あなたがC言語のエンジニアとして、会社員からフリーランスへと転身を考えているなら、本記事がまさに必要な情報をご提供します。
フリーランスとしての年収の見込みから、具体的な仕事内容、必要なスキルセット、需要と将来性に至るまで、C言語エンジニアが知っておくべきすべてを網羅しています。
フリーランスとしての生き方を実現するための、あなたの疑問に答える内容がここにあります。
Contents
C言語とは
C言語は1972年に開発されたプログラミング言語で、アメリカのベル研究所のデニス・リッチー氏によって生み出されました。歴史の長さと幅広い用途で知られ、初めてプログラミングを学ぶ方にもおすすめです。
国際規格ISO/IEC 9899:2018によって標準化されており、構造化プログラミング言語の1つとして、制御構文や関数、データ構造などの基礎的なプログラミング概念を体系的に学ぶことができます。
また、C言語はC++やJavaなど多くの後続の言語に影響を与えており、C言語の学習は他言語の理解にもつながります。
実行処理速度が速い
コンパイル方式で速い処理速度を誇ります。
特に、リアルタイムでの処理が求められる組み込みシステムや、高速処理が必要とされるゲーム開発などの分野で力を発揮します。C言語が今でも多くの領域で活用されている背景には、高速な実行処理速度が大きく貢献しています。
汎用性が高い
C言語は、さまざまなプラットフォームやデバイスで利用可能です。パソコンから家電、自動車の制御システム、さらにはスーパーコンピュータまで、ほぼすべてのコンピュータでC言語は動作します。
特定のOSやCPUに依存しない設計がされているためであり、ソフトウェアの移植も容易におこなえる利点があります。
習得難易度が高い
習得が難しいと言われる理由の1つは、ハードウェアに近いレベルでの操作ができる点です。メモリ管理やポインター演算など、知識と注意が必要な操作を多くおこなう必要があります。
C言語をマスターすると、コンピュータの仕組みを深く理解できるため、学ぶ価値は高いです。
フレームワークとライブラリーが多い
フレームワークは繰り返し発生する課題を解決する構造やテンプレートを提供し、ライブラリは特定の機能を持つコードの集まりで、開発を迅速化します。
C言語の魅力の1つは、フレームワークとライブラリの豊富さです。
フレームワークには単体テストのCppUTestやWEBアプリケーション向けのfacil.ioがあり、ライブラリには数学関数を扱うmath.hや文字列操作をおこなうstring.hなどがあります。
C言語エンジニアの平均年収
C言語を使用した開発業務は、システムの根幹を成す重要な役割を担っています。そのため、C言語エンジニアの収入は、スキルの高さと市場での需要によって大きく左右されます。
正社員の場合
正社員C言語エンジニアの平均年収は約469万円とされています。
年代別では、20代では平均370万円から始まり、経験を積むごとに収入が増加し、50代では平均700万円程度が見込まれます。C言語エンジニアとしてキャリアを積むことで、収入の向上を見込めることがわかります。
フリーランスの場合
フリーランスC言語エンジニアの平均年収は約680万円となっています。中には年収1,000万円を超える人もおり、割合は約1割です。
月収で計算すると、平均で約56万円となります。
フリーランスはプロジェクトごとの契約になるため、スキルや経験、交渉力が収入を左右する要素となります。
C言語エンジニアの案件相場と案件例
C言語エンジニアは、どのくらいの単価で、どのような種類の案件に従事するのか、具体的に見ていきましょう。
案件相場・単価
TechReachによると、C言語エンジニアの案件単価は40万円から最高で110万円で、平均は60万円程度が一般的です(2024年2月時点)。また単価は、スキルや担当工程で変動します。
例えば、プロジェクトの初期段階にあたる要件定義や要求分析など、上流工程では、より高い単価を望めるでしょう。
ソフトウェア開発後の機器への組み込み段階では、製品が正しく動作するかを検証するスキルが必要で、テスト工程に熟知しているエンジニアは高単価案件を獲得しやすいです。
案件例
- 業界……DX推進
- ポジション…システムエンジニア(SE)
- 単価……~75万円/月
- スキル……C
- 職務内容……高速道路の新料金システム構築
本件は、高速道路料金システムの開発案件です。基本設計から実装まで一貫して対応できるエンジニアを募集しています。
- 業界……メーカー
- ポジション…システムエンジニア(SE)
- 単価……~65万円/月
- スキル……C, Linux
- 職務内容……組み込みLinux環境向けドライバ開発(設計~結合テスト)
本件は、組み込み環境でのデバイスドライバ開発案件で、Linux環境での開発経験3年とC言語での設計からテストまでの実務経験5年程度が必須となっています。
- 業界……自動車
- ポジション…システムエンジニア(SE)
- 単価……~90万円/月
- スキル……C, C#, Rust
- 職務内容……自動車のテレマティクス関連の開発
本件は、自動車の位置情報、走行データ、燃費、メンテナンス情報などを収集し処理、管理するソフトウェアの要件定義から設計・実装、テストまでを担当します。Rust言語を使用しますが、C・C#の利用経験者を求めています。
C言語でフリーランス活動もできる?C言語の需要と将来性
誕生から半世紀近く経つC言語は、ロボット、家電製品、産業機器など、幅広い分野の産業に欠かせない存在です。
C言語は今後も派生言語や、多様な用途で重要であり続けます。既存のソフトウェアのメンテナンス需要も見込まれ、C言語エンジニアの需要は今後も長期的に存在するでしょう。
C言語の案件は他の言語に比べると少なめですが、C言語の扱いに習熟しているエンジニアは市場で高く評価されています。
市場動向を理解し、C言語の深い知識を身につければ今後もフリーランスとして活躍できます。
C言語のフリーランスエンジニアを目指すには
フリーランスのC言語エンジニアになるうえで重要なスキル・経験をご紹介します。
C言語の実務経験を重ねる
組み込みシステムやシステム基盤の開発に求められることが多く、企業でのプロジェクト経験を積むことは、技術的実力だけでなく、プロジェクト対応能力を高めます。
実務経験を重ねる中で、プロジェクト管理やコミュニケーション能力が養われ、フリーランスとしてクライアントとの信頼関係構築に不可欠です。
C言語以外のプログラミング言語を習得する
市場の需要は変化しており、複数のスキルは案件の選択肢を広げ、収入の安定性を確保できます。
C++を学べばオブジェクト指向プログラミングに対応し、Pythonではデータ分析や機械学習などの新領域に挑戦が可能になります。Javaではエンタープライズアプリケーションの開発、JavaScriptでWEBフロントエンド開発、Go言語では高速サーバーサイド開発が可能です。
パソコンの仕組みに関するスキルを深める
C言語自体が機械に近い低水準言語となっている性質上、ハードウェアの仕組みを理解していると、より効率的でパフォーマンスの高いプログラム作成が可能になります。
デバッグにも、ハードウェアの知識が役立ち、期待した通りにプログラムが動かない場合、原因を素早く探る助けになります。
組込みシステム開発の場面では、特定のハードウェア上でプログラムを動作させる必要があるため、ハードウェアの知識が直接的に活用されます。
まとめ
C言語エンジニアの基本と、フリーランスC言語エンジニアの年収・仕事内容を見てきました。
- C言語は実行速度が速く、汎用性が高い
- 習得が難しいが、フレームワークやライブラリが豊富
- フリーランスエンジニアの平均年収は正社員より高い
- C言語の需要と将来性は高い
- 実務経験、他プログラミング言語、ハードウェアの知識も重要
C言語は現在のほとんどのOSや組み込み機器を構成する基盤として欠かせない言語です。重要な場面で欠かせないC言語エンジニアとしてフリーランスの活動を検討してみてはいかがでしょうか。
フリーランスの案件をお探しの方はTechReachにご相談ください。
TechReachを運営する株式会社アールストーンはIT・Web業界特化で15年以上の実績がございます。
そのため、高単価・高品質な数多くの案件紹介が可能です。
また一人のコンサルタントが企業と求職者様の担当を行う「両面型エージェント」を採用しているため、あなたの希望に合う案件がきっと見つかるはずです。
TechReachを活用して、理想の案件を見つけましょう!