプリケーションを使うユーザーを認証する機能の他、管理者がWebアプリケーションのデータを確かめる機能、更新情報を配信するRSSフィードの機能、さらにサイト案内を簡単に作れる機能があらかじめ組み込まれています。
これらの機能はそれぞれファイルが分かれており、部分ごとの改良が可能です。拡張した際の干渉を気にせずにすむため、安全にフレキシブルな対応をすることができます。
まとめ
Pythonは機械学習やデータサイエンスといったAIの分野だけでなく、Web開発に使うこともできます。ただし、単にWebサイトを作りたいというのであれば、よりドキュメントの充実しているHTMLやCSS、PHPの使用をまず検討するべきです。
また、Pythonを使ったWebサイト制作に関わるのであれば、効率的に作業を進められるフレームワークの習得もおすすめです。
需要と汎用性の高さ、シンプルで初心者でも習得しやすい点など、Pythonのメリットはさまざまあります。今後の将来性も期待できるので、Web制作に携わる方はぜひ一度Pythonに触れてみてください。
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