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フリーランスエンジニアで在宅勤務はできる?仕事内容や案件について解説

子育てをしながら仕事ができる。引っ越しなどで職場から離れても仕事ができる。好きな場所で、会社に属することなく自由に働くことができるのが、在宅フリーランスエンジニアという働き方です。

今回は、在宅フリーランスエンジニアが実際にどんな働き方をしているのか、またどうすれば在宅フリーランスエンジニアになれるのか、について詳しく解説していきますので、興味のある方は参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアは在宅で働けるのか

これまでフリーランスエンジニアの仕事は、クライアントのオフィスなどに常駐する案件が多くを占め、在宅でできる案件は限られていました。

しかし、コロナ禍により人々の生活が変化するとともに、テレワークという言葉が普及しました。

国土交通省の令和2年度テレワーク人口実態調査によると、テレワークという働き方の認知度は、平成28年では18.5%だったものが、令和2年では67.9%に急増しています。

出典元:平成28年度テレワーク人口実態調査-調査結果の概要-

出典元:令和2年度テレワーク人口実態調査-調査結果-

在宅フリーランスエンジニアに多い仕事内容

一人で開発をおこなうような案件は元より、チームを組んで開発をおこなうような案件も在宅化が進んでいます。実際に在宅フリーランスエンジニアが、どのような仕事を在宅でおこなっているのか紹介します。

Webサイト制作

主にフロントエンジニアとして、WebディレクターやWebデザイナーと連携しながら仕事を進めます。クライアントとの折衝の必要もないケースも多くあります。2014年に厚生労働省の発表した『在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン』では、発注する可能性のある仕事としてWebサイト作成は43.6%と、コロナ禍以前よりよく活用されていることが伺えます。

出典元:在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン

Webアプリケーション開発

フロントエンジニア、サーバーサイドエンジニア、テストエンジニアなどを担当しながら、WebディレクターやWebデザイナーとチームを組んで仕事をおこないます。

かつてはチームメンバーが机を並べて開発をおこなっていたような案件ですが、リモート化が進んでいます。データはクラウド上で共有し、会話はコミュニケーションツールを使い、スケジュールは管理ツールなどを用い、チームとの連携を取ります。

システム開発

企業でおこなわれる業務などをシステム化するために要件設計、プログラミングなどをおこないます。これまではクライアントのオフィスなどに常駐することが必須な場合が多くありましたが、コロナ禍によりそもそも会社に来てはならない状況になり、リモートで仕事をおこなうようになりました。そのままの流れで、求人でもリモート可の案件が増えてきています。

スマ―トフォン向けゲーム開発

スマートフォン向けゲーム開発は、ゲーム開発の他、Webサーバーの開発や、高負荷を考慮したバックエンドの設計、開発など開発範囲は多岐に亘ります。発注元も、サービス運営から直接の場合もあれば、ゲーム開発会社からの場合もあったりとさまざまです。

データはクラウド上で管理できるため、開発を在宅でおこなえる案件も多いですが、サーバーを管理するエンジニアは実地で対応せざるを得ないこともあります。

在宅フリーランスエンジニアの案件例

具体的にフリーランスエンジニアが在宅でおこなえる案件をご紹介します。

まずは、Javaを用いた会計系システム機能追加改修案件です。必須スキルとしてはjava8、jQuery、oracleとなっており、外部設計から自分の作業範囲を見積もれる経験が求められていますが、コミュニケーションはオンライン上でおこない、仕事は在宅でも可能となっています。

他には、Laravelを用いたWebアプリ開発案件です。PHP、LaravelでのWeb開発経験などがありますが、尚可の条件に在宅勤務の経験とあります。

在宅フリーランスエンジニアの主な使用言語

在宅フリーランスエンジニアとして需要の高いプログラミング言語をご紹介します。

・PHP……WordPressなどのブログソフトウェアに代表されるように、多くのWebサイトで使われている使用頻度の高い言語です。PHPによって開発されている代表的なサービスとしてはYahoo!JAPANなどがあります。

・Ruby……日本人のまつもとゆきひろ氏によって作られた言語で、Ruby on RailsなどのWebアプリケーションフレームワークを使用でき、システムを効率良く開発できます。比較的高単価かつ在宅案件が多いのも特徴です。

・Python……読みやすい構文で、初心者でも理解しやすいプログラミング言語です。AI開発などの機械学習やディープラーニングなどと相性がよく、近年のAIブームから注目されています。Pythonによって開発されている代表的なサービスとしてInstagramなどがあります。

・Javascript……Webサイトで動的にコンテンツを更新したり、マルチメディアを管理できる言語です。画像を拡大したり、フォームに入力された文字を送信したり、といったことが手軽に可能になります。WebサイトやWebアプリケーションの開発では、まだまだ人気の高い言語です。

・Go……Google社が開発したオープンソースのプログラミング言語で、今人気の高まっている言語の一つです。在宅の案件数も一位、二位を競います。

・Swift……Apple社が開発したオープンソースのプログラミング言語で、Apple製品向けのアプリケーション開発に特化した言語です。他の言語では開発が難しいため、その分需要は高いです。

在宅フリーランスエンジニアの年収

在宅フリーランスエンジニアと常駐フリーランスエンジニアで単価の差はほとんどありません。在宅での仕事を続けていても安定した収入が見込める可能性があります。継続して案件を受注できた場合、年収は450万円〜800万円程度となっています。

在宅案件の獲得方法

在宅フリーランスエンジニアを継続するためには、安定的な案件の受注は必須です。在宅案件の獲得方法をいくつか紹介します。

エージェント

自分のスキルと案件のマッチングは難しい問題ですが、エージェントに登録すれば、自分にあった案件を紹介して貰える可能性があります。エージェントの登録は無料のところも多いので、興味のある方はいくつか登録し比較してみることをおすすめします。

クラウドソーシング

クラウドワークスランサーズでは常時多くの案件が募集されています。自分が動くだけで直接案件まで到達するので、まずは気軽に始めたい人におすすめです。

知人やSNSによる紹介

在宅フリーランスエンジニアの受注案件のほとんどが、知人による紹介になります。元の職場の上司や同僚、会社員時代のクライアントが、そのままクライアントになるケースです。そうした知人の紹介で新たなクライアントに出会うケースもあり、良縁となる可能性は高いです。特に在宅フリーランスエンジニアになりたての頃は、そうした人脈を広げていくことをおすすめします。

同様に、最近ではSNSでつながった人間関係から、案件化することもあり、オンライン・オフラインともに活用しながら人脈を増やしていくとよいでしょう。

常駐型から在宅への変更

在宅という条件で希望の案件が見つからない場合、常駐フリーランスエンジニアの案件をみつけてみるのもよいでしょう。コロナ禍の影響もあり、ある程度慣れてくれば在宅でも仕事がおこなえると判断をくだされるケースがあります。

在宅フリーランスエンジニアに必要な能力

在宅フリーランスエンジニアになるために求められる能力を見ていきます。

幅広い知識

案件とのマッチングを考えれば、幅広い知識をもっているほうが有利です。多くの案件とマッチングすれば、好条件の案件もみつかるかもしれません。仕事をおこなっていないときも、新しい知識を吸収していくことを心がけたほうがよいでしょう。

コミュニケーション能力

在宅での仕事は、ステータスがみえにくいため自分の仕事の内容や進捗状況などをクライアントや管理者に伝える必要があります。また、クライアントによい印象を与えれば、次の案件につながるかもしれませんし、別のクライアントを紹介してくれることもあります。

営業力

自分のスキルや実績をアピールしたり、クライアントとの交渉を自分でおこなう必要があります。案件の獲得や単価を上げるために、実力以上に営業力が有効となる場面は多いです。

自己管理能力

私生活と仕事の境目が曖昧なうえ、監視の目もないため、人によっては怠けがちになるかもしれません。スケジュールどおりに納品できなければ、クライアントの信用も落ち、二度と受注されなくなります。その意味では、自己管理能力は重要な能力といえるかもしれません。

在宅フリーランスエンジニアの注意点やデメリット

私生活と仕事の両方を充実させる働き方として、在宅フリーランスエンジニアに憧れる人も多いでしょう。ここでは注意点やデメリットについても解説していきます。

完全在宅は難しいことが多い

そもそも在宅での作業が難しい仕事もなかにはありますが、そうした案件以外でも完全在宅となると難しい場合があります。たとえば、リモート可とある案件でも、リモートで作業をおこなえることもあれば、週に何回か出向することが求められるケースがあります。また他にも、リモート可にも関わらず他のチームメンバーが全員出社しているような場合も、出社を余儀なくされるケースもあります。

経験が浅いと在宅は厳しい

会社では、自分の知識不足や経験不足を他のメンバーによって補うこともできますが、在宅での仕事は、自分の知識と経験のみで対応しなければなりません。経験が浅いとカバーできる領域が狭くなるため、受注できても納品できないケースがでてきます。

質問や相談に手間がかかる

同じ仕事をするメンバーがすぐ近くにいれば簡単にできる質問や相談を、在宅ではコミュニケーションツールなどを利用しておこないます。相手がパソコンの前にいればすぐに答えてくれるかもしれませんが、いなければラグが発生します。

また、たとえばチーム内の全体チャットでメンションをつけて質問しなければならないケースでは、聞きたいことを聞けないかもしれません。会話ではしやすい簡単な質問も、文字では質問しにくいことも多々あります。また、在宅で仕事をおこなうことで人間関係の煩わしさから解放された一方で、人間関係が希薄になりそもそも質問や相談をおこなえる相手がいなくなったという状況もありえます。

在宅の可否は案件内容にもよる

案件によっては、そもそも在宅でおこなえないものもあります。セキュリティの問題で、クライアントのオフィスにあるパソコンで仕事をおこなわなければならない場合や、プロジェクトを立ち上げたばかりで、密にコミュニケーションを取らなければならないような仕事などです。そもそも在宅でおこなえるのか、案件内容や条件を確認する必要もあるでしょう。

未経験から在宅フリーランスエンジニアになるには

私生活と仕事の両立を考えた場合、在宅フリーランスエンジニアには大きな魅力があります。実際に在宅フリーランスエンジニアになる方法を解説します。

開発言語の知識を身に付ける

プログラミング言語には多くの種類があり、一気に習得するのは困難です。たくさんの言語の中から、どの言語の知識を身に付けるのか選ぶ必要があります。言語によっては、習得の難易度が異なっていたり、案件数が異なっていたりします。

またIT業界の移り変わりは速いため、流行りの見極めも重要です。在宅フリーランスエンジニアを目指すために、世のなかで需要がある言語の知識を身に付けることを意識する必要があるでしょう。

エンジニアとしてに就職する

最終的な目標を立てても、予備知識がない状態ではうまくいかないことは多いです。中間目標として、いったんエンジニアとしてに就職するのもよいかもしれません。エンジニアになることで、業界の知識が身に付きますし、独立してから必要な人脈の形成がおこなえます。よりリアルな視点で目標を立て直すこともできるでしょう。

常駐案件から始め、徐々に在宅案件を獲得していく

コロナ禍により、多くの企業で在宅化が進んでいるとはいえ、未経験からでは在宅案件の獲得は難しいかもしれません。在宅案件がみつからない場合は常駐案件から始め、徐々に在宅案件を獲得していくことをおすすめします。常駐型から在宅への変更の項目でも解説しましたが、常駐案件を続けることで在宅案件に変わることもあります。

まとめ

コロナ禍以来在宅案件も増え、在宅フリーランスエンジニアとして働く人も増えました。在宅フリーランスエンジニアとして収入を安定させるには、案件の獲得は必須です。案件獲得には、エージェントを利用したり、SNSを利用したり、人脈を築いていくとよいでしょう。

未経験から在宅フリーランスエンジニアを目指すなら、まずは土台となる開発言語の知識を身に付けましょう。また、エンジニアに就職したり、常駐案件から始めてみるのも遠回りに見えて、近道かもしれません。

この記事を参考に、私生活と仕事の両立ができる在宅フリーランスエンジニアという働き方を目指してみてください。

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