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AWSエンジニアはフリーランスでも仕事できる?働き方や案件単価、今後の将来性などを解説

AWSは今やビジネスのキーワードとなっています。だからこそ、フリーランスのAWSエンジニアとして活躍するチャンスは大きく広がっています。

AWSがどのようなサービスを提供しているのか、どのような案件の種類があり、AWSエンジニアとしてどのようなスキルが必要で、そしてどうすればより高い収入を得ることができるのか。

AWSエンジニアの世界へ飛び込む前に、あなたが知っておくべきことを詳しく解説します。

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AWSエンジニアはフリーランスでも活躍できる?

AWSエンジニアはクラウドインフラの構築・運用に特化したスキルを持つため、企業のクラウド化が進む中で需要が高まっています。

AWS(Amazon Web Services)は、世界中で広く利用されているクラウドプラットフォームであり、需要は今後もますます増加する傾向にあります。フリーランスとして活躍するのは十分可能です。AWSの知識と経験があれば、案件を獲得しやすく、高単価で仕事を受注できるでしょう。

ただし、技術の進歩が速いため、常に最新の知識をアップデートし、スキルを磨き続ける必要があります。また、案件の獲得や契約交渉、税務処理などの業務も自身でおこなう必要があるため、ビジネススキルも求められます。

フリーランスAWSエンジニアの働き方

フリーランスのAWSエンジニアは、企業に所属せず独立した立場で仕事を請け負います。プロジェクトベースで複数の企業と契約を結び、期間限定で業務に従事します。自由な働き方が魅力ですが、案件の獲得や収入の安定性が課題となります。

リモートワークの可能性

フリーランスのAWSエンジニアは、多くの場合リモートワークが可能です。クラウド上での作業が中心となるため、場所や時間に縛られず仕事ができるのは大きな利点です。自宅やコワーキングスペースなど、自分に合った環境で集中して作業に取り組むことができます。

ただし、クライアントとのコミュニケーションは欠かせないため、適切なツールを活用し、円滑なやり取りを心がける必要があります。

時間管理と作業効率化

フリーランスとして働くうえで、時間管理と作業効率化は重要なスキルです。自分のペースで仕事を進められる反面、締め切りや品質管理は自己責任となります。

タスクの優先順位を適切に設定し、集中力を維持しながら効率的に作業を進めることが求められます。また、自己学習の時間も確保し、常に最新の技術動向をキャッチアップしておくことが、フリーランスエンジニアとしての競争力を高めるポイントです。

AWSエンジニアの仕事内容

AWSエンジニアの仕事は幅広く、高い専門知識や経験が求められます。結果として、仕事の幅や深さが豊富であり、多くの経験を積めるのが魅力です。

具体的には、プロジェクトの始まりから終わりまで、さまざまな段階を経てシステムやアプリケーションを構築・運用します。

本項では、仕事内容を3つのフェーズに分けて解説します。

要件定義

最初の段階として「プロジェクトの要件定義」があります。具体的にどのようなシステムを作るか、システム全体の方向性を決める大切な工程です。

例えば、ある企業が新しいWEBサービスを立ち上げたい場合、サービスの内容や利用者の数、予算などを綿密に考えます。企業の予算や人材の制約を考慮しながら、AWSの多岐にわたるサービスの中から適切なものを選び、どの程度までサーバーを拡張するかを決定します。

要件定義の段階での決定は、プロジェクトの成功を左右するため、AWSエンジニアには高い判断力や顧客とのコミュニケーション能力が求められます。

設計・構築

次は「AWS環境の設計・構築」のフェーズが続きます。実際にシステムやアプリケーションをAWS上に構築します。

具体的には、データベースやサーバー、ネットワークの設定はもちろんのこと、LDAPやFTPの基盤なども構築段階で取り扱いシステムが正常に動作する環境を整えます。

AWSだけでなく、他のサーバー技術やミドルウェア、セキュリティ、コード管理、サードパーティ製ツールに関する知識も求められることが多く、幅広いスキルや経験が要求されます。

保守運用

最後の段階として「保守運用」があります。

一度システムを構築したあとも、動作状況を監視し、必要に応じて調整や改修をおこなう作業が続きます。例えば、ユーザーが増えてサーバーが重くなった場合や、ネットワークにトラブルが発生した場合など、さまざまな問題に対応する能力が必要です。

運用フェーズには一般に以下のような活動を含みます。

  • ・モニタリング。AWS CloudWatchを使用して、リソースの使用状況やシステムの健全性を監視します。
  • ・バックアップとリストア。データベースやEC2の定期的なバックアップと必要に応じてのリストア対応。
  • ・コストの最適化。不要なリソースを削除したり、インスタンスタイプを活用してAWS料金の無駄をなくす。
  • ・アップデート。OSやアプリケーションを更新する。
  • ・セキュリティの維持。IAMポリシーやロールの更新、セキュリティグループやVPC設定の見直し。
  • ・障害対応。障害発生時の対応と原因分析・再発防止策。災害復旧計画とテスト実施。
  • ・ドキュメントの更新。運用手順書や構成図、文書・資料の整備。

AWSエンジニアの将来性と展望

クラウドコンピューティングの需要は今後も高まると予想されており、AWSエンジニアの活躍の場は広がっていくでしょう。一方で人材不足が深刻化しているため、スキルの継続的な習得が不可欠です。

クラウド需要の高まりと人材不足

クラウドコンピューティングの需要は年々高まっており、AWSをはじめとするクラウドサービスの利用が加速しています。一方で、クラウド人材の不足が課題となっており、熟練したAWSエンジニアへの需要は今後も継続すると予想されます。フリーランスとして、需要に応えることができれば、安定した仕事を確保できる可能性が高いでしょう。ただし、競合他社との差別化を図るためには、専門性を深めることが重要です。

キャリアパスとスキルアップの重要性

AWSエンジニアとしてのキャリアを築くには、常にスキルアップを怠らないことが大切です。AWSは常に新しいサービスや機能をリリースしているため、新機能を積極的に学習し、実践に活かしていく姿勢が求められます。また、AWSの資格取得にチャレンジすると、自身の専門性をアピールできます。クラウドに関連する他の技術領域にも幅広く知見を広げ、マルチスキルなエンジニアを目指すことで、フリーランスとしての市場価値を高めていくことができるでしょう。

フリーランスAWSエンジニアに必要なスキルセット

フリーランスとして活動するAWSエンジニアは、多岐にわたるスキルセットを身につけることが求められます。以下では、特に重要とされるスキルセットを3つのカテゴリに分けて詳しくご紹介します。

AWSに関する知識と技術

AWSエンジニアがまず持つべきものは、AWSの基本的な知識と実践的な技術です。AWSは200種類以上のサービスを提供しており、それぞれのサービスの特性や適用シーンの理解が重要です。

また、クライアントの要望に応じて、費用を抑えたり、セキュリティを強化したりするための最適なサービスの組み合わせを数あるAWSサービスの中から提案する能力も必要です。

実際の業務での経験を積むことで、より深い知識と技術を身につけることができるでしょう。

サーバーやストレージなどのインフラスキル

AWSエンジニアの主要な業務のひとつは、インフラの構築ですので、サーバーやストレージ、ネットワークなど基本的なインフラ知識は欠かせません。

具体的には、Amazon VPCやAWS Direct Connectなど、AWS独自のネットワーク関連サービスの知識を求められることが多いです。

また、オンプレミスの環境との連携や移行も求められるため、従来のインフラ知識も持っていると有利です。

加えて、Linuxの操作方法、セキュリティ対策、コンテナ技術などにも通じていると、AWSを活用したインフラの構築や運用がスムーズにおこなえるでしょう。

アプリケーション開発や運用のスキル

AWSエンジニアは、システムやアプリケーションの構造を理解し、クラウド上で実現する必要があるため、アプリケーションの開発や運用に関する知識も必要です。

具体的には、プログラミング、データベースの管理、ミドルウェアの設定などのスキルが求められます。

さらに、開発や運用のプロセスを効率化するDevOpsやCI/CDの考え方に精通していると、開発から運用までの一貫した作業の効率化が期待でき、クライアントにとっても大きな価値を提供できるでしょう。

AWSでは、DevOpsやCI/CDに対応するサービスを複数提供しており、AWS CloudFormation、ECS・EKS、LambdaやAWS CodeBuild、AWS CodeDeploy、AWS CodePipelineなどのサービスが利用できます。

フリーランスAWSエンジニアの案件の種類

AWSエンジニアの仕事の幅はとても広いです。AWSのサービスは多岐にわたり、応用分野が広いため、さまざまな案件が存在します。フリーランスとして活動するAWSエンジニアが取り組む可能性のある主な案件の種類を以下にご紹介します。

インフラやバックエンド案件

AWSを活用したインフラやバックエンドの構築・運用は、フリーランスAWSエンジニアの主要な業務の1つです。特に中小規模の企業やスタートアップ企業では、AWSの経験を持つエンジニアのニーズが高まっています。

業務内容として多いのは、WEBアプリケーションなどのバックエンドの構築や運用の担当です。WEBアプリケーションの開発知見やAWSへの関心が高いエンジニアには特におすすめです。

業界自動車
ポジションバックエンドエンジニア
スキルJava, Spring, AWS
単価~80万円/月
職務内容AWSデータ活用基盤の開発

本件は大手自動車企業の既存のビッグデータを利活用するためのAWS基盤の構築をおこなう案件です。

サーバーサイドJava開発、API開発、AWSサーバレスなど大規模の開発経験が求められています。

WEBアプリケーション開発の案件

AWSの強みの1つは、WEBアプリケーションの開発に関連するサービスが豊富なことですので、WEBアプリケーションの開発案件も相当多く、DevOpsやCI/CDの知識があればさらに市場価値が高まります。

特に動画配信サービスやIoT、AIやビッグデータを活用したアプリの需要が高まっており、該当する分野の開発スキルを持つエンジニアは高い市場価値を持っています。

業界クラウド
ポジションフルスタックエンジニア
スキルTypeScript, React, JavaScript, AWS, GCP
単価~88万円/月
職務内容SaaS型3D VRサービスのフルスタック開発

本件は、3D画像からバーチャルツアーをSaaS型で提供するサービスルのフルスタックエンジニアの募集です。

AWSなどインフラの知見に加え、サーバーサイド開発、フロントエンド開発の開発経験、技術選定などアーキテクチャ全般のスキルが求められています。

プロジェクトマネージャーの案件

AWSのプロジェクトでは、技術的な側面だけでなく、プロジェクト全体を進行・管理する役割も重要です。

プロジェクトマネージャーやリーダーのポジションの案件では、AWSでの開発の進捗管理や課題解決、納品までを担当するため、AWSの技術的な知識だけでなく、チームのマネジメントやコミュニケーション能力も求められます。

また、オンプレミスのシステムの更新や新しいシステムの構築などの経験、特にクラウド環境でのシステム構築経験があると、より多くの案件を獲得できます。

業界人材・教育
ポジションプロジェクトマネージャー
スキルAWS
単価~95万円/月
職務内容大手企業の全社クラウドシフトの管理案件

大手企業の全社的なクラウド移行へ向けて、サーバーやセキュリティ業務プロジェクトの横断的なマネジメントを担当します。

インフラの上流工程の経験、AWSへの移行支援経験、複数案件の管理経験が求められています。

AWS案件の単価・年収

AWSに関連するフリーランスの案件は多岐にわたり、報酬もさまざまです。本項では、実際のデータに基づき、月単価と年収を見ていきます。

弊社テックリーチのAWSに関わる案件(2024年3月現在)で確認できる案件の報酬トレンドによれば、月額55万円から95万円の範囲に8割の案件が該当しており、年収に換算すると660万円から1,140万円を意味します。月額100万円を上回る高報酬の案件は、全体の5%未満です。

平均値では、年収822万円から922万円となっており、一般的な会社員の平均年収が約460万円となっているのと比較して、フリーランスAWS技術者は高い収入を得ている事実が確認できました。

AWSエンジニアの案件を獲得する方法

AWSエンジニアとしてフリーランスの仕事を獲得するための方法は多岐にわたります。なかでも、特に効果的とされる手法を2つ、ご紹介いたします。

フリーランスエージェントを活用する

エンジニアの仕事を探す際、エージェントサービスを利用する方法は一般的です。なぜなら、専門的なキャリアアドバイザーがエンジニアとしてのキャリアをサポートしてくれ、単価の交渉などもサポートしてもらえるからです。

また、エージェントサービスのメリットとして、AWSの副業案件で必要とされるスキルセットや双方の希望条件に合わせて、最適な案件を紹介してもらえる点が挙げられます。エンジニアの希望に応じた案件を紹介してくれるため、スタートアップから大手まで、幅広い企業との新しい出会いが期待できます。

クラウドソーシングサービスを活用する

クラウドソーシングサービスは、短期間や単発の仕事を探す際に適しています。AWSエンジニアの場合、単発案件も多く、自分の都合に合わせてフレキシブルに仕事を選べるのが特徴です。

ただし、エージェントサービスと比較すると、案件の単価はやや低めとなることが多いため、しっかりとした収入を期待する方には向かないかもしれません。AWSを使った実務経験を積みたいと考えている方や、実績を積んで将来的に高単価の案件を狙いたい方には、クラウドソーシングサービスを活用するのがおすすめです。

AWSフリーランス案件獲得には資格の取得がおすすめ

AWSエンジニアとしてフリーランスで活動を考えている方にとって、AWSの資格を取得するのは、自身のスキルと知識を証明し、案件獲得のチャンスを高める効果的な手段です。

AWSの資格は、「AWS認定(AWS Certification)」と称され、基礎からプロフェッショナル、専門知識まで、全12種類のレベルが設けられています。

「基礎コース」は、AWSクラウドの基本的な概念やサービスに関する知識を身につけることができ、非IT系からのキャリアチェンジを考えている方におすすめです。また、より経験を積んだエンジニア向けには、「アソシエイト」や「プロフェッショナル」レベルの資格があり、取得すれば、自身の専門性を高め、より複雑なプロジェクトへの参画や、案件単価の向上につなげることが可能です。

資格を取得する過程で得た知識は、クライアントへの提案活動や、プロジェクトの進行でも役立ち、フリーランスとしての信頼性と競争力の向上に寄与します。

フリーランスAWSエンジニアが案件単価を上げる方法

AWSエンジニアのフリーランスとしての活動を成功させるためには、案件の単価を上げることが重要です。具体的な方法を以下に紹介します。

経験と実績を積む

IT分野で経験や実績が報酬を左右するのは一般的です。もちろん、AWSエンジニアにも当てはまります。

豊富な経験と実績を持つエンジニアは、業務の理解が深く、さまざまなトラブル対応能力も備えているため、クライアントや周囲のチームメンバーから高い評価を受けられます。実際、年齢や経験年数と報酬の間には正の相関関係があるとされています。

具体的なアドバイスとしては、規模の大小に関わらず、さまざまなAWS案件に挑戦することです。規模が変われば利用するサービスや構築方法も変わってくるため、幅広い経験を積むことができます。

専門知識を付ける

AWSに関する知識だけでなく、業務や業界特有の知識を持つことで、プロジェクトのニーズに合った提案や、より専門的な問題解決が可能となります。

例えば、金融業界のクラウドシステムに関するプロジェクトでは、法規制やセキュリティ要件に関する知識が必要とされることがあります。業界特有の要求を理解し、要求に応える提案ができるエンジニアは、より高単価の案件を受注しやすくなります。

また、Microsoft AzureやGoogle Cloud Platformなど、AWS以外のクラウドサービスに関する知識も、幅広い案件に対応可能となり、選択の幅が広がります。

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まとめ

フリーランスAWSエンジニアとして活動するとき気になる、案件の獲得方法やスキル、仕事内容を見てきました。

  • ・AWSエンジニアの業務は、要件定義から、インフラの設定・運用、アプリケーションの開発など多岐にわたる。
  • ・AWSエンジニアに求められるスキルは、AWSの知識、インフラ構築、アプリケーション開発、他にもプロジェクトマネジメントなどがある。
  • ・フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスを活用してAWS案件を獲得できる。
  • ・経験や実績の積み重ね、AWSに関する資格の取得が、単価アップにつながる。

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