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PHPのフレームワーク「Laravel」とは?できることやCakePHPとの違いについて解説

エンジニアとしてのスキルアップを図る際に、フレームワークの習得を選択肢として選ぶ方も少なくありません。この記事では、PHPの人気フレームワークであるLaravelについて、フレームワークとは、Webアプリケーションとは、といったところから解説をしています。ぜひともご確認ください。

 

 

出典:Laravel – The PHP Framework For Web Artisans

 

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PHPとはどのようなプログラミング言語なのか

PHPは1995年に開発されたオブジェクト指向のインタプリタ言語です。動的Webページ(見る人や時間帯などによって表示内容が変わるWebページ)作成を目的として開発されたプログラミング言語となっており、Webアプリケーション開発に特化しています。

また、Webサイトなどを簡単に作成できるCMS(Contents Management System|コンテンツマネジメントシステム)で有名なWordPressとDrupalはPHPで作られているため、PHPを利用してCMSのカスタマイズができるようになっています。それら以外のPHPの特徴については、Pythonと比較をして説明した記事がありますので、よろしければこちらをご確認ください。

 

関連記事:PHPとPythonの違いとは?特徴や習得難易度について解説

 

2. フレームワークとは

IT業界でのフレームワークとは、システム開発で必要になる機能をあらかじめ搭載した雛形や土台のことです。

WebアプリケーションにはSNSやECサイト、情報サイトなどがありますが、SNSにはSNSとして必要になる機能、ECサイトにはECサイトとして必要になる機能で共通しているものがあります。Webアプリケーションに共通している必要な機能をあらかじめパッケージ化し、効率的な開発をするために利用するものがフレームワークです。

今回ご紹介する『Laravel』はPHPの代表的なフレームワークですが、フレームワークにはプログラミング言語によってたくさんの種類があり、豊富な機能を搭載しているものや、必要最低限の機能だけしか搭載していないものもあります。加えて、現在では『フレームワーク』と呼ばれることが一般的ですが、フレームワークもソフトウェア(ある特定の目的を持って作られたプログラムのまとまり)の一種であり、『ソフトウェアフレームワーク』などと呼称される場合もあります。

PHPのフレームワークについてはまとめている記事もありますので、こちらもぜひご確認ください。

 

関連記事:PHP言語のフレームワークはこの5つを押さえよう【2022年版】

 

3. Laravelとは

2011年にリリースされたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。PHPのフレームワークである『Symphony』をもとにして開発され、近年ではPHPフレームワークで最も利用されているものとなります。

 3.1. Laravelの特徴

公式サイトでは『Web職人のためのフレームワーク』と説明されており、フレームワークとしての規約が少なく、自由に開発できるようになっているため、PHPに精通しているエンジニアはもとより、初学者でも開発がしやすいといった特徴があります。

また、前身となるSymphonyと同様にLaravelも大規模開発に適しており、Artisanという設定ファイルなどを簡単に作成できるコマンドや、自身でコマンドを作成できる機能、豊富なプラグインなどといった特徴もあり、Laravelを使いこなすことによって開発効率を上げることができます。

 3.2. Laravelを使ってできること

LaravelはWebアプリケーションフレームワークなので、Web上で動作をするアプリケーションを作成することができます。ここでは、初学者の方でもわかりやすいように、Webやアプリケーションについての説明をしながらLaravelのできることについてお伝えをします。

Webとは

Webとは、World Wide Web(ワールドワイドウェブ)の略称で、インターネットを介してパソコンやスマートフォンなどで情報を受け取ることができるシステムのことです。Web=インターネットという認識でも現在では間違いではありませんが厳密には異なります。インターネットはコンピューターなどを接続して利用できる情報通信技術の総称で、Web以外にもインターネットのシステムではメールやIP電話などが含まれます。そのため、Webはインターネットシステムの一部、ということになります。

Webアプリケーションとは

アプリケーションとは、アプリケーションソフトウェアの略称で、ある特定の目的を持った応用的なソフトウェアを指す言葉です。そして、Webアプリケーションの『Web』で情報を受け取るためには、GoogleやYahoo!JAPANなどのWebブラウザを利用しなければなりません。つまりWebアプリケーションとは、Webブラウザ上で動作をするSNSやECサイト、情報サイトなどの、ある特定の目的を持ったソフトウェアを総称する言葉となっています。

LaravelはさまざまなWebアプリケーション開発ができる

Laravelは上述したSNSやECサイト、情報サイト以外にも、業務システムや予約サイト、掲示板サイトなどを作成できます。Laravelはさまざまな用途で利用するWebアプリケーション開発ができるため、日本をはじめ世界中で利用されているフレームワークです。Laravelで開発された日本国内のWebアプリケーションには、グルメサイトのぐるなび、人材管理ツールのカオナビ、DMM GAMESが手がけるオンラインゲームなどがあります。

CakePHPとの比較

CakePHPはLaravelが登場するまでPHPで人気のあったフレームワークです。CakePHPの特徴はRuby on Railsと同じように規約を重視しているところにあり、自由度の高いLaravelと対をなす特徴があるといっても過言ではないでしょう。CakePHPとLaravelについては規約を中心に違いを説明している記事がありますので、よろしければこちらをご確認ください。

 

関連記事:CakePHPとLaravelの違いは?どちらがおすすめかも解説

 

Laravelのメリット・デメリット

Laravelのメリットとデメリットについてお伝えをします。

Laravelのメリット

上述した規約の少なさや便利なコマンド、豊富なプラグイン以外にも、Laravelにはさまざまなメリットがあります。Laravelはプログラミングの規約がないため、学習難易度が低いといわれているPHPの利点から、初学者でも学習しやすいフレームワークです。また、学習環境も充実しているため勉強にも取り組みやすくなっています。加えて、LaravelはMVCモデルを採用しているため開発の分業や管理がしやすい、機能追加がしやすいといったメリットもあります。

Laravelのデメリット

プログラミングでは、コードを書いてコンピューターに指示を出していきます。その際に問題になることとして、異なったコードの書き方でもコンピューターに同じ指示を出せる、というものがあります。

Laravelは自由にコードが書けるため、人によってコードの書き方にばらつきが出てしまう可能性があります。一人で開発をする分には問題ありませんが、複数人で開発をする際には統一性がなくなってしまい、管理が大変になってしまいます。規約が厳しいフレームワークではそのような問題は発生しないため、自由度の高さがデメリットにもなり得ます。また、処理速度が少し遅くなっているので、処理速度を重視するWebアプリケーション作成の場合はメリットと比較をし、採用するか否かを選ぶ必要があるでしょう。

Laravelの学習方法と準備

Laravelの学習方法と使用するための準備についてお伝えします。

Laravelの学習方法

Laravelは日本語の公式ドキュメントもありますので、まずはそちらを試してみましょう。それ以外にも、Laravel学習帳のような学習サイト、paizaラーニングやUdemyのような学習サービス、YouTube内の動画、参考書など、Laravelの学習環境は非常に充実しています。Webブラウザや各プラットフォーム内で検索をかけると複数個出てきますので、自分に合ったものを選択してみてください。

また、Laravelを覚えるためには実際に開発していくことも大切になりますので、学習がある程度進んだら自分でプログラミングをしていきましょう。

 

出典:Laravel – ReaDouble

Laravelを使用するための準備

フレームワークはプログラミング言語が利用できるようになったうえで、効率的な開発をするために利用するものです。そのため、まずはPHPの勉強から始め、フレームワークを利用しないプログラミングをしていきましょう。

また、Webアプリケーションは、ユーザーの目に見えるフロントエンドとユーザーの目に見えないバックエンドが組み合わさって構成されています。そのため、バックエンドエンジニアとして活躍がしたい場合でも、HTMLやCSSなどのフロントエンドの基礎知識は修めておいたほうがよいでしょう。

Laravelを使ってフリーランスとして働く

弊社TechReachの案件では、PHP案件679件のうち298件がLaravelのスキルが求められるものになっています。業界全体としてもPHP案件ではLaravelの需要が高まってきているため、PHPを扱うエンジニアとしてLaravelを習得すれば仕事の対応範囲が広がり、案件を獲得しやすくなることが予想できます。

また、弊社Laravel案件は298件中184件が月単価70万円以上のものになっており、見方によっては高単価案件を獲得しやすいともいえるでしょう。高単価案件はデータベースはもちろん、クラウドやサーバーについての知識や要件定義などの上流工程のスキルが求められる傾向がありますが、勉強を続けていくことでそれらの知識は身につけることができるはずです。スキルアップを目指して学習していきましょう。

まとめ

PHPのフレームワークはLaravelを利用することが主流になってきており、Laravelを身につけることでPHPを扱うエンジニアとしての市場価値の上昇が期待できます。学習環境が整っており勉強がしやすく、習得したあともフリーランスの案件数の多さは直接的なメリットになりますので、気になった方はぜひとも勉強を始めてみてください。

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