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フリーランスエンジニアが稼ぎやすい言語とは?選び方や身につけたい言語を解説

フリーランスエンジニアとして生計を立てていこうと考えている方のなかには、どのようなプログラミング言語を身につければよいのか迷っている方もいらっしゃると思います。

そこで言語を選ぶ基準や、高単価が期待できる言語についてまとめてみました。効率のよいスキルアップができるようにぜひ参考にしてください。

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フリーランスエンジニアは学ぶ言語をどう選ぶ?

エンジニアが仕事をするうえで、プログラミング言語の習得は必須といえる行為です。限られた時間のなかで効率的にスキルアップするために、下記のような基準で学習する言語を選んでみてください。

ニーズの多さで選ぶ

需要の高いプログラミング言語は、それだけ必要とされる案件も多い傾向にあります。案件数が多いほど、エンジニアとしての収入は安定しやすくなるため、ニーズを重視して学習する言語を選んでみましょう。

例えば、JavaはWebサービスから金融機関の基幹システム、スマートフォンアプリやカーナビといった多岐にわたる開発現場で採用されています。弊社TechReachでJavaのスキルが求められる案件は、700件あり、ニーズの高さがうかがえます。

また、閲覧者や時間帯などで表示される内容が変わる、動的コンテンツの作成に欠かせないPHPも需要の高いプログラミング言語の一つです。PHPのスキルが求められる案件は、333件あります。

さらにWebサイト上で動作するプログラミング言語、JavaScriptもおすすめです。汎用性が高く、Webアプリやスマートフォンアプリ、さらにはゲームの開発にも応用ができます。こちらのスキルが求められる案件は、329件あります(すべて2022年4月現在・自社調べ)。

競合の少なさで選ぶ

専門店が町に一つしかなければ誰もがそこを利用するように、競合相手が少ないことは収入を安定させるうえで有利に働きます。案件を獲得しやすいだけでなく、単価交渉もしやすいため、習得者が少ない言語を選ぶのも手段の一つです。

例えば、Pythonは今後需要が高まるであろうAIを使った機械学習や、ディープラーニングに用いられています。Googleの3大プログラミング言語としても使用され、世界的な人気がある一方、日本ではJavaやPHPに比べて習得者が少ない言語です。

さらに2012年にリリースされたGoogleのGo、2014年にAppleが発表したSwiftといったプログラミング言語も、比較的新しいものであるがゆえに競合相手が少ないです。

他者に先駆け、こうした言語を習得すればエンジニアとしての需要を高めることができるでしょう。

制作するモノの好みで選ぶ

業務システムに携わりたい、iOSアプリを作りたいなど、制作目標がはっきりしている場合には、それぞれの分野で必要とされる言語を身につけるべきです。

例えば、大規模な開発であればJavaやPython、PHP、Rubyなどが向いています。またiOSアプリを作りたい場合には、主流となっているSwiftの習得は欠かせないでしょう。

今後の発展が期待できる機械学習、データサイエンティストの分野に興味があれば、Pythonを学んでみてください。

案件の単価が高い言語

弊社TechReachでは、Pythonのスキルが求められる案件は月単価の相場が約80万円となっており、なかには最高額が100万円を超えるものもあります。

またRubyも同じく月単価の相場が80万円ほどで、90万円以上の案件も複数あります(すべて2022年4月現在・自社調べ)。

収入面での効率を考えると、以上のような高単価の案件が存在する言語を優先して学ぶこともよいアイデアです。

フリーランスエンジニアとして身につけておきたい言語

フリーランスエンジニアを名乗るからには、当然押さえておきたい基本的な言語もあります。下記の言語を習得していれば、収入の浮き沈みがあったとしても案件の受注が途絶えにくくなるでしょう。

Java

基幹システムにおいて世界的に用いられているプログラミング言語です。汎用的でOSを選ばない対応力の高さが特徴で、Webアプリや金融機関のシステムなど幅広い分野に使われています。

多くの企業が採用しており案件数が多いため、エンジニアとしてぜひ身につけておきたい言語です。

Python

シンプルかつ高い汎用性を持ち、人工知能の開発やデータ分析に使われることから近年注目を集めている言語です。You TubeやInstagramといったWebサイト、暗号通貨などのブロックチェーン技術にも用いられています。

AI技術の発展から需要が増加しており、海外では日本以上のニーズがあるため、グローバルな活躍を志す方にも向いています。

PHP

個人ホームページの作成・アクセス解析を目的に開発された言語で、1995年に公開されました。当初はスクリプト言語という立ち位置でしたが、機能が追加されることで現在はプログラミング言語といえるものになっています。

PHPはWebサイト、Webアプリの制作時によく採用されており、アクセスした時間帯やユーザーの情報から内容が変化する、動的コンテンツを作るうえでなくてはならないものです。需要も高く、Web開発に携わるならば習得するべきです。

JavaScript

Webページ上で画像を拡大表示したり、メッセージを送信できる入力フォームを設置したり、複雑な機能を持たせることができるプログラミング言語です。

ユーザーの見やすさ・操作性を重視したWebサイトづくりに役立ち、Web開発の世界で人気の高い言語の一つといえます。

多くのサービスに利用されており、新規の案件はもちろん、改修が必要なケースでも需要を見込むことができます。

競合の少ない言語

比較的新しく開発されたことで、まだまだ競合相手の少ない言語には以下のようなものがあります。

Go

世界的なIT企業であるGoogleが2009年に発表、2012年にリリースしたプログラミング言語です。シンプルで理解しやすく、動作が高速という点から注目されています。

複数のCPUによる並行処理が得意なだけでなく、Windowやmac OS、Linuxの他、iOSやAndroidといったさまざまなOSに対応できるところも見逃せない特徴です。

まだまだ歴史が浅いため、javaやPythonなどに比べて知名度は劣りますが、将来性に期待できる言語です。

Swift

iOS・Macなどの開発のためにApple社が2014年にリリースしたプログラミング言語です。従来はiOS、mac OSなどのApple社製品のみに対応していたところ、2020年からWindowsでも使用できるようになりました。また、オープンソースなので誰でも利用可能です。

Swiftとは日本語ですばやい、迅速なという意味で、かつてのiOSアプリ開発で主に利用されていたObjective-Cに比べ最大2.6倍、Python 2.7に比べ最大8.4倍早く処理を完了することができます。加えて、コードがシンプルな点、コーディングが完成していなくても動作確認ができるといった特徴があります。

学習難易度が比較的低く、競合となる習得者も少ない傾向にあるため、新たにプログラミング言語を学ぼうとしている人に向いています。

Kotlin

Googleが2011年に開発したオブジェクト指向型のプログラミング言語です。Android公式開発言語として2017年に認定され、現在でも注目を集めています。

KotlinはJavaをより簡素、安全に改良した言語です。そのため、Javaと相互呼び出しができ、文法が近く、記述はシンプルです。また、同じ処理をおこなう際もKotlinのほうがコードが少なくすむ傾向があります。

主な開発案件はAndroid向けのアプリで、サーバーサイドで利用している企業もあります。学習難易度はそれほど高くなく、利用企業も増えていることから習得するメリットがあるといえます。

言語だけでなくフレームワークも身につけよう

プログラミング言語でのフレームワークとは、開発するための機能をあらかじめ準備している枠組みのことです。フレームワークを使うことで一からコードを組み立てることなく、細部の変更のみで開発をすることができます。そのため、ミスやバグを減らせる、時間短縮になるといったメリットがあります。

プログラミング言語だけでなく、フレームワークを用いた開発経験が必要な案件も多くあります。案件獲得のためにも身につけておきたいスキルの一つです。

ここでは数あるフレームワークの中から、言語ごとにピックアップして記載しています。

Javaのフレームワーク

Spring boot

Spring FrameworkというJava開発環境で使うフレームワークの一種です。

Spring FrameworkにはSpring CloudやSpring Dataといった数々のフレームワークがあり、用途に合った機能を使うことができます。しかし、複数のフレームワークを組み合わせると環境設定が複雑になるという欠点がありました。その欠点を補うため、2014年にリリースされたものがSpring bootです。

XML設定やBean定義など、フレームワークごとに必要だった入力を自動設定化することで、必要最低限の設定でアプリケーションの構築が可能です。また、TomcatなどのWebコンテナが最初から組み込まれているため、セットアップの必要がありません。Spring bootの機能を用いれば、Spring Frameworkをより便利に使うことができます。

Spring Bootの利用にはJavaやSpring Frameworkの知識が必要です。初学者にはハードルが高いかもしれませんが、Javaをメインに扱うのであれば重要なフレームワークになります。

Pythonのフレームワーク

Django(ジャンゴ)

Webアプリケーションのフレームワークです。オープンソースなので無料で利用でき、改良スピードも早くなっています。DjangoにはWebアプリケーションでよく使われる以下の機能が組み込まれています。

・ユーザー認証:システムやアプリケーションのユーザー識別機能。

・管理画面:管理者がアクセスし、Webアプリケーションのデータを確認する機能。

・RSSフィード:Webサイト更新情報などの文章フォーマットおよび配信機能。

・サイト案内ページ:時間をかけずにサイト案内を作成できる機能。

また、機能によってファイルが分かれているので部分ごとに改良できます。拡張しても他の機能に干渉しないため、安心かつ柔軟な対応が可能です。

学習難易度も低く、Pythonを扱うエンジニアの効率化に役立ちます。スキルアップのためにも、検討するべきフレームワークといえるでしょう。

PHPのフレームワーク

  • Laravel(ララベル)

Webアプリケーションのフレームワークで世界的に使用されています。2011年にPHPのフレームワークSymphonyを土台にしてリリースされ、現在もアップグレードが続いています。2023年2月7日にはLaravel v10.0がリリースされる予定です(2022年4月現在)。

LaravelはMVC(Model、View、Controller)という役割を分担させる構造になっています。各機能ごとに開発ができるので、企業やチームが分業して開発をおこなうことも可能です。

また、composerというパッケージ管理システムを用いているため、ライブラリAの使用のためにライブラリBをインストールしなければならない、といった依存性の問題が解消されています。

上記以外にも、データベースの操作や管理を簡略化するEloquent ORM(エロクアントORM)やMigration(マイグレーション)、アプリケーションや各種設定を少ないコードで作れるArtisan(アルティザン)などの便利な機能が備わっています。

学習難易度も低く、工数の削減に役立ちます。PHPを扱うエンジニアにおすすめのフレームワークです。

JavaScriptのフレームワーク

  • Node.js

Node.jsはフレームワークではなく、JavaScriptをサーバーサイドで利用するための実行環境のことをいいます。

JavaScriptは本来、ブラウザ上のWebページ(クライアントサイド)に動きをつけるプログラミング言語です。しかしNode.jsをインストールすることによって、サーバー側で働く(サーバーサイド)プログラミング言語として利用することができます。そのため、Node.jsはサーバーサイドJavaScriptとも呼ばれています。

Node.jsを使うことで、クライアントサイドとサーバーサイドで同じ言語を用いてプログラミングをすることが可能になります。それ以外にも、JavascriptだけではできなかったWeb・スマートフォンアプリの開発、チャットなどのリアルタイムWebの開発などができるようになります。

JavaScriptを扱うエンジニアであれば、Node.jsを利用することによって効率的な作業が可能になります。また、利用する企業も増加していくことが見込まれますので、習得して損はないスキルといえるでしょう。

まとめ

プログラミング言語にはさまざまな種類があるため、ご自身の考えに合ったものを選ぶことが大切です。また、言語ごとに複数存在するフレームワークも、エンジニアとしてスキルアップをするために抑えておくべきでしょう。

プログラム言語やフレームワークを学んだあとは、関連性の強い言語を習得するといった選択肢もあります。フリーランスエンジニアとして案件を獲得しやすくするために、意欲的に学習してもらえればと思います。

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