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Reactでフリーランスエンジニアとして稼げる?Reactエンジニアの仕事内容や年収・案件単価を徹底解説

Reactは、Meta社が開発したJavaScriptライブラリで、複雑なUIのWEBアプリケーション開発に適しています。フリーランスのReactエンジニアは高い需要があり、平均単価は73万円と高額です。

本記事では、Reactエンジニアの仕事内容や年収・単価、需要と将来性、関連スキル、高単価案件の獲得方法などを詳しく解説します。Reactエンジニアを目指す方、フリーランスとして活躍したい方は、ぜひ参考にしてください。

ReactとはJavaScriptライブラリのこと

Reactとは、Meta(旧Facebook)社が開発したJavaScriptライブラリです。ライブラリとは、よく使われるUIや機能などをパッケージ化したもののことです。ライブラリを使うことで、パーツの開発に必要なプログラミングなどの手間を省くことができます。

Reactの注目ポイント

Reactは、Facebook開発チームが、Facebookの開発や、その他、WEBサイト、WEBアプリケーションなどのユーザーインターフェース(UI)の開発を目的として、2011年オープンソースとして開発しました。

Facebookは、世界中で月間30億人、日本だけでも2,600万人と、多くのユーザーがアクセスし、日々コメントを書き込んだり、画像を投稿したりなど更新し続けています。

大勢のユーザーが利用する中、Facebookのメンテナンスや、新たなページの追加、新機能の更新などは、困難をともなう作業でした。

Reactは、Facebookを始めとする複雑なUIや、インタラクティブ性が求められるWEB開発に適合するように開発されました。

Facebook以外にも、PayPal、Netflix、ShopifyなどUIが複雑かつ、多くのユーザーを抱えるサービスの開発にも利用されています。

Reactの特徴

Reactの特徴は、ユーザーがページの遷移をほとんどしなくても使用できる、SPA(Single Page Application)を利用したWEBサイトやWEBアプリケーションの開発に向いている点です。

ReactがSPAやWEBアプリケーションに向いている理由として、インタラクティブ性を実現する仮想DOMの存在があげられ、また開発時には、UIの完成形をイメージしておこなう宣言的UI、機能追加の際に他コードへ影響を与えないカプセル化、豊富なコンポーネント類などがあげられます。

Reactエンジニアの仕事内容

Reactエンジニアの仕事内容は、WEBアプリケーションの開発、WEBサービスの開発、スマートフォン向けアプリケーションの開発など多岐にわたります。具体的に、フリーランス向けサービス『テックリーチ』にある案件(2024年4月時点)からご紹介します。

WEBアプリ・サービス開発

・小売業の店舗スタッフが接客で利用する新規WEBシステム開発

Reactを用いてフロントエンドの開発を担当します。店舗スタッフが使いやすいUIの設計やバックエンドとの連携など、実務経験を活かしてシステムの設計から開発、テストまでを担当し、設計の経験やSQLの理解も必要とされます。

・薬局業界向けのクラウド電子薬歴アプリケーション開発

スクラム開発手法を採用し、多職種チームの一員としてフロントエンド開発のリーダーシップを取ります。Reactを用いて、電子薬歴の入力や管理、薬剤情報の参照など、薬剤師の業務を支援するUIの開発をおこないます。

・大規模マッチングアプリサービスのフロントエンド開発

Reactを用いたWEBフロントエンドの開発・保守、開発ディレクション、要件定義、設計などが主な業務内容となり、社内外の開発メンバーのコードレビューやトラブルシューティングも担当します。大規模サービスでの開発経験が積めスキルアップできる案件です。

・教育機関向けSaaSの開発案件

学校や塾の先生と生徒・保護者をつなぐプラットフォームの構築をおこないます。フロントエンド開発ではTypeScriptとReactを使用し、状態管理にはReduxを用います。

バックエンドはRuby on Railsで、可能であれば両方の開発に携わります。参画するには、Reactを2年程度、TypeScriptを1年程度使用した開発経験とコードレビューを受ける環境での開発経験が求められます。

スマートフォン向けアプリ開発

・EC/モバイルアプリ新規開発支援

ECサイトとモバイルアプリを展開している企業の新規開発支援の案件です。

管理画面側の開発を社内エンジニアと協業しながら進めます。在庫のない商品へのリクエスト機能実装など、PMFの視点から企画提案・実装まで幅広く関われます。裁量が大きいためビジネスサイドでのキャリアアップにもおすすめです。

・チャット小説サービスAndroid開発支援

TypeScript/Reactでのフロントエンド開発とサーバーサイド開発の両方の経験が求められています。アジャイル開発やコードレビューを通じたチーム開発の経験も必要で、主体性を持って開発に取り組める方に適しています。

・LINEミニアプリとして提供するサービスの開発

小売や自治体向けにLINEミニアプリとして会員システムやクーポンなどの機能を提供するサービスのフロントエンド開発を担当します。

ReactベースのWEBアプリ開発が中心となり、APIやLIFFを活用します。要件定義から設計、技術選定までエンジニアの裁量が大きいのが特徴です。

参考URL:Reactの案件・求人情報一覧(テックリーチ)

フリーランスエンジニアでもReactで稼げる?

フリーランスエンジニア向けサービス『テックリーチ』では、フリーランス向けのReact案件は718件あります(2024年4月時点)。

その他の案件と比較すると、例えば、Java案件が2048件、PHP案件が1172件、JavaScript案件が1071件、Python案件が577件となっており、JavaやPHPなどの人気プログラミング言語の案件数には劣るものの、同じく人気のPython案件よりも多いことからも、Reactエンジニアとして稼いでいけることが分かります。

フリーランスReactエンジニアの年収・案件単価

フリーランスエンジニア向けサービス『テックリーチ』では、フリーランスのReactエンジニアの平均単価は73万円で、最高単価は150万円、最低単価は25万円となっています。平均年収は、876万円となる計算です。

職種平均単価年収期待値(単価×12)
Reactエンジニア73万円876万円
Angular.jsエンジニア66万円792万円
Vue.jsエンジニア76万円912万円
Javaエンジニア66万円792万円
PHPエンジニア69万円828万円
Pythonエンジニア70万円840万円
Rubyエンジニア74万円888万円
Swiftエンジニア72万円864万円
Kotlinエンジニア72万円864万円

厚生労働省のjobtagによれば、システムエンジニアの平均年収は550.2万円となっているため、他のITエンジニアと比べても高額な傾向にあります。

Reactのフリーランス案件種類

フリーランスのReactエンジニアの案件の種類を解説します。

WEBアプリケーションの開発

Reactを用いたWEBアプリケーション開発の案件は、フロントエンド開発の中でも特に需要が高い分野です。Facebookをはじめとする大規模なWEBサービスでReactが採用されていることからも、Reactの人気ぶりがうかがえます。

フリーランスのReactエンジニアとしては、複雑なUIを持つアプリケーションの開発に携わることが多いでしょう。UI開発の際、バックエンドを担当する開発チームとの連携が求められるケースもあります。

コンポーネントベースの設計思想に基づき、再利用性の高いUIパーツを効率的に実装していく能力が求められます。また、フロントエンドの技術トレンドは移り変わりが激しいため、常に新しい技術やライブラリにアンテナを張っておく必要があるでしょう。

システム開発・改修

Reactを用いて構築されたシステムは、長期的な運用を前提としているケースが多いです。そのため、フリーランスのReactエンジニアとしては、既存システムの改修や機能追加などの案件にも携わる機会があるでしょう。

例えば、大規模なWEBサービスで、ユーザー数の増加にともなって新たな機能が必要になったり、パフォーマンス改善が求められたりする場面が考えられます。

また、開発チームのメンバーが入れ替わることもあるため、引き継ぎ資料の作成や、コードの可読性を高めるためのリファクタリングなども重要な仕事となります。

システムの規模や複雑さに応じて、適切な設計手法を選択し、メンテナンス性の高いコードを書くスキルが求められます。

コンポーネント開発

ReactではUIをコンポーネントと呼ばれる単位で分割し、コンポーネントを組み合わせることでアプリケーションを構築します。

フリーランスのReactエンジニアとしては、コンポーネント開発に特化した案件もあります。例えば、社内で共通して利用できるUIパーツライブラリの開発や、デザインシステムの構築などが挙げられます。

コンポーネントの粒度や責務の分離、propsを通じたデータの受け渡しなど、Reactの設計思想に基づいた実装が求められます。また、Storybookなどのツールを活用し、コンポーネントのカタログを作成し、開発者やデザイナーとのコミュニケーションを円滑にするのも重要です。

変更に強く、再利用性の高いコンポーネントを設計・実装する能力が求められるでしょう。

WEBサイトの構築

Reactは、WEBアプリケーションだけでなく、大規模なWEBサイトの構築にも用いられます。特に、複雑なインタラクションを持つランディングページや、Eコマースサイトの商品ページなどでは、Reactの採用事例が増えています。

フリーランスのReactエンジニアとしては、デザインデータをもとにUIを忠実に再現したり、APIからデータを取得して動的にページを生成したりなどの実装が求められます。また、SEOを意識した設計も重要です。Reactには、サーバーサイドレンダリングやプリレンダリングの手法があるため、適切に活用すれば、検索エンジンにもコンテンツを的確に伝えることができます。

パフォーマンスチューニングも欠かせません。ページの表示速度は、ユーザー体験に直結する重要な要素です。コード分割やレイジーローディング、キャッシュの活用など、さまざまな最適化手法を駆使して、高速な表示の実現が求められます。

Reactの需要と将来性

他の項目でも記述してきたように、Reactは需要があり、将来性の高いライブラリです。Meta社が開発していることで、アップデートも頻繁におこなわれています。

複雑なUIの開発、ページ遷移を必要としないSPAの開発に優れ、高速かつインタラクティブ性を備えていることが、Reactの強みです。

ユーザーが、WEBアプリケーションや、WEBサイトなどを利用する際には、利便性や、洗練されたUIを、肯定的にとらえることでしょう。

State of JavaScriptのFront-end Frameworksによれば、JavaScriptのフロントエンドのフレームワーク、ライブラリの中で、Reactは高い満足度を示しています。

求人案件も多く、今後も人気は続くことが予想されます。

フリーランスReactエンジニアに役立つスキル

Reactエンジニアが、フリーランスのエンジニアとして有効活用できるスキルを詳しくご紹介します。

JavaScriptの実務経験

高単価案件を獲得するには、JavaScriptの実務経験が欠かせません。

JavaScriptには、AngularJS、Vue.js、jQueryなどさまざまなフレームワークがあり、参画したい企業が使用しているフレームワークを事前に確認しておくことが大切です。開発の際に利用されるフレームワークは、アプリケーションの規模感などによって異なるため、1つのフレームワークにとらわれず、複数のフレームワークを学ぶことをおすすめします。

JavaScript自体の理解を深めつつ、フレームワークのスキルを身につけていきましょう。

バックエンド構築の実務経験

Reactの案件では、開発チームがバックエンドも含めたシステム全般を担当するケースもあるため、バックエンド構築のスキルを持っていると、他のエンジニアと差別化ができ、企業から重宝されます。

言語としては、Ruby、Python、PHPなどが挙げられ、言語の基礎を学んだうえで、Ruby on RailsやDjango、Laravelなどのフレームワークを使った開発経験を積むとよいです。実務で使用した経験があると、Reactエンジニアとしての市場価値が高まります。

UI/UXデザインに関するスキル

フリーランスのReactエンジニアにとって、UI/UXデザインのスキルは単価アップに欠かせません。

Reactエンジニアはユーザーが直接触れる画面の実装を担当するため、使いやすく美しいUIを作る必要があります。近年、顧客体験を重視する企業が増えており、質の高いUI/UXを提供できれば、エンジニアとして高い評価を得られるでしょう。

デザインツールの使い方だけでなく、色彩感覚やレイアウトなどデザインの基礎知識を身につけ、UIデザインの感覚を磨くことが何より大切です。

React Nativeに関するスキル

React Nativeは、Reactの知識を活かしてスマートフォンアプリを開発できるフレームワークです。

Reactエンジニアにとって必須ではありませんが、習得すればWEBアプリケーションだけでなくスマートフォンアプリ開発の案件も受注できるようになり、収入アップやキャリアの選択肢が広がるでしょう。

React Nativeの学習には、Reactの基礎をしっかり身につけておくことが役立ちます

Reactのフリーランス案件を獲得するには

Reactのフリーランス案件を獲得する方法を解説します。

知人の紹介

Reactエンジニアの仕事は、大規模な開発・運用案件が多く、クライアントから、いきなり発注されることは珍しいでしょう。大規模なWEBサービス・WEBアプリケーションを運営している経営陣や、運営に携わっている開発チームのメンバーなどに、知り合いがいる場合は、紹介してくれる形で打診が来る、などのように、知人の紹介による案件獲得方法があります。

クラウドソーシングサービスを利用

クラウドソーシングサービスは、プラットフォーム上で仕事を依頼したり、仕事を受けたりできます。ランサーズ、クラウドワークスなどが有名です。

かつては、こうしたサービスの利用を選択肢としない企業が多くありましたが、最近では積極的に利用する企業も増えてきており、Reactエンジニアの案件も、検索すれば、いくつかの案件がヒットします。独立したてで、他に案件獲得方法がない場合など、まずはクラウドソーシングから始め実績をつけていくのも悪くありません。

フリーランス向けのエージェントを利用

フリーランス向けのエージェントを利用して案件を獲得する方法があります。上記クラウドソーシングと似ており、プラットフォームなどで公開されている案件から、希望の案件にエントリーします。クラウドソーシングサービスでは、案件を掲載している企業とやり取りが発生しますが、エージェント経由で案件にアサインする流れです。エージェントは、価格や条件の交渉に対応してくれるだけでなく、トラブルの仲介、税務相談、キャリア相談、福利厚生の提供などもおこなってくれる場合もあります。

フリーランスエージェントの活用は、未経験者よりも、経験者の方がマッチする可能性は高く、高単価の案件にアサインしやすいのが特徴です。

フリーランスエンジニア向けのサービス『テックリーチ』は、メガベンチャーやスタートアップ、老舗SIer企業まで、多くの人事担当者との太いパイプを持っており、業界トップクラスの案件保有数と参画実績で、最適なプロジェクトを提案可能です。また、キャリアサポート、福利厚生の提供も可能です。

ご興味のある方は以下のエントリーフォームよりお申し込みください。

エントリー(テックリーチ公式ホームページ)

フリーランスReactエンジニアが高単価案件を獲得するには

フリーランスReactエンジニアが高単価な案件を獲得する方法を解説します。

Redux、SPAのスキルを身につける

Reactは、特性上SPA案件が多く、またReactのstateの管理としてReduxを用いる案件は大規模な案件が多いです。

大規模な案件は予算も高額なことが多いため、Redux・SPAのスキルを身につけることで、そうした案件を獲得しやすくなります。

サーバーサイドにも対応できるようにする

Reactは、UIを始めとしたフロントエンジニアとしての募集が多いですが、実際の案件では、サーバーサイドまで担当可能なスタッフを募集しているケースも多々あり、高単価な傾向があります。

サーバーサイドまで対応できるようにすれば、そうした案件にもアサインしやすくなります。

上流工程の経験をする

Reactエンジニアは、フロントエンジニアですが、実際の案件では、要件定義、設計などの上流工程を求められる案件があります。

上流工程の経験があれば、そうした案件にアサインできます。また、上流工程を担当しない場合でも、上流工程の経験がある、と伝えることで、チーム開発をするうえでの連携や、認識のズレなどを起こしにくいと評価され、単価があがることもあります。

スクラム開発の経験をする

大規模なWEBアプリケーションや、WEBサービスは、ローンチをして終わりのケースは少なく、ローンチ後も開発を続けていきながら運用していくことが多いです。

開発は、チームを組んでスクラム開発をおこなうことが多いため、経験者は優遇される可能性が高まります。

ほかのフレームワークを身につける

フロントエンド開発で、React案件は多数ありますが、Reactだけでなく、他のライブラリ・フレームワークが求められることも多々あります。

Reactと同様に人気を誇るAngularJS、Vue.jsなどのフレームワークを身につけておくことも、おすすめです。

最新の情報を常に吸収する

IT技術の進歩は早いため、常に最新技術に関する情報を得るように心がけることが大切です。

また、人気の移り変わりも同様に早いため、人気面も常に追いかける必要があります。市場は変化に機敏に反応するため、高額の案件を獲得するには、最新で人気のあるスキルを提供できるよう努める必要があります。

まとめ

React案件は、注目度の高いSPAなどの開発案件を中心に、需要は高い傾向にあります。

Reactは、Meta社が開発していることから、アップデートも頻繁におこなわれ、将来性も高いでしょう。

クラウドソーシングサービスや、フリーランス向けのエージェントサービスを利用すれば、案件の獲得も可能なため、サービスを活用し、Reactエンジニアとして独立も可能です。

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