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Go言語の学習者に向いた資格はある?おすすめの学習方法や技術者関連資格をご紹介

Go言語は文法が簡単で学習コストが低く、プログラミング言語としての需要も高まってきているため、初学者にもおすすめできる言語のひとつです。この記事では、Go言語の資格や学習方法についての説明をしています。また、プログラミング未経験者に向けた内容も記載していますので、学習計画の参考にしていただければ幸いです。

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Go言語に特化した資格は無い

初学者がプログラム言語の習得をする方法のひとつに、PythonはPython 3 エンジニア認定基礎試験、JavaはOracle認定Javaプログラマ試験、PHPはPHP技術者認定試験など、プログラム言語の資格取得を目指して勉強を進めていく方法があります。

プログラム言語の資格勉強では網羅的に学習ができ、資格を取得すれば転職やフリーランスの案件探しでスキルの証明になる、といったメリットがあるからです。しかしながら、Go言語はそのような資格が日本でも、海外のものでも見当たらなかったため、資格取得以外の方法で学習を進めていかなければなりません。

Go言語の学習におすすめの方法

Go言語には資格試験がありませんので、下記の方法で学習を進めていくことをおすすめします。

書籍で学ぶ

何かしらの学習を進めていくうえで、書籍をベースに学んでいく事は王道といえます。Go言語の書籍も多く出版されていますので、自分の目的にあったものを購入し、その書籍をベースに学習を進めていきましょう。

出典:Amazonより『Go言語』で検索

Go言語の書籍は、プログラミング未経験の人を対象にしたもの、他のプログラミング言語を習得した人を対象にしたもの、Go言語の基礎ができている人を対象にした発展系のものがあります。それぞれ内容が異なっているので、書店で手に取るか、Amazonの試し読みなどで内容を確認してから購入しましょう。

加えて、プログラミング未経験者の人は、次に紹介する学習サイトなどを利用してから、書籍購入を検討する方法をおすすめします。

学習サイト・サービスを利用する

書籍以外の学習方法では、オンライン学習サイト・サービスを利用することが挙げられます。

・A Tour of Go

出典:A Tour of Go

Go言語の公式サイトが提供している完全無料の学習サイトです。基礎から応用までを学んでいけるため、Go言語がはじめての人も多く利用されています。

・Progate

出典:Go 学習レッスン I – Progate

株式会社Progateが提供しているオンライン学習サービスです。入門である『Go I』は、会員登録をすれば無料で全講座を受講することができます。Go言語では二つの学習レッスンがあり『Go  II』は月1080円の有料会員になると受講することができます。

・paizaラーニング

出典:Go体験編 | プログラミング学習サイト【paizaラーニング】

paiza株式会社が提供しているオンライン学習サービスで、会員登録をすれば『Go体験編』の全講座を無料で受講することができます。paizaラーニングでは『Go体験版』以外のGo言語のレッスンはありませんので、Go言語の概要をつかみたい人はこちらからはじめてみることをおすすめします。

・ドットインストール

出典:はじめてのGo言語 (全10回) – プログラミングならドットインストール

株式会社ドットインストールが提供している学習サービスです。Go言語では『初めてのGo言語』、『Go言語入門』の動画レッスンが用意されています。レッスンの一部のみが無料になっているため、通して学習する際は月1080円の有料会員になる必要があります。

・Udemy

出典:Go(プログラミング言語)コース – Udemy

アメリカのUdemy社が提供する有料の学習サービスです。Go言語のコースをはじめ、他のプログラミング言語やデザイン、マーケティングなど、さまざまな教材が販売されています。Go言語では未経験者向けのコースも用意されており、受講希望者はコースを購入してから学習を進めていく形になります。

  • 書籍と学習サイトを合わせた方法がおすすめ

プログラミング未経験者がGo言語を学習する際は、まずはpaizaラーニング、Progateの無料講座から試していくことをおすすめします。なぜなら、ひとつのコースを完全無料で学習することができるため、未経験者用の書籍を購入するよりも安く、手軽にGo言語に対する知見を持つことができるからです。

さらに、paizaラーニングとProgateは公式サイトのA Tour of Goよりもビジュアルがふんだんに使われているため、未経験者でもわかりやすくなっているといえるでしょう。そのため、まずはこれら二つの無料コースを学んだあとに、未経験者用の参考書を購入するか、A Tour of Goなどのオンラインサービスの利用を検討していきましょう。

また、上記以外にもGo言語に関してまとめてあるブログなどがあり、YouTube検索をすれば動画なども出てきます。学習を進める際は、同じ内容を違う方法でインプットしていくと理解が深まりやすくなります。そのため、最低限の基礎を固めるためにも、最初のうちはいろいろな手段を用いて学習することをおすすめします。

情報処理関連の資格をご紹介

ここではGo言語の業務にも関連する、情報処理関連資格の内容や難易度、技術水準などを説明します。

基本情報技術者試験(FE)

・試験内容

経済産業省が所管する、独立行政法人IPA(情報処理推進機構)認定の国家資格です。IPAでは試験の難易度に応じて、スキルレベル1〜4まで区分しており、基本情報技術者試験はスキルレベル 2に該当します。

試験では、ITに関する理論やシステム、技術的なことを問う『テクノロジ系』、プロジェクトやサービスのマネジメントに関する『マネジメント系』、システム戦略や経営などに関する『ストラテジ系』と幅広く出題されるため、試験勉強を通してIT人材に必要な知識を網羅的に学習することができます。

・難易度

毎年春季と秋季に試験がおこなわれ、平成21年度から令和 3年度までの合格率は約27%、同じくIPAがおこなっているスキルレベル1のITパスポートの合格率約50%に比べると難易度が高くなっています。しかしながら、初学者の人でもしっかりと勉強をおこなえば合格できるレベルであるため、中程度の難易度といえるでしょう。

・証明できる技術水準

IPAでは資格対象者像を『高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者』と定義付けており、試験に合格することによって、上位者の指導の下に提案活動に参加できる、ソフトウェアの設計などができる人材であると証明することができます。

・どのような人に向いているか

これからIT企業へ就職をしようとしている人、あるいは未経験者がIT業界へ転職・フリーランスに転向する際におすすめできる資格です。また、先に説明をしたITパスポートから試験を始め、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験と段階的に知識を深めていこうと考えている人にも向いています。

出典:制度の概要:基本情報技術者試験

   「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス

   情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験  推移表(平成21年度春期以降)※応用情報技術者試験、システムアーキテクト試験の合格率もこちらから算出

応用情報技術者試験(AP)

・試験内容

基本情報技術者試験の上位資格で、IPAのスキルレベル3に該当します。試験内容は基本情報技術者と同じように『テクノロジ系』、『マネジメント系』、『ストラテジ系』に区分され、記述式の問題も出てきます。

・難易度

毎年春季と秋季に試験がおこなわれ、平成21年度から令和 3年度までの合格率は約22%となっています。合格率自体は基本情報技術者試験とさほど変わりがありません。しかしながら、受験者年齢は基本情報技術者試験が平均25歳前後、応用情報技術者試験が平均30歳前後となっているため、ある程度のキャリアを積んだIT人材が受験をしたうえでの合格率になっています。

また、試験に合格をすると中小企業診断士やIPAスキルレベル4の資格試験を一部免除することもできるため、高難易度の資格であるといえるでしょう。

・証明できる技術水準

資格対象者像が『情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。』と定義付けており、上位者の方針を理解し、自分一人で技術的問題などを解決できるスキルがあることを証明できます。

・どのような人に向いているか

応用情報技術者試験から資格手当などを支給する企業も見受けられるため、企業内での昇進や転職、フリーランスの案件探しで有利になることが推測されます。一般的なエンジニアからのキャリアアップを目指す人に向いている資格です。

出典:制度の概要:応用情報技術者試験

   「応用情報技術者試験(レベル3)」シラバス

   平均年齢|情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報※システムアーキテクトの平均年齢もこちらから算出

システムアーキテクト試験(SA)

・試験内容

応用情報技術者試験の上位資格のひとつで、IPAのスキルレベル4に該当する最高難易度の資格です。システム開発の要件定義や設計などの上流工程を主導するスキルが問われ、試験内容は『契約・合意に関すること』から『運用・保守に関すること』までの5項目があり、情報システムやIoTシステムに関する問題も出題されます。

・難易度

毎年春季に試験がおこなわれ、平成21年度から令和 3年度までの合格率は約14%、受験者平均年齢は37歳前後です。スキルレベル4の試験であり、受験者の平均年齢から、十分なキャリアを積んできたIT人材でも合格率が低くなっていることが伺えます。出題範囲も広いため、かなりの高難易度資格ということができます

・証明できる技術水準

資格対象者像は『高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組込みシステム・IoTを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者』と定義付けており、業務システムに適したシステム開発をおこなえる、上級エンジニアとしてのスキルを証明できます。

・どのような人に向いているか

プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、システム開発に関する知見を通してキャリアアップを考える人に向いている資格です。高難易度資格として認知されているため、昇進や転職、フリーランスの案件探しで有利になる可能性が非常に高い資格であるといえます。

出典:制度の概要:システムアーキテクト試験

   「システムアーキテクト試験」(レベル4)シラバス

Linux技術者認定試験(LPIC)

・試験内容

OSの一種であるLinuxのスキルを証明する資格で、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催するベンダー資格です。LPICはレベル1から3に区分され、下位資格を取得しないと上位資格に受験できなくなっています。

レベル1ではLinuxの基本的な構造や設定、設計などの問題が出され、レベル3になるとLinuxを用いた各種システムの設計から保守までの専門的な内容が問われます。また、試験期日などは特になく、申し込みサイトから試験日と試験会場を選んで受験をすることができます。

・難易度

LPIC公式では合格率が公開されておらず、レベル1は1ヵ月〜3ヵ月、レベル2は3ヵ月〜半年、レベル3は半年〜1年程度の勉強期間が合格の目安といわれています。

・証明できる技術水準

レベル1はLinuxの基本操作やシステム管理、レベル2はシステムデザインやネットワーク構築、トラブルシューティングなどのスキル、レベル3はOSが混在するシステムやセキュリティ、仮想化技術などで専門的なスキルを持っていることの証明になります。

・どのような人に向いているか

Go言語はLinuxを用いてシステム開発をする機会も多いため、確かなスキルを持ってLinuxでの開発をしたいエンジニアに向いています。また、プログラミング未経験者の場合はレベル1を取得することで OSやIT業界に必要なスキル、知識を学ぶことができるため、 基礎を身に付けたい場合にもおすすめできる資格です。

出典:Linux技術者認定試験 – LPI-Japan

Go言語の案件数や単価相場

弊社TechReachでのGo言語案件は全110件となっており、平均月収は約74万円、月収幅は30万円〜115万円です。エンジニア職種別案件数はシステム開発43件、バックエンド開発42件、フロントエンド開発8件、インフラ開発7件、スマートフォン開発5件の順となっています。(2022年7月現在)

独学しながら関連資格を取得するのが現実的

他言語を取得している人は、A Tour of Goや書籍から学習していくことをおすすめします。それに対してプログラミング未経験者の場合、上述したように無料の学習サイトから勉強を始め、Go言語の習得に合わせて関連資格の取得も目指したいところです。ITパスポートや基本情報技術者試験、LPICレベル1あたりから学習を進めていくと、IT業界全般の知識を深めることができるでしょう。

まとめ

Go言語は近年需要が高まっている言語のひとつであり、弊社案件でもプログラミング言語別では高単価案件が多くなっています。習得することによるメリットはたくさんありますので、使いこなすことができるよう、勉強を続けていきましょう。

また、Go言語のより詳しい特徴や、開発を簡単にすることができるフレームワークについてまとめた記事もありますので、Go言語の知識を深めるためにも、もしよろしければご一読ください。

関連リンク:Go言語のフレームワークはこの5つを押さえよう【2022年版】

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