フリーランスエンジニアを志望する方のなかには、資格が必要なのか気になる方もいるかと思います。
そこでフリーランスエンジニアにとって取得メリットの多い資格についてまとめてみました。有効活用するうえで役立つ解説もしています。ぜひ参考にしてください。
Contents
フリーランスエンジニアに資格は必須か
誰からも雇用されることなく、個人の裁量でIT技術を活かして働くフリーランスエンジニアになるために必要な資格はありません。
企業はエンジニアと契約を結ぶうえで、これまでの実務経験や、関わってきた成果物を重視します。そのため、まったく資格がない人間でも、スキルを評価されれば仕事を受注することができます。
フリーランスエンジニアが資格を取得するメリット
フリーランスエンジニアとって資格は必要不可欠なものではありません。しかし、取得することによって生まれるメリットはさまざまあります。
業務への理解が深まる
資格を獲得するために勉強したことは、業務に役立てることができます。書籍やテキストなどを利用すれば、確かな情報をもとにスキルを身につけることが可能です。
また、すでに身につけているスキルであっても、資格のために再度学び直すことで自分のなかで体系化がなされ、より深く理解をしやすくなります。独学で知識や技術を積み重ねてきた方ほど、新しい発見があるかもしれません。
知識・技術レベルを証明しやすい
資格を獲得することは、第三者から自分の知識や技術のレベルを保証されることとほぼ同義です。業界内で多くの人が知っているような資格を保有すれば、自分がどれだけのポテンシャルを秘めているのか、端的に伝えることができます。
会社によっては手当をもらえる
契約を結んだ企業によりますが、資格手当を導入してる会社であれば年収のアップに直結します。フリーランスエンジニアが単価を上げてもらうことは簡単なことではないので、余裕があればぜひ取得をしておきましょう。
フリーランスエンジニア向けの資格
実際にフリーランスエンジニア向けの資格には、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものをご紹介します。
AWS認定
AWS認定とは、Amazon Web Servicesに関わる知識やスキルがあることを認定する資格です。
インターネット上のサービスや業務システムの開発の多くは、AWSのクラウドサービスが用いられるようになってきています。そのため、AWSクラウドサービスの運用・保守ができる人材への注目が高まっています。
AWSでのアプリ開発、AWSを使って構築されたシステムの運用をするエンジニアにとって、自分のスキルをアピールできる資格といえます。
AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS
オラクルマスター
オラクルマスター(ORACLE MASTER)とは、日本オラクル社が定めたデータベースシリーズを扱う力を認定する資格です。データベースの管理・運用に関する問題が出題されます。またデータベースを操作するための言語、SQLの習熟度も問われます。
難易度は最大で4段階あり、Bronze、Silver、Gold、Platinumがあります。2003年10月の制度改定から、世界共通のOracle Certification Programによる認定がなされ、Silver以上は世界でも通用する資格になっています。
データベースやアプリケーションサーバーの管理者、さらに開発者の方は取得しておいて損はないでしょう。
Get Oracle Certified | Oracle Certification & Training | Oracle University
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定(CCNA)とは、コンピューターネットワーク機器のメーカー、シスコシステムズが主催する認定試験です。
ネットワークの基礎知識や、シスコ製品の取り扱い方法をはじめとする、さまざまな問題が出題されます。ネットワークエンジニアや、インフラエンジニアにとって登竜門といえる資格です。
試験は世界各国で開催されており、自分の技術力を世界的な水準で証明することができます。認定には有効期限があり、3年で失効してしまいます。合格後も勉強を続ける必要がありますが、逆にいえばシスコ技術者認定を維持していることは、たゆまぬ努力を欠かさない証明にもなるはずです。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験とは、情報処理に必要な知識やスキルを問われる日本の国家試験です。特定の製品やソフトウェアではなく、情報技術のバックボーンとして知っておくべき原理、基礎的な知識や技能についての評価を受けることができます。
4段階のレベルがあり、12の試験区分から構成されています。フリーランスエンジニアにおすすめなのは、データベーススペシャリスト試験と、ネットワークスペシャリスト試験です。
・データベーススペシャリスト試験
データベースに関する知識を要し、システムの企画や要件定義、開発・運用・保守に関わる技術者が対象とされています。
ITやデータベースに関する知識、基本的な考え方の他、制限時間内に文章を読み解き、データベースを設計して適切なやり方で表現する力などが問われます。SQLに関する問題も頻出します。
4つの試験があり、そのすべてで60%以上正解すると合格です。試験は例年10月の第3日曜日におこなわれ、受験料は7,500円(税込み)かかります。
・ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークの固有技術やサービスの動向に幅広く精通し、目的に応じた大規模で堅牢なネットワークシステムを構築・運用できる者が対象とされています。
ネットワークに関する問題の他、数学やコンピュータの基礎理論といったIT全般の基礎知識が問われます。またセキュリティやマネジメントの分野からの出題もあり、経営や監査、法律の知識も要求されます。問題を読み解く読解力も必要です。
こちらも4つの試験すべてで、60%以上正解すると合格となります。試験は例年4月の第3日曜日におこなわれ、受験料は5,700円(税込み)です。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験
嗜好やキャリアに合った資格から受けてみるのもあり
さまざまな資格があるため、どれを受けようか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。そのようなときにはご自身の学びたい分野から選んでみましょう。
例えば、クラウド技術に関して詳しくなりたい場合には、AWS認定の取得を目指して勉強をはじめてみてください。
エンジニアとしての経験が浅い場合には、情報処理技術者試験の中でも比較的簡単な、ITパスポート試験から受験してみるのもよいアイデアです。こちらの試験はセキュリティやネットワークなどIT関係の基礎知識の他、経営戦略や財務、法務、プロジェクトマネジメントといった分野から出題されます。
フリーランスエンジニアとしてのスキルアップをしながら、うまく資格を獲得していってもらえればと思います。
まとめ
フリーランスエンジニアに、資格は必須なものではありません。しかし、第三者に自身のスキルを端的に表す名刺代わりになる他、資格獲得の勉強を通じて知識や技術を向上させるきっかけにもなります。
さまざまなメリットがあるため、余裕がある方はぜひ資格の獲得を検討してみてください。
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